アジア人初となるマスターインスラクターに石ケ森久恵講師が就任!!
中国初となるITCが終わった後、突撃インタビューをしてみました。
速く本を読むだけでなく、参加する人が脳の使い方を知り、潜在的な能力を開発するお手伝いをするフォトリーディング・インストラクター。次々に変容を起こし、著者デビューしたり、独立起業したりする人が生まれるフォトリーディング講座を教えるには、さぞかし多くの知識、技量、経験が要りそうです。
そのフォトリーディング・インストラクターを養成するフォトリーディング・マスターインストラクターにアジア人初となる、石ヶ森久恵講師が就任いたしました。
石ケ森講師と言えば、アルマ・クリエイションでフォトリーディング3Days、ジーニアス・コード、アクセラメンツを開催し、フューチャーマッピングやREAD FOR ACTION、マインドマップ、ライフロジックなどの数々の講座や講師育成に関わってきたベテラン講師です。中国のフォトリーディング講座立ち上げにも大きな貢献をされています。
いま大いに盛り上がっている中国で、いよいよ初のインストラクター養成講座(ITC)。中国初、アジア人インストラクター初、石ケ森講師にとっても初の単独 開催ITC。初めてづくしの今回の ITC はどうだったのか、ITC を終えられえた石ヶ森講師に突撃インタビューをしてみました!
ー 中国での ITC お疲れさまでした!今回は中国で初めてのITC、アジア初のマスターインストラクター、石ケ森さんにとっても初の単独開催 ITC と初もの尽くしでしたが、すべての日程を無事に終えられて、いま、どのように感じていますか?
まずは、ITC フェーズ1の全てのプロセスを、無事に終えることができて良かったと心から感じています。当初はリネット先生がマスターインストラクターとして来日される想定で、サポート準備を進めていました。
それが、ITC 開催の3週間前に、リネット先生のの体調が優れないということで、急遽私が単独で、マスターインストラクターとして ITC を開催しなければならなくなりました。
前回の2012年の ITC を開催したときに、インストラクター養成に必要な知識は全てを学んでいましたが、単独開催するには経験不足。知っていることと、マスターインストラクターとして実際に人を養成していくことは全く違います。
本来であればもう一度、リネット先生とご一緒するはずが、いきなりマスターインストラクターとして登壇することになりましたので、さすがに焦りを感じました。
なにせ場所は中国。日本国内と違って十分なサポートができないかもしれません。また、認定後は行動派の顔として活動する講師になるのですから、個人の能力だけでなく、行動派としてのブランドを守る意識も必要です。これは責任重大だ、と相当なプレッシャーでした。
しかし一方で、これは私にとってのチャレンジだとも思いました。
フォトリーディングは素晴らしい技術ですから、これからどんどん中国で多くの人に学んでもらいたい。それに、フォトリーディング講座は開発者であるポール・シーリィ博士が、最高の学習の場を作る加速学習教授法「アクセラメンツ」を最大限に活用した講座です。
ここ数年「アクセラメンツ」をお伝えしてきて、これがどれほど学習者の成長を支え、可能性を拓くかつぶさに見てきました。 このアクセラメンツの経験を活かし、最もアクセラメンツが活用されているフォトリーディング講座を、ITC に来ていただくインストラクター候補生に、どのように教えるのか、というチャレンジでもあったのです。
ー確かに2012_年の ITC とは異なり、内容が一新されていたように思います。また、今回は日本人ではなく、中国人の方々を候補生として招いた ITC でしたね。特別に意識したことがありますか?
中国のフォトリーディング講座では、また再受講制度が始まっていません。ですから、ITC の参加者は、1回しかフォトリーディング講座を受けていない状況でした。中には 「 ITC の前々週に講座を受けて、インストラクターになる、と即決しました!」 という人もいたのです。
これまで日本では、フォトリーディングが大好きになり、何回もフォトリーディング講座の再受講を受けるような熱心な方がITC に応募されて、参加されることが多いので、講座の流れも効果もよく知っている方が対象でした。
その点で、中国の候補者のみなさんにも、相当なプレッシャーであったと思います。 それでも、「フォトリーディングを伝えたい!」という熱い想いを皆さんがお持ちなのはとても素晴らしいことだと思います。
私としても皆さんのお気持ちに応えて、フォトリーディングの全てをお伝えしようと思いましたので、手厚くフォトリーディング講座の内容を説明していくことに注力していきました。
ー中国で数週間前に講座を受けた人がインストラクターになるということは異例のように思います。なぜ、それほどまでにフォトリーディングを伝えたいと候補者の方々は思ったのでしょうか?
日本では勉強ブームが2006~2009年にありました。勝間和代さんをはじめとして、フォトリーディングを推奨して下さる方があり、フォトリーディングにより開花した人が多数生まれました。その後、学んだこと、経験したことを教えたいという人が増え、私もファシリテーターやインストラクターの養成に注力してきました。
いまの中国行動派の周囲には、2006年当時と同じにおいがします。まだ勉強ブームは始まったばかりと感じています。 これまで、中国では自分自身にお金をかけて勉強するということは珍しかったようですし、社会人向けのスキルアップ講座は非常に高額で、 誰でも参加できるというものではありませんでした。
今回の候補者はみな、フォトリーディング講座に参加した時に強いインスピレーションを感じたという方です。教える仕事をしてきた人も、人に教えると考えたこともなかったと言う人もいます。いずれもこれから先の中国の教育にフォトリーディングが与える影響や、何らかの可能性を強く感じたようです。
ー今回の候補者はさまざまなバックグラウンドを持った方々だったと伺っていますが、石ヶ森さんから見た候補者のイメージはいかがでしょうか?
中国の方は日本人に比べると、講座においてもわからないことを保留しておく(暗黙知を活用する)というタイプではなく、その場できちんと納得いく論理的な答えを欲しがる人が多いように感じます。
しかし、アクセラメンツのやり方は、まず体験し、質問を持ち、その答えを自ら発見して、何度も経験を積み重ねていく、暗黙知を活用する教え方を行います。ですから学びの途中経過において「知る・わかる」よりも「体感する・気づく」を重視します。 フォトリーディング講座の中では、自然に「気づく」ことに導かれます。
「知っていれば教えられる」というものではなく、「環境・マインド・視点を整え、経験させ、気づきを引き出す」というものなので、講師のあり方が全く異なるのです。いざ教える側に回った時に、このギャップに驚いた方が多いようです。
ー今回の ITC では言語の壁があったにもかかわらず、候補者がみな、より深いレベルで変容していたように思います。講座の後半では、本来のその人らしさが全開になった方もいらっしゃいますね。
みなさんが次々に変容できたのは、アクセラメンツ講座での経験がうまく活かせたと思います。アクセラメンツを活用した講座の中で、フォトリーディングは最高峰だと思っています。
今回の ITC では、アクセラメンツを全く知らない人たちに、そのプロセスや理論を言葉では説明せずに「学習というのはもともと変容のプロセス。知識と経験を身につけることだけを目的にするものではなく、学習により変容が起これば態度が変わり、行動が変わる」ということを体験してもらうことができました。
フォトリーディングの講座のはじめに、ポール博士の言葉として、 「あなたの潜在能力を最大限に開発するお手伝いをします」 とお伝えしています。
彼らはこれからフォトリーディング講座の講師となりますから、講座において、受講生が潜在能力を開発することを手助けするということは、講師自身が毎回の講座で「人の変容にコミット」していなければなりません。
彼ら自身が学習の場でどのような経験をしたのか、どのように変容をしたのか、その経験が彼らの講座の質にかかってくると思います。ですので、この ITC の場でどれだけ多くのパラダイムシフトを経験してもらえるか、と言うことに特に意識をおいていました。
ー候補者はかなり深いレベルで、学習が変容をもたらすということを体験したのでしょうね。今後、中国人インストラクターが誕生することで、一気にフォトリーディングがアジアに広がっていくことになると思いますが、どのような展望を ITC に感じられたでしょうか?
現状では日本人のインストラクターが中国に行って講座を行っています。最高でも月に2回くらい、1ヶ月に80人くらいしかフォトリーダーを生み出すことができません。中国は国土が広いので、都市部に集まれる人はまだまだ少ない。
しかし、地方でもフォトリーディングを学びたいという人がいます。その人に講座をお届けすることができていません。 中国人インストラクターが立ち上がることで、中国の中でもより多くの人が学ぶ機会を与えられ、また、フォトリーダーが増えてくることで、それを見た人の中に学びたいという人も出てくるでしょう。
同時に行動派は「学習・行動・シェア」をスローガンとしており、その活動に共感する若者が急激に増えてきています。行動派は他のアジアの国々にも、支部を持ちたいと考えており、台湾・韓国・シンガポールがその候補に挙がっています。
今後はそういったところを拠点として他の地域にも広げていきたい、国境を越えて、アジア全域で若い力が繋がっていくという目標を持っています。従って、国境を超え若者がつながっていくうえで、先人の知恵を本から借りることが自在に行える、本を通して人とつながるフォトリーディングは素晴らしい共通言語になるのではないかと思っています。
ーフォトリーディングというのが共通言語となり、アジアに広がっていくという未来像は素晴らしいですね。日本においては、どのような影響があると思われますか?
日本においては、すでに相当数の人がフォトリーディングやフューチャーマッピングなどの知識創造メソッドを知り、活用しています。実際にこれらのメソッドを活用して多くの成功者が出ており、著者も多い。欧米と違い、アジア同士のシンパシーもあります。
日本人著者の本も中国語翻訳されてベストセラーになっていて、日本語を学んでいる人や日本のカルチャーを好んでいる人もいます。日本は中国の若者からロールモデルのひとつとして、日本人の私たちが想像している以上にリスペクトされていると感じています。
日本では先行して多くの人がフォトリーディングを学んでいます。フォトリーディングを学び、この技術を使って多くの書籍からインプットし続けた人がどのように活躍し、どんな事業やビジョンを作ってきたのか、より多くのモデルイメージを日本から発信し、中国から生まれてくるフォトリーダーとともに、より広い視点で発展していく必要があると思います。
ー新しい波がきて欲しいですね!日本の方に向けてメッセージはありますか?
中国のフォトリーディング講座は3日間ありますので、講座の中にシントピックリーディングというひとつのテーマに対して、4つの本を一気に読みこなすというテクニックを紹介し、実際にやっていただいています。3時間程度で本を通じて4人の著者から意見を集めることができるので、脳内で天才会議を開いているかのような感じです。
シントピックを通して、自分には独自の見解やアイディアがあることを発見し、本を書いたり新事業を始めてしまったという方は、これまでにも多くいらっしゃいます。ですので、日本においても、このシントピックリーディングというテクニックが広がることで、今までの知識・経験を統合させて新しい考え方を発信し、オピニオンリーダーになる人が増えていくとよいと思うのです。
私はいつもフォトリーディング講座の中で「みなさんの細胞にフォトリーディングの記憶は入っています。いつでも必要な時に取り出せるようになっています」とお伝えしています。
今までにフォトリーディングを学ぶ機会のあった方は、もう一度フォトリーディングを思い出して、スキルとして活用していただき、改めて潜在的な能力を発揮していただきたい。また、これまでにフォトリーディングを学ぶ機会がなかった方は、今こそ講座に足を運んで、人生を自分の力で変えていく力を身につけていただきたいと思います。
ー力強い言葉、ありがとうございました。マスターインストラクターとして、今後想定されている活動などあれば教えてください。
フォトリーディングはインプットのためのスキルであり、多くの先人の知恵を身に着けて、そこに自分の経験を積みあげて発想するということは、本来人間が持っている素晴らしい知恵の継承能力の開眼だと思っています。
考えても見てください。新しいことに取り組む必要が発生した時に、一晩でそのジャンルの専門書を30冊も読みこめば、翌日からそのジャンルに対してひとかどの意見が言えるようになっているでしょう。一日か二日で専門家顔負けの意見を形成できるとしたら、何でもできると言っても過言ではありません。
自分にはなんでもできる能力が備わっているということに気がついたら、次は未来を描く能力だと思っています。以前から神田昌典さんも時代が変わりつつあるとおっしゃっています。今までの世界観では間尺に合わなくなってきているこの時代の変わり目に必要なことは何だと思いますか?
時代の行く先を見据えるには、まったく新しい観点の「観」が必要になってきます。従って次は、フューチャーマッピングやジーニアス・コードが中国に入ってくでしょうし、中国でのフォトリーディングの横展開が発生すると思っています。
日中を中心に次世代の夢を語り、実現していく力を持った人が爆発的に増えるでしょう。ノーベル賞など世界的な評価を受ける人も出てきやすくなります。
そうすれば自動的にアジアへの注目が集まると思いますので、世界150カ国でフォトリーディングを学んだ人やインストラクターが一堂に会し、次の時代のより面白い、より楽しめる生き方を考えるサミットが開かれたら面白いね、と候補者たちと話しています。
ーいままさに、アジアが熱い!今後、中国人フォトリーディング・インストラクターがデビューすることで、一気にアジア全域にフォトリーディングが広がっていくと良いですね。私ももう一度フォトリーディングのテクニックを見直したいと思いました!本日はお忙しいところお時間をいただき、ありがとうございました!
ありがとうございました。
「フォトリーディングを伝えたい!」という熱い想いを持ったインストラクターの候補者たち。この ITC でたくさんのことを学び経験されているようでした。次回はそれぞれの候補者にインタビューした内容をお届けしたいと思います!