リーディング・ファシリテーターの宮治理陽です。
新型コロナウィルスにより未来予測の前提が
すっかりと変わってしまったように感じますが
改めて新型コロナウィルスによる影響を
考慮した未来予測がどんなものなのか?
そしてその予測をもとにどのように考え、
行動していくべきなのか、
その指針となるものを知りたいという
目的を持って「日本経済予言の書」を
読ませていただきました。
コロナの影響、またはコロナに関係なく
今後の日本経済がどのようになるのか、
様々なデータを駆使し、
将来起こるであろうことを“予言”した書となります。
しかもその内容はかなり悲観的。
しかし、そのような悲観的な予言も
我々の行動によっては
「わくわくする未来」に変えることが可能です。
「何もしなければやってくる悲観的な未来の日本」と
「我々が行動することによって得ることができるかもしれないわくわくする未来」が
両方描かれた非常に考えさせられる1冊です。
すでにコロナは長期化していると言えますが、
そのことによりある意味予言通りに
航空業界、観光業界、飲食業界に
多大な打撃を与えています。
その一方で
巣ごもり需要をうまく取り込み、
業績を伸ばした業界も存在します。
まずは自分の属する業界がコロナにより
マイナスの影響があるのか
プラスの影響があるのか
を見極める必要があります。
特にマイナスの影響がある業界なのであれば
資金調達は喫緊の課題となります。
AIにより特にホワイトカラーの仕事が
代替されるようになると言われていますが、
どう対応するべきなのでしょうか?
一つの選択肢はAIに代替されにくく
慢性的な人手不足となっている、
ブルーカラーの仕事への転職です。
しかし、元々ホワイトカラーだった人が
ブルーカラーに移るというのはなかなか考えられません。
いきなり明日すぐに、
AIに仕事が奪われるわけでもないので、
まずはAIを含めたデジタルツールを
使いこなすスキルを身につけるべきでしょう。
何の手も打たなければ真っ先に
AIに仕事を奪われる人になってしまいます。
もう何年もすると情報の規模が
人間が処理できないものとなり、
未来予測もAIでなければできなくなってしまいます。
今はギリギリ人間が分析できる最後の時代と言えます。
その時代のうちに、
人間ができる未来予測レポートを手に
時代を変える努力をすることによって、
本書で示されたような悲観的な未来ではなく、
わくわくする未来を引き寄せることができるようになります。
本書は日本の未来予測について
書かれているわけですから、
とにかく日本人に読んで欲しいと思います。
正直、本書に描かれている未来の日本は結構悲観的です。
そして我々が何もアクションを起こさなければ
実際にそうなる確率が高い“予言”となっています。
まずはその不都合な現状をしっかりと理解した上で、
その予言通りとならないようにどのように考え、
行動すれば良いのかという指針を得る上でも必読の書と言えます。
未来は変えられる。