ビジネス洋書トライアスロン

48時間で7桁ビジネスを立ち上げる 驚くほどシンプルな方法 『Million Dollar Weekend』 ****************** 変化の激しい時代には スピードは何よりも重要。 考えすぎずに、しかし着実な方法で ビジネスを展開するヒントがここにある。 …by神田昌典 ****************** 今回取り上げる本のタイトルは、「週末で億万長者」です。サブタイトルは「48時間以内(=土日)で7桁のビジネスを立ち上げる驚くほどシンプルな方法」となっています。 著者のメインビジネスは、サブスクアプリをサブスクでなくても買えるようにするというものです。サブスクだとどうしてもコンバージョンが少ないので、この方法は効果的です。 本書は、週末でどうやって起業していくのかが、細かく書かれているのですが、起業家だけではなく、ビジネスに携わる人は、理屈先行で動き出せない人が多いので、スピードを上げてビジネスを作るこのアプローチは参考になります。 具体的な内容で、まず目標数値の設定方法が解説されていますが、それが実にユニークです。一般的な売上目標や顧客数などとは違います。 その次は「拒絶目標」です。これもとてもユニークなもので、フットワークを軽くするのに有効です。 さらに、「コーヒーチャレンジ」という、ちょっと変わったアプローチもあります。これは、相手の反応を受け止めることで、「依頼する力」を鍛えるというものです。 また、創業者ファーストと顧客ファーストの概念について解説されています。 そして、本書のキモである「48時間テスト」の具体的なやり方とステップが紹介されています。 その他にも「100人の法則」や需要を調べる方法についても、詳しく書かれています。 神田さんは、今、知識は増えているいっぽうで、それらが分断されていて、全体像が非常にわかりにくくなっているので、本書は役に立つと述べています。 このノウハウは起業ではなくても、新規事業や新商品・サービスのリリースでも使えますので、スピーディな事業展開のために、ぜひ参考にしてください。
実践的な価格設定のための 『Practical Pricing』 ****************** 値上げの必要性と重要性は 誰もが理解しているはず。 にも関わらず値上げが難しいのはなぜか? 本書はその核心に切り込む一冊だ。 …by神田昌典 ****************** 神田さんは、今回の本を選んだ理由は、値上げをして欲しいからだと言っています。物価上昇によりコストがアップしていることで、値上げが必須の状況になっているからだけではありません。 その理由を著者は次のように語っています。 「多くの中小企業は、実際にはもっと高い料金を請求できるにも関わらず、そうしていません。どの市場にも、「もっと支払いたい」顧客がいることを理解するべきです」と。 あなたが提供する商品・サービスの価値を最大化することで、価格を上げることができるとは言うものの、実際には値上げは容易ではありません。そこで、どのようなステップで値上げをしていけばいいのかというプロセスが、具体的に6つのステップとして解説されています。 まず、私たちが理解しなければならないのは、「顧客は何に対してお金を払っているのか?」ということです。そのポイントが8つ示されています。 そして、価格を上げるために、価格に対する6つの質問が用意されています。 さらに、神田さんは、本書から得られたインサイトとして、次のことを紹介しています。「情報が爆発した結果、顧客はもはや価格調査に労力をかける代わりに、自分と共振するトライブが「推す」商品・サービスを購入する」 「トライブ力」とは一体何か? そして価格を上げるのが難しい本当の理由について明らかにしています。 最後に、価格を上げるためのお宝プロンプトが紹介されました。 値上げの重要性はあなたも十分理解されていると思いますが、具体的なやり方が示されている本書の内容はとても参考になるはずです。
価格を上げるための再評価 『(Re)Value: Raise Your Prices and Build Your Legacy』 ****************** 本書は価格を上げるための テクニック本ではなく 価格と価値の本質的な関係を問うものだ。 …by神田昌典 ****************** 今回ご紹介する本のタイトルは「再価値化」で、副題は「価格を上げて、伝説を築く」となっています。価格に関する本ですが、価格を上げるテクニックの本ではなく、もっと戦略的な内容になっています。 本書では、「商品の価格は必ずしも商品価値を反映するものではなく、会社の価値を上げるために、商品価格はいろいろ左右され始めた」ということが述べられています。 確かに無料アプリ等は、商品そのものの価値を表しているのではなく、会社の価値を上げるためのものだと言えます。 著者は価格に関するいくつかの重要なポイントを、少し哲学的な表現でユニークに表現しています。例えば、 ・顧客の価値観を分析するためのフレームワークとしての「顕著性の風景」 ・ビジネスの中核を貫く共通のテーマやアイデアを指し、顧客との一貫したコミュニケーションを可能にする「赤い糸」 ・顧客はもっと支払うことを厭わなくなるギャップを表すものとして「表明された価値vs体現された価値」 ・カゴ落ちのような小さな顧客の行動を理解する「原始レベルの行動」 ・競争の激しいノイズにあふれる市場で生き残るための「信号と急流に乗る」 神田さんは、価値創造と顧客関係を深めるための新しい視点と戦略を提供する一冊だと述べており、本書からのインサイトを次のようにまとめています。 1)「会社そのものが製品」になる時代における価格戦略 2)「競争相手と異なる価値を提供する方法」を絶えず見直すことが必要 3)「視覚的・物理的シグナル」による価値の伝達 最後に、再価値化のためのお宝プロンプトが紹介されました。 あなたもぜひ本書のフレームワークを活用し、会社の価値を上げるための価格戦略について考えてみてください。

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