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ちゃんと届けないと

2019.12.07
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リードフォーアクション 木村祥子です。
私は、宮下 奈都さんの
『羊と鋼の森』

が大好きです。
林業を営む家庭に生まれ
山で育った青年が
ピアノの調律師となり
成長していく物語。
読書をしていると
流れる音と自然の景色を感じられる
しあわせな読書時間を
体験できます。
この物語の最後に、
青年は気づきます。
ピアノの調律は誰のためのものか
ピアノの演奏者?
それだけでは足りない
演奏を聴くお客様
部屋の広さや天井の高さ
前の席と後ろの席、
どのくらいの人が部屋に入るのか
それに対して
どんなふうに音が響くかを推測し
みなに届けるのか。
さらには演奏者を信じること。
これは、どんな場にも通じる
気づきではないかなと思います。
私たちも読書会という場をつくっています。
課題本によって
読書会の設計をするのですが、
読書会会場の広さ
私たちの声や熱がどのように伝わるか
オンラインでの参加者がいる場合は
どのような熱量で伝えることができるかなど。
多くの人は
生まれたときから
成長の傍らには本があり
本にも育ててもらったとも言えるのではと思います。
『羊と鋼の森』の主人公の青年が
ピアノの調律師として
世界に音を届けていくように
私たちも
読書会という場を
たくさんの人に
ちゃんと届けないと
と感じさせてもらいました。
『羊と鋼の森』

素敵な物語です。
年末年始に手にしてみてはいかがでしょう。
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