RFAお役立ち記事

紡ぎ続けるご縁の輪

作成者: マネージャー管理|2017年3月5日

リーディング・ファシリテーターの
後藤安賀里(ごとうあかり)です。

リードフォーアクションの読書会は、
ただ「事前に読まなくていい」「ワークショップ型」
というだけではありません。

実は、参加した人に「変容」を促します。
もちろん、リーディング・ファシリテーター自身も、
自らのうちに起こった変容を体験している人たち。

今回は、社会起業士として、まちライブラリー
のサポーターとして「人」と「本」と「未踏」を紡ぐ活動をされている、
なにより初めてのことを起こす

<初(はつ)な【生む】な人> が
好きで仕方がない梶正人さんに、
読書会やリーディング・ファシリテーターになった
いきさつなど、たっぷりお話をうかがいました!

* * * * *

(1) 第一のステージ
リーディング・ファシリテーターに認定
「やっぱり本は読まんといかんたい!」



2014 年 4 月、ネットサーフィンをしていたところに偶然
<「人生に影響を与えた本」を持参してください>
というキャッチコピーが目に留まり、
その言葉に 惹かれて木村祥子シニア・リーディング・ファシリテーター
のもとリーディング・ファシリテーター養成講座に参加しました。

当時アスベスト専門家として「アスベスト」
に関わる様々な出来事に遭遇していたこともあり、
実際にアスベスト被ばく体験者の私設小説家・佐伯 一麦さんの本
「石の肺 アスベスト渦を追う」を持参しました。

この本を通じて日本社会の縮図を知り、
著作の取材協力者にもお会いし
訴訟問題等の仕事上のアドバイスも頂くことができた、
ということもあって、
「本」を通じて人との繋がりが生まれたという、
まさに人生に影響を与えてくれた本だったんです。

もちろんそんな養成講座では、
他の参加者さんも「人生に影響を与えた本」
を持参されているわけですから、
他の方に影響を与えた本がどういうものか、
を知れたことも、とても興味深かったです。

養成講座自体も面白くて、
仕事以外の本を読むタイプではなかったのですが、
「こんな本の読み方があるのか?!」
というのも新鮮でした。

何より、本を通じて人の「輪」ができることに
とても興味を持ちました。
本によっても集まる人も違うんですよね。

ファシリテーターになってすぐ
読書会を準備したんです。それが、
養成講座から2週間後の初読書会「家族読書会」でした。
本当は集客が出来ず家族だけになってしまいました。 (笑)

3 日間連続で家族とともに読書会をしました。
いちばん興味を持ってくれたのが
当時77歳の義母でした!
わざわざこの日程に合わせて
熊本から来てくれていたんです。

読書会がおわった後に
「やっぱり本を読まんといかんたい!」といって、
とても気に入ってくれたことが嬉しかったです。

(2) 第二のステージ
「本」と「人」とをつなぐサポーター


その後、自分の住む「まち」をテーマに開催される読書会
「まちヨミ」に徳島1回、明石2回、奈良2回計5回参加しました。

知らない街のことが2時間余りで
かなり詳しく知ることができ、
しかも地域の課題が自分事として
考えることができるようになり、
この地域でどう活動するかという事まで
考えを持てる素晴らしい時間でした。

また、ファシリテーター仲間と一緒に、
地元の奈良でも「まちヨミ」を実行委員として開催しました。
「古事記のものがたり」で開催したのですが著者の一人、
宮崎みどりさんからも応援をしていただきました。
ただ、その時の参加者さんは奈良県以外の大阪や兵庫の人で、
奈良出身は僕だけだったかな・・(笑)。

でも、奈良の町屋で地元をテーマの読書会が開催できたので、
奈良のことを知ってもらうにはとてもよかったと思っています。

地元、奈良県香芝市では、まちヨミを企画中に、
街づくり団体多数とも連携をとり、
まちが主催するイベントに参加したり、
まちの広報誌のサポーターにもなり、
市長直属の広報誌の編集企画を担当するなどの経験から、
わが町を研究することができ、
町おこしの団体等とも深くかかわることができています。

また、本で人をつなぐ私設図書館「まちライブラリー」
のサポーターとして読書会を開催しています。
もともと大阪府立大学内にある「まちライブラリー」
で読書会を開催したのがきっかけで、
最近は大阪市内の商業施設に設置されている
「まちライブラリー」と京都の志縁社
で開催することが多いです。

サポーターは、「まちライブラリー」の運営者や
場所を盛り上げようと集まった人たちで、
僕も仕事帰りや週末を利用して、
30 回以上は読書会を開催しています。

読書会のスタイルは
「人生に影響を与えた本シリーズ」が中心です。
これは、僕が興味を持った人を誘って、
その人の「人生に影響を与えた本」
を使ったコラボ読書会なんです。
人が好きなんですよね。

「その人がどんな人かな、、、」ということに
すごく興味があって、僕が楽しんでいると、
参加者さんも楽しんでくださるんですよ。

だから、僕が興味を持った人に
「いっしょにやりませんか?」って
声をかけているんです!

そのなかには東洋と西洋の手相を
融合されているRabing ハンドリーディングメソッド
主宰者の白川とも子さん、
ラジオパーソナリティのシルフィーさんや、
宝塚歌劇団の主役をカメラに収められてきた
カメラマン兼伝統芸能である
「能」や「古事記」の本を出版プロデュースされている
アート村塾の野住智恵子さんや、
[平凡を非凡に務める凡事徹底]読書会では
「スキル、スピード、サイエンス、スピリット、
セーフティという視点から問題を考える」
というニュー5S普及協会の西野高弘さんなど、

これまでにほんとうにいろいろな経歴を
持たれた方々とのコラボをさせて頂きました。

毎回、ご自身の人生に影響を与えた本について
語ってもらうのですが、
様々な方とのご縁が広がって、
ほんとうに面白いですよ!

(3) 第三のステージ
こんなところで読書会?!
日本初のエアトラック読書会…その次は?!


地域の「まちライブラリー」が共催する
「ブックフェスタ」という企画があるのですが、
ブックフェスタの期間に、
大阪市内にある商業施設(キューズモール)
の屋上に設置され、多くの人が
そこで走れる「エアトラック」を使った
読書会を初めて開催したんです。

ブックフェスタのもりの一箱古本市の期間中、
そのエアトラックが貸し切られて、
青空市場みたいに古本市が10数件程並んでいました。

僕たちは、その傍らで、読書会をしたんですよ!
とても暑い日だったんですが(笑)

このときも「コラボ読書会」で、
ラジオパーソナリティのシルフィーさんに
「人生に影響を与えた本」を
語っていただいたのですがとても好評で!!
内容もさることながら話しっぷりも面白く・・・、
惹き込まれるというか。
ご縁があって、彼のラジオ番組インタビューで、
リードフォーアクションの読書会の様子等を
流してもらったこともあるんです。

そして今度はいよいよ、、、
「ラジオ読書会」をしたいなぁって思っているんですよ!
今、練りに練っているところです!!

(4) 第四のステージ
自分で自分に魔法をかけられたから!


「本」を通じて紡がれた人の輪が、
とても広がっていることを実感します。
それもこれも、自分で自分に魔法をかけられたから!
だと思っているんです。

よく「魔法」という言葉を見聞きしますが、
「そんなに簡単に使うなんて・・・。」
と抵抗感があったんです。
ただ、ちょうどそんな時期でした。
ある本を通じて、潜在意識とミッションを知ることで
自然に目標に到達するという
「ライフコンパス」という言葉に出会ったのは。

そしてライフコンパスコーチの
高田慎一さんとコラボの読書会を開催。それからです。
「魔法の読書会」というコラボ読書会を
開催していきました(笑)。

自分で自分に魔法をかける、、、。
とでもいいましょうか。
そんなテーマを題材にした本を使って、
読書会を開催していったんです。
魔法って・・。自分がやりたいことが叶う。
そんな「うそ」のような読書会。奇跡がおこるかも・・。

この読書会等に参加されたご縁で、
高田慎一さんの500年続く
老舗飴屋を題材にした演劇にも挑戦したんです!
自分でも不思議ですが、
それまでどこか尻込みしていたことでも
積極的になっていきました。だから、
自分が「おもしろいな」と思った人に
どんどん声をかけられるようになっていったんです!

その後、徳島の観元眞人さん、
内藤史治さんのご縁で徳島で開催された
神田先生の年始の 2022 講演会にサポーターとして参加。

3月からは毎週(火)に神田昌典さんの
実践上映会と共に上映会に関する
書籍を使った読書会を開催予定です。

本の著者さんとのコラボはどんどんしたいと思っています。
以前、著者さんをお二人お招きして読書会をしたんですが、
とても好評でした。全くジャンルが異なると、
お互いを知るおもしろさもありますから、
その中に新しい発見や今までにない
アイデアが生まれるなどの相乗効果もあります。

何より、著者さんがそこにいらっしゃいますから、
聞きたいことは何でも聞けますからね!!


それから今、読書会としてやりたい企画がたくさんあるんです。

まずは、地元奈良の本を使っての
「奈良の尾花座百年物語写真⑥読書会」。

これは、昨年、なら国際映画祭が市の補助金予算が認められず
開催が危ぶまれた中、ご尽力された
中野重宏さん(88)が、かつて猿沢池近くにあった映画館で、
60年間、国内外の名作を市民に届けた
「尾花劇場」を長年切り盛りした
ご自身の半生をまとめた本を扱った読書会です。

なら国際映画祭の
「テーマ・新人発掘と支援&映画なら、世界がつながる。」
に合わせての企画です。

次は5月のブックフェスタで開催予定の
「グラフックデザインと読書会」です。
これは、読書会という「場」を、
グラフィックファシリテーターの方に
読書会で交わされた言葉を拾ってもらい、
その「場」で交わされる思いや感情も、
壁一面に、目に見えるように
絵の世界に表現してもらうんです。

このときにギターの弾き語りがあったら、
もっとおもしろくなるかも、
とも思っているんですよ。

そして「お笑い読書会」です!
芸人さんとコラボして読書会をしたいですね。
芸能人の方でいえば、たとえば、ビブリオバトル
で『ソクラテスの弁明』という本の対戦で注目された
武井壮さんとコラボしたいなぁとも思っています!

あと個人的には、読書会でTEDxの登壇に挑戦する!
という目標もあります。
これまでもTEDに関わる書籍を使った読書会を
開催していますが、やはり、「プレゼンテーション」
ということには多くの方が興味あることを実感しています。

企業の研修室等で何度かこのテーマで
読書会を開催したことがありますが、
みなさん熱心に会に参加されていました。

でも次は、本を通じてプレゼンテーションの手法を
学びにするというよりは、
TEDxの場を本を通じた学びの場に変える
という読書会を開催したいと思うんです。
これからのやりたいことが、ほんとうに盛りだくさんです。

ただどんなことをやるにしても、
「本」を通じて「人」と「未踏」への
ご縁を繋ぐということを、いつも根底にしています。

人の輪を作っていく活動と社会起業士として
社会の課題を解決できる読書会の開催を、
これからも続けていきたいと思います。

(2017年2月取材 後藤安賀里)