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社内読書会を開催するメリット|コミュニケーションで人材育成する方法

作成者: 水落康稀|2023.7.5

社内読書会とは、社内で複数のメンバーが集まって、読んだ本の内容について議論や意見交換を行う活動です。読書会のメンバー同士が本の内容やテーマに関する考察や感想を共有して意見を交換することで、より深い理解や洞察を得ることができます。

また、一般的な読書会とは異なり、社内読書会ではより活発なコミュニケーションに期待ができます。これにより、社内の連携や意思の疎通が促進され、業務にも良い影響を期待できるでしょう。

読書にはさまざまな効果が期待されており、実際に読書をすることで収入が増え、豊かな人生が送れるようになるといった傾向がみられます。そのため、社内読書会の開催は、従業員エクスペリエンスの向上にも寄与する効果的なイベントです。

そこで今回は、社内読書会を開催するメリットや、コミュニケーションで人材育成する方法を解説します。社内読書会の開催をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

社内読書会とは?

社内読書会とは、特定の組織や企業内で行われる読書会のことです。

社内読書会は、会社の社員や従業員が集まり、共通のテーマや本を読んでその内容について議論や意見交換を行う活動です。

社内読書会は、会社が主催する場合もありますが、社員自身が自主的に立ち上げる場合もあります。そして、参加者がお互いに本を選び、定期的に集まって話し合いを行います。

また、読書会の進行やディスカッションのファシリテーションを担当するメンバーも設けることもあり、社員や従業員の積極的な参加によって成立するイベントです。

このような社内読書会は、組織内での学びやコミュニケーションを促進する手段として活用される一方で、社員のモチベーション向上や結束力の強化にも良い影響が期待できます。

社内読書会を開催するメリット

社内読書会を開催するメリットには、次のようなものが挙げられます。

1.チームビルディングを構築できる

チームビルディングは、チームメンバー間の結束力を高め、協力関係やコミュニケーションを向上させる活動やプロセスのことです。

社内読書会は、社員間のコミュニケーションや相互理解を促進するための有効な手段であるため、社内のチームビルディングの構築に役立ちます。

社内読書会によって社員や従業員同士が共通のテーマや本について話し合うことで、チームメンバーの結束力を高め、相互の関係を深めることができるでしょう。

2.知識の共有と成長を促進する

社内読書会は、組織内の知識共有と個々の成長を促進します。

参加者がさまざまな本を読むことで、新たな知識や視点を得ることができます。それにより、組織全体の学習意欲や成長の促進に期待できるでしょう。

読書会で多くの参加者と意見を交換したり、議論したりすることで、1人で読書をするよりも成長効果が何倍にも大きくなると考えられます。

3.共通のビジョンや価値観の醸成

特定のテーマや本を通じて、組織内での共通のビジョンや価値観を醸成できます。

共通の書籍や教材を通じて学びを共有することで、組織の方向性や理念に対する理解や共感を深めることができます。

これにより、レベルの高い企業風土の形成と企業文化の構築が可能です。

4.アイデアやイノベーションの促進

社内読書会は、新たなアイデアやイノベーションの創出にも役立ちます。

異なるバックグラウンドや専門知識を持つメンバーが集まり、本やテーマについての議論を行うことで、新たな視点や発想が生まれます。

これにより、従来の縦型経営では想像できなかったイノベーションが生まれ、企業の新たな事業の展開と発展に期待できるでしょう。

5.社員のモチベーション向上

社内読書会は、社員のモチベーション向上にも寄与します。

学びの機会や成長の場を提供することで、社員の自己啓発意欲や興味関心を高めることができます。

そこで、企業が積極的に社内読書会を開催するのがおすすめです。読書会で読む書籍を会社が提供したり、社員が選んだ書籍を会社の経費にすることで、低コストで従業員エクスペリエンスを向上させることができるでしょう。

6.社内コミュニティの形成

社内読書会は、共通の趣味や関心を持つ社員が集まる場です。読書会を通じて新たな人間関係やコミュニティが形成され、社員の交流や協力関係を促進することができます。

これまで関わりのなかった部署や支店などが横断的にコミュニケーションすることで、新しいコミュニティが生まれ、社内にイノベーティブな思考が発展する可能性があります。

社内読書会のコミュニケーションで人材育成する方法

社内読書会を通じてコミュニケーションを活発化させ、人材育成に役立てることができます。以下では、その方法とプロセスを解説します。

1.読書会の目的やテーマの明確にする

社内読書会を開催する際は、事前に明確な目的やテーマを設定しましょう。人材育成の観点から、具体的なスキルや知識の向上を促すテーマを選ぶことが重要です。

例えば、リーダーシップ、コミュニケーション、プロジェクト管理など、社内のニーズに合ったテーマを選ぶのが効果的です。その上で、会社が書籍を選び、購入すると良いでしょう。

2.参加者の積極的な参加を促す

社内読書会では、積極的に参加してもらうための仕組みや働きかけが必要です。参加者に対して、読書会の重要性やメリットを説明し、参加意欲を高めるような働きかけを行いましょう。

また、参加者のスケジュールや意見を考慮し、読書会の日時や頻度を調整することも大切です。そうすることで、社員や従業員が積極的かつ能動的に参加しやすくなります。

3.リーダーを決めて読書会の進行とディスカッションの活性化する

社内読書会では、あらかじめリーダーを決めて、進行やディスカッションのファシリテーションを行う役割を果たす人材が必要です。そして、参加者が活発に意見交換や議論をしやすい雰囲気づくりを心がけましょう。

適切な質問やトピックの提示、意見の引き出し方、話し合いの進行管理などを行うことで、参加者が自由に意見を述べやすくなります。このようなファシリテーターを順番制にすることで、社員や従業員の成長促進にも繋がるでしょう。

4.知識の共有とフィードバック機会を提供する

社内読書会の終了後には、参加者同士で学んだ内容や気づきを共有する機会を設けましょう。参加者がお互いの知識や経験を共有することで、相互の学びや成長を促進できます。

フィードバック機会の提供については、福利厚生の一環として食事会を提供するのもおすすめです。そうすることで、従業員エクスペリエンスが高まるでしょう。

参加者へのフィードバックは、できるだけ積極的に数多く行い、自己成長の機会を提供することが大切です。

5.実践への展開と振り返りを行う

社内読書会で学んだ知識やアイデアを実践に結び付けるためのサポートを行いましょう。

参加者が学んだ内容を実際の業務やプロジェクトに取り入れ、結果を振り返る機会を設けることで、実践的な人材育成を促進できます。

社内読書会は、結果として企業に大きなメリットや利益をもたらす可能性があるイベントです。そのため、会社リードでPDCAサイクルを回し、より深い内容の社内読書会を定着させましょう。

社内読書会に参加するメリット

それでは次に、社内読書会に参加する社員や従業員のメリットを紹介します。以下のようなメリットはごく一部に過ぎませんが、社員や従業員に呼びかけ、参加者を募る際に役立ててください。

読書会に参加する主なメリットには、次のようなものがあります。

  • ・読書をするきっかけが増える
  • ・思いがけない本と出会える
  • ・自分目線だけでなく、新たな視点が増える
  • ・読書が能動的になる
  • ・情報量が何倍にもなる
  •  

このように、ただ1人で本を読むよりも、さまざまな魅力が増えるのがメリットです。

それぞれ解説します。

読書をするきっかけが増える

当然と言えば当然ですが、社内読書会に参加することで、普段なかなか読書をする時間がない方でも「読書をするきっかけ」が増えるでしょう。

1日の中で読書をする時間がないと嘆いている方でも、社内読書会の参加者がどのように読書の時間を作っているかを聞いて「時間の作り方」や「効率の良い時間の使い方」を学べた、などの副産物を入手される方も多くいます。

また自分が読んだ本の感想を発信する側にまわることで、これまで計画的に読書をすることがなかった方も、いつまでに読み終えようとスケジュールを立てるようになります。

このように「ただ本を読む」という行為が「より積極的に読書する」ようになり、自然と読書量も増えていくことでしょう。

思いがけない本と出会える

社内読書会に参加することで、これまで自分が読むことのなかった本に出会えるチャンスが増えます。

どれだけ本好きの方でも「好きなジャンル」がだいたい決まっており、知らず知らずの間に知識が偏ることは普通です。

しかし、読書を「知識のごはん」と考えると、知識の偏りは意外に危険です。新聞や週刊誌でさえ、毎日・毎週同じでは知識や思想が偏ります。

それと同じで、広いジャンルの本を読むことにより、さまざまな視点で物事を捉えることができるようになります。

その結果、仕事はもちろん、子育てや家族、友人関係など、どのようなシーンにおいても読書で得た幅広い知識が活かされるでしょう。

自分目線だけでなく、新たな視点が増える

読書する書籍は自分の好みで選ぶため、読む前から自分の考えに肯定的な内容の本を選び、肯定的に読むことが多いでしょう。

しかし、社内読書会に参加することで、さまざまな本について多くの方の意見や感想を聞けるため、これまで自分になかった発想や意見に気づける可能性があります。

いくら同じ本でも、読む人が変われば感じ方も変わります。これは、普段生活する中で起こる出来事にも共通する点です。

社内読書会に参加することで、これまでとは違った視点で物事を見ることができ、視野が広がったという方が多いことも納得できます。

読書が能動的になる

社内読書会に参加することで、これまでの本の読み方が変化します。それは、本を読むという行為が「受動的」から「能動的」に変わることです。

一見すると「自分から読書をする」行為は能動的ですが、実際に本の内容については「書かれていることを受動的に受け取る」ケースがほとんどではないでしょうか。

しかし、社内読書会に参加することでこれまでの読書方とは異なり、その本が言いたいことや本質により迫れるように能動的な読み方をする方が多くなる特徴があります。

情報量が何倍にもなる

社内読書会に参加することで、自分が読む本の何倍もの書籍に出会えます。また、フォトリーディングといった読書法を学べば、これまでに蓄積してきた知識や情報量が一気に何倍にもなるでしょう。

読書をすることは、ただ本から得る情報だけでなく、その本を読んだ方の感性や筆者の考え方が合わさり、時代背景を含めた膨大な情報をインプットできるメリットがあります。

そして、読書会に参加することで、更に多くの人からの情報も得られるため、これまでよりも多くの知識と知見を得られるでしょう。

社内読書会を開催するメリットのまとめ

このように、読書にはさまざまな効果が期待できます。社内読書会を開催して社員や従業員に読書と活発なコミュニケーションを促すことで、企業の収益が増え、従業員エクスペリエンスの向上にも期待ができるでしょう。

また、オンライン読書会を開催すれば、より社員や従業員が参加しやすい環境を提供することができます。

このような読書会に関する質問や疑問があれば、いつでもお気軽にアルマ・クリエイションにご相談ください。貴社に最適なソリューションを提供いたします。

 

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