リーディング・ファシリテーター 末松清一です。
マーケティング・ジャーニーを読むにあたって、
1.アフターコロナ時代にどう向き合って生きるか
2.世界的マーケッターである神田昌典氏が展開する新時代のマーケティングとは何か
3.デジタル時代のビジネスモデルと勝ち抜くポイントは何か
の3つの目的を設定し読み進めました。
この本は、我が国を代表するマーケッター神田昌典氏が、
20年余の活動を通して蓄積した知見を活かし、
激動の時代を切り開いて新しい社会の建設に貢献できる
成長事業を創出する考え方と具体的な手法を説いたものです。
さらに、デジタル時代に生きるマーケティングスキルを
「羅針盤」をベースに8つのステップを用いて解説しています。
3層のマーケティング・ピラミッド
(下から第1ステージが戦略・第2ステージが戦術・第3ステージがマネジメント)
を提示し、第1ステージから
マーケティングを展開するべきである
と神田昌典氏は説いています。
第1ステージは、
ビジネスモデルを構築するまでの成長プロセスとして
8つのステップを詳細に、事例を交えて解りやすく解説しており、
十分に腑に落ちるものでした。
新時代に有効な事業は、新規なベンチャーである必要はありません。
むしろ、日本的価値を蓄積してきた伝統的な既存事業であっても、
蓄積している価値を顧客ニーズにマッチしたものに仕上げることで、
新たな未来が開けることが明確になりました。
そこに、デジタル化された最新テクノロジーを導入すると同時に、
プログラミング機能を取り込んだ事業に進化させるが必要なのです。
マーケティング・ピラミッドの第1ステージは
8つのプロセスで構築されており、
神田昌典氏は「羅針盤」と呼んでいます。
8つのステップは
市場⇒隙間⇒顧客⇒着想⇒調整⇒経済⇒協力⇒突破
で、全体を俯瞰しつつ、順番にステップを進めると
自社のビジネスモデルが構築できるのです。
そして、各ステップを進める中で、
顧客を理解し、着想を得、
内外の協力関係を築くことが必要になります。
このステップを踏むことで、
おのずとリーダーシップ力が身につく
仕組みとなっています。
新型コロナウイルスで立ちすくんでいる方、
それは関係ない今がチャンスとばかり張り切っている方、
既存事業が行き詰っている方、
新時代に向けた新規事業を構想している方など、
様々な立場にいる方々に
ぜひ読んでもらいたいと思いました。
読めば、未来が開け、勇気が湧き、
新たな1歩が踏み出せるし、
そのための具体的な考え方や方法が
ふんだんに示されています。
神田昌典氏が、本書内で言っているように、
2022年度から導入される
高校の「探求学習」(ベンチャー教育)には、
本書は必須の基本書といえる内容であり、
各学校がサブテキストとして導入すると
素晴らしい若者を輩出できると思える1冊です。
末松清一
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