リーディング・ファシリテーターの遊佐敏和です。
仕事をしていく中での
人間関係、組織作りだけでなく普段の生活、
人間関係にも活かせる内容だと感じ
手にしました。
自社での経験を活かし、
実在する8つの会社の課題と、
解決に向けた取り組みを人間関係、
課題の見つけ方、
組織再編成の際のポイント等
織り交ぜながらこれまでの経過、
そしてこれからにも目を向けて書かれています。
リアルな内容なだけに体温を感じる作品です。
私がこの書籍から得たことは3つ
1 組織がモンスター化していく原因は人や集団では無いという事
組織がモンスター化と聞いて
最初に浮かぶのは
無責任上司にパワハラ上司、
何を考えているのか分からない部下達の
噛み合わない関係から生まれるカオス(笑)
そう思って読み進めると案外外れてない。
幹部の離職、新卒社員の伸び悩み、
OJT教育の形骸化などが挙げられていて、
それを一言で表すと“ジェンガのような状態
「なるほど」とまたページをめくってしまいます。
2 問題が起きた時に犯人探しは必要無いのだという事
読んでいくと、このジェンガ状態は
人が作るのではなく
その組織のメカニズムが
そうさせているということ、
そして、要因をはっきりさせようと
犯人探しを始めるが
それは誰かに責任を押し付けているだけで
全くもって不毛であること、
3 組織改革に終わりは無いのだという常に課題解決の意識を持ち続ける大切さ
何か課題が解決されると
次の課題が湧いてくるので
終わりがないという事がわかります。
読み終わった時には組織や人の
可能性を信じることが
より良くしていく源なのだと気づくことができ、
この本の中では要所要所でしか
紹介されないリブ・コンサルティングの
“研究事例”もゆっくりと聞いてみたいと感じました。
これから就職するにあたって
どんなところをポイントに
企業を見ていけばいいのか知りたい、
仕事を覚えてきて会社の仕組みや
会社の中の自分の役割について考えてみたい、
自分の会社がモンスター組織なのか知りたい、
等、チームや組織に興味のある方に読んで貰いたいです。
執筆者プロフィール
宮城県仙台市を中心に活動中