ビジネスの遂行にあたっては、自社内でさまざまな課題や問題に直面する機会が多くあります。企業のトップマネジメント層や、組織やチームのリーダーの方には、それらを解決するための能力が必要です。
社内の課題や問題を解決するにあたっては、ただ解決するだけではなく、社員や組織の体質を改善・向上させることが重要となります。
このような、社内の課題や問題を解決するためには、まず課題と問題についての明確な違いを理解し、異なったアプローチを行うことが大切です。
なぜなら、企業の課題や問題の解決にあたっては、それぞれプロセスとアプローチの方法が異なるからです。
そこで今回は、社内の課題や問題の解決法と、社員や組織の質を改善・向上させる方法について、詳しく解説します。もし、社内で発生しうる課題や問題に対して、準備の仕方が分からないとお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
ビジネスを進める上で起こり得る「課題」と「問題」は、つい「同じ意味」として解釈されがちです。
しかし企業のトップマネジメントに就く方や、これからリーダーを目指す方は、課題と問題にある明確な違いを理解しなければなりません。
なぜなら、企業の事業を遂行するマネージャーやリーダーとなる人材は、この課題と問題の違いや解決に至るプロセスを、しっかりと理解することが重要だからです。
ビジネスにおける「課題」とは、企業や組織が直面する、改善すべき課題や問題点、改善すべき業務上の課題などを指します。
例えば、市場シェアの低下、業務の効率化の必要性、従業員のモチベーションの低下、新規事業の立ち上げなどがビジネスにおける課題の例です。
ビジネスにおいては、課題を正確に把握し、適切に解決していくことが業績向上や競争優位性の獲得につながります。
一方、ビジネスにおける「問題」とは、企業や組織が直面する、解決が必要な困難や矛盾、課題の中でも特に深刻な事象などを指します。
例えば、不良品の発生、コストの増大、人材不足、法律や規制の変更による影響などがビジネスにおける問題の例です。
ビジネスにおいては、問題を適切に分析し、迅速かつ効果的に解決していくことが重要です。問題が放置されると業績の悪化や信頼失墜、競争上の不利などにつながることがあります。
上記のように「課題」とは、解決すべき問題や実行すべき仕事の内容などのことを指し、目標を達成するために行動すべき内容を示します。
一方「問題」とは、解決すべき困難や矛盾、課題の中でも特に解決が難しい課題などを指します。つまり、課題は「行動すべき内容」を示し、問題は「解決すべき困難や矛盾」を示す言葉です。
課題を解決することで、企業や組織は「現状よりもさらに良い方向に改善される」傾向にあり、問題を解決することで、企業や組織が「マイネス要因をなくして危機を脱することができる」。また、それぞれの「課題の原因」となる要素が「問題」であると言い換えることもできるでしょう。
このように、企業や組織にある問題を細かく分析することで、さまざまなクリアすべき課題を見つけることができるのです。
ただし、ビジネス上の問題は「目に見えない形のないもの」が多いため、まず潜在的な問題を把握して、見つけた問題を解消するために課題を設けるというプロセスを踏む必要があります。
そこで以下では、潜在的な問題を顕在化する方法を解説します。
潜在的な問題とは、現時点では明確には見えていないものの、将来的に問題を生じる可能性があるものを指します。ビジネスにおいては、この潜在的な問題に対するアプローチをできるだけ早く行うことで、問題が顕在化する前に対処可能です。
そこで以下では、企業の潜在的な問題を顕在化するための手順を紹介します。
まず、潜在的な問題を特定するためには、情報を収集することが必要です。
必要な情報は、従業員のフィードバック、顧客からの苦情、業界トレンド、財務データなど、さまざまなデータソースから収集できます。
収集したデータを分析することで、問題の原因を特定することができます。
例えば、従業員のフィードバックから、労働条件や組織文化に問題があることがわかるかもしれません。
問題の原因を特定した後、さらに深く掘り下げるために、ルートコーズ分析を行いますルートコーズ分析とは、問題がどのように発生したのか、その原因を特定するために使用される分析手法です。
これにより、問題が発生した原因を深く特定できます。例えば、従業員のフィードバックから、マネージャーの指導力に問題があることがわかった場合、ルートコーズ分析を行って、さらにその原因を特定することが可能です。
※ルートコーズ分析は、社内の課題解決に役立つ手法であるため、下記で詳しく解説します。
問題を特定し、原因を特定した後、問題を解決するための解決策を提案することが必要です。
例えば、マネージャーの指導力に問題がある場合、トレーニングプログラムを提供することが解決策になるかもしれません。
提案された解決策を実行することで、問題を解決することができます。
解決策が実行された後、再びデータを収集し、問題が解決されたかどうかを確認することが重要です。
以上の手順に従って、企業の潜在的な問題を特定し、解決することができます。
ルートコーズ分析は、問題の原因を探るための手法であり、問題がどのように発生したのか、その原因を特定するために使用されます。
ルートコーズ分析では、問題を「効果」として捉え、その効果が起こった原因を特定していきます。
ルートコーズ分析は、以下の手順で行われるのが一般的です。
問題の効果を明確に定義することが必要です。例えば、製品の品質不良や、売上高の減少などが問題の効果となります。
問題の効果が起こった原因を特定します。この際には、「5W1H」と呼ばれる手法を使うことが一般的です。つまり、なぜ問題が発生したのか、誰が関与したのか、どこで発生したのか、いつ発生したのか、どのように発生したのか、などを分析します。
原因を分類し、原因の根本原因を探します。例えば、「人的ミス」という原因は、根本原因としては「トレーニング不足」や「作業手順の不備」などが考えられます。
原因を優先順位に従って整理し、改善のためにどの原因を最初に対策すべきかを決定します。
対策を立て、実施します。この際には、対策の結果を定期的に評価し、改善が必要であれば修正を行うことが重要です。
このように、ルートコーズ分析は問題を解決するために非常に有効な手法であり、品質管理、事故調査、業務改善などの分野で広く利用されています。
それでは次に、問題から課題を適切に組み立てるための方法について解説します。問題から課題を組み立てる際は、次のような手順を踏むのがおすすめです。
それぞれ解説します。
まずは、企業や組織が直面している問題を明確に洗い出します。問題は可能な限り具体的かつ客観的な表現で記述することが大切です。
この時に、すでに見えている顕在化された問題だけではなく、企業(または個人や組織)にある潜在的な問題にもアプローチすることが需要です。
ビジネスにある問題を洗い出す際には、いつも1つとは限りません。むしろ複数の問題がいくつも見つかるのが普通です。
そこで、洗い出した問題を整理し、どの順番で解決すべきかの「優先順位」をつけることが大切です。
次に、問題を分析します。問題の原因を特定し、その背後にある要因や影響を探ります。ここでは、現状の課題と今後の課題を区別して分析することが重要です。
分析結果を踏まえ、問題を解決するための課題を設定します。課題は、現状の課題と今後の課題、優先順位などを考慮して設定することが大切です。
課題をより具体的に設定するために、目標を設定し、達成すべき成果物や具体的な改善策を明確にします。
課題解決のために、必要なアクションプランを策定します。具体的なスケジュールや担当者の明確化、予算の確保など、実行に必要なリソースを整備します。
このように、問題と課題の組み立て方は、問題を正確に洗い出し、その原因を分析し、具体的な課題とアクションプランを策定することが大切です。
社内組織の体質を改善・向上させるには、以下のような施策を実行し、PDCAを回すのが効果的です。
組織の目的やビジョン、ミッションを再定義し、従業員が共有する価値観を明確にすることで、組織の方向性を明確にし、組織内での行動や意思決定が一貫したものとなるようにできます。
オープンなコミュニケーションを促進し、従業員の声を積極的に受け入れることで、組織全体での意思決定がより適切かつ迅速になるようにできます。
リーダーが組織の方向性を明確にし、ビジョンやミッションを従業員に共有することで、組織全体の方向性が一致し、従業員のモチベーション向上につながります。
チームのコミュニケーションや信頼関係を改善することで、生産性の向上やストレスの軽減につながります。
目標設定やフィードバックの文化を導入することで、従業員のモチベーション向上やパフォーマンス改善を促進できます。
業務プロセスの見直しや改善を行うことで、生産性の向上やエラーの減少、従業員のストレス軽減などの効果が期待できます。
社員のスキルアップを支援することで、生産性や仕事の満足度の向上につながります。
以上のような取り組みを行うことで、社内組織の体質改善につながる可能性があります。
ただし、改善策は組織の状況によって異なります。そこで、具体的な改善策を決定するために、まずは問題点や課題点を明確にすることが重要です。
社内の課題や問題を放置することは、以下のようなリスクの増大に繋がる可能性があります。
問題を放置すると、現在の状況が更に悪化し、事業により深刻な影響を及ぼすことがあります。
例えば、社員の不満やストレスが蓄積され、結果的に離職やパフォーマンス低下につながる可能性があります。
問題が放置されると、業務プロセスがスムーズに進まなくなり、生産性が低下することがあります。
例えば、顧客からの問い合わせに迅速に対応できない場合、顧客満足度が低下し、ビジネス機会の損失につながる可能性があります。
問題が放置されると、その問題を解決するために必要な費用や労力が増加する可能性があります。
例えば、従業員がストレスに苦しんでいる場合、そのストレスを解消するために必要な費用が増える可能性があります。
問題が放置されると、組織の信頼性が低下することがあります。
例えば、顧客からの苦情に迅速に対応できない場合、顧客からの信頼を失うことがあります。
問題が放置されると、法的な問題が発生する可能性があります。
例えば、安全上の問題がある場合、それが原因で事故が発生し、法的な問題につながる可能性があります。
このように、社内の課題や問題を放置することは、組織にさまざまなリスクをもたらす可能性があるため、早期の対応が必要です。
このように、社内の課題や問題を解決するためには、まず根本の原因となる潜在的な問題を顕在化し、具体的に把握することが重要です。そして顕在化した問題から派生した課題を組み立て、次の解決策の策定へと繋げていきます。
もし企業のリーダーが社内にある課題や問題を放置すると、上記のようなリスクの増大を招き、最終的に事業が傾く可能性があります。そのため、問題が大きくなる前のできるだけ早い段階で問題を顕在化し、社内組織の体質を改善・向上させる必要があるのです。
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