リーディング・ファシリテーターの加藤誠一です。
時は止まることなく流れます。
僕らは何やら「うごめく」時代を生きているようです。
2020年4月現在、新型コロナウィルスの脅威は
ディストピアな面において、
これまで人類が築き上げた当たり前の常識を
覆す痛恨の一撃として各地で猛威を振るっています。
この小さなテロリストは、
ある一方で、身体にこびり付いた
古い老廃物を一掃するかのように気まぐれです。
経路不明な自由気ままな旅をするウィルスジャーニー。
僕らはこの見えない旅行者とうまく付き合いながら、
不安な未来や新時代に向けて、
改めてビジネスを再定義する必要に迫られています。
この未来を少しでもユートピアな面で捉えることができないか?
そこで手にしたのは「マーケーティング・ジャーニー」でした。
この本を簡単に説明すると…
「すべての人を優れたマーケッターになるように駆り立てる本」
(「はじめに」より)です。
著者である神田昌典さんの20年間の情熱が、
150km超え連発の魂のストレートとなり、
ウィルスに尻込みしている僕たちを後押し奮起してくれます。
また随所で見られるトランスフォーメーションプロセスは
新時代のリーダーへと覚醒に導いてくれる内容です。
マーケッター覚醒へのプロセスを見せる、
それこそがマーケティング・ジャーニーの真髄です。
特に僕が大事に思ったのは以下の3つの点です。
・[第1ステージ(戦略)]収益をもたらすモデルを作る道筋
・[第2ステージ(戦術)]顧客を創造するメッセージを作る道筋
・[第3ステージ(マネジメント)]社会を形成するリーダーシップを作る道筋
本書では第1ステージに重きを置いており、
これからのビジネスパーソンにはマストになるだろう戦略の道筋が
はっきり示されています。
市場、隙間、顧客、着想、調整、経済、協力、突破の
8つのエリアをとことん回すことで個人思考から
社会行動まで一連の流れを作ります。
事例紹介企業を参考に最高の情報ソースからアイデアを共有し、
自分のビジネスを構想できます。
「希望を掲げる限り、いつだって私たちの前に、大きな未来は開けている」
(「おわりに」より)
先にもあげたように本書は、
日本のトップマーケッターの称号をひたすら走り続けた
神田昌典さんが提唱するどストレートのビジネス本です。
20年間培われたその技術やマーケティング・ピラミッド構想を
ただ読むだけでは何も始まりません。
構想を分解し、自分ならどうするかと一文一文を咀嚼し、
免疫抗体を持ち身体の老廃物を一気に吐き出すことが重要です。
ベイビーステップとして僕は
プログラミングのオンライン講座を申し込みしました。
これからのアフターコロナに向けてどんなビジネスマインドを持つべきか?
ユートピアな未来に向けて、
変容する世界で稼ぎ続ける羅針盤になり得る本書は、
教育も含めこれからの世界で生きる
すべての人々へおすすめできる一冊です。