現代のビジネスでは、企業がさまざまなマーケティング戦略を立案し、実際の営業プロセスに落とし込みながら商品やサービスの開発・販売を行っています。
そこで多くの企業では、自社のマーケティング施策をリードする「マーケター」を採用していますが、マーケター人材の需要が多いうえに報酬も高く、人材の確保が難しいのが現実です。
そこで今回は、マーケター人材を採用・育成する際に、マーケティングに関する資格が必要かどうかを検証します。また、マーケティングに役立つ資格や、マーケターに必要なスキルも徹底解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ここでは、マーケティングの仕事に役立つ17の資格を一覧表でわかりやすく解説します。
マーケターを採用・育成する際は、次に紹介するそれぞれの資格の特徴を理解し、自社に必要な業務とマッチしているかを確認することが大切です。
以下では、マーケティングに役立つ17資格の特徴を一覧で解説します。
資格 | 特徴 | 難易度 |
マーケティング検定 | マーケティングの幅広く基礎的な知識を問う資格で、3級からスタート。 | 初級者〜 |
マーケティング・ビジネス実務検定 | マーケティングの基礎知識を問う。C・B・A級の3つのレベルを設定。 | 初心者〜 |
ネットマーケティング検定 | SEOなどのネット集客の知識を問う資格。 | 初心者向け |
Webアナリスト検定 | GoogleアナリティクスのWeb解析に関する知識を問う資格。 | 初心者向け |
Google Analytics Individual Qualification(GAIQ) | Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)は、グーグルアナリティクスを使いこなしたい個人向けの資格で、受験料は無料とお手軽な資格。 | 初心者向け |
IMA検定 | インターネットマーケティングの基礎を学べる講座と資格のセット。SNS広告やWeb広告の手法なども学べる講座。 | 初心者〜 |
ネットショップ検定 | ECサイトの運営に関する知識やスキルを問う資格。3つのレベルを設定。 | 初心者〜 |
Webライティング能力検定 | コピーライティングやSEOの基礎的なスキルを問う資格。3つのレベルを設定。 | 初心者〜 |
Google 広告認定資格 | Google広告に特化したスキルを問う。Google広告を活用する企業には便利。受験料無料。 |
初級〜中級者向け |
統計検定 | マーケティングに必要な統計データの分析力を問う。4級〜1級までの4つのレベルを設定。 | 初心者〜実務経験者向け |
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マーケティングに必須となるデータ解析力を学べる講座と資格のセット。講座の受講後に資格を試験。 | 初心者〜 |
ウェブ解析士 | Web解析ツールの基礎から活用法を問う資格。3つのレベルを設定。1日5時間の講座を開催。 | 初心者〜 |
中小企業診断士 | マーケティングに関する国家資格で、コンサルティングスキルを問う。 | 難易度が高い |
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Webサイトからの集客に役立つスキルを問う資格。4級〜1級の4つのレベルを設定。 | 初心者〜 |
SEOマーケティングアドバイザー | SEOとWebマーケティングの知識を問う資格。在宅受験可能。 | 初心者向け |
MBA(経営学修士) |
マーケティングから経営までを幅広く学べるのがMBA(経営学修士)で、ビジネススクールで学ぶ。費用と時間がかかるのがネック。 |
初心者〜 |
ビジネス著作権検定 | ビジネスコンテンツに関する著作権などの知識を問う資格。 | 初級者〜 |
上記のように、マーケティングに関する資格は多いものの、マーケティングの基礎的な知識やスキルを問う程度の試験が多いのが現状です。
この他にも資格は多数ありますが、どの資格もマーケターの仕事に対して万能とは言えないでしょう。
前章で解説したように、マーケターとして仕事をする上で、絶対に必要な資格はありません。そのため、マーケターを採用、もしくは社内で育成する場合には、人材が取得している資格よりも「経験値」の優先をおすすめします。
これまでに他社でどのような仕事をしてきたか、またフリーランスでウェブサイトの運用してきたなど、実際に運用してきた事例などを参考にしながら、自社にとって必要なスキルや知識、経験があるかを確認しましょう。
ただ例外として、特定の業務を任せるために必要な資格を求める企業や職種もあるため、あくまでも自社の業務にあった経験や資格を持つ人材を選ぶことが大切です。
2015年に総合ITサービス企業であるTIS株式会社が実施した調査では、95.3%もの企業が「デジタルマーケティングの重要性」を実感していると回答しています。
また、2019年の富士通総研の調査によると、75.5%の企業が「デジタルマーケティングビジネスに貢献している」と回答しました。
このような状況の中、自社内でマーケティング施策を任せられる人材の必要性が高まり、企業においてはマーケターの確保が課題となっています。
特にデジタルマーケティングの領域においてはマーケターの人材不足が顕著となっていますが、その原因として、次の3つが挙げられます。
2018年頃からは、日本国内でもDX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性が叫ばれていますが、実際のところなかなか進んでいないのが現状です。
しかし今後のビジネス界において、企業が競争力をつけて成長していくためには、DXの推進が必要不可欠であることは間違いありません。
DXの本質は、デジタル技術やデータを活用し、企業が行う事業のあり方を根本的に変革することにあります。 このDXを加速させることで、組織や事業を変革し、顧客や株主、社内の関係者を含めたステークホルダーや社会に対して新たな価値を生み出すビジネスを創出可能です。
ただし、これらを成功させるためには、優れたマーケターによるマーケティング戦略が必要不可欠と言えるでしょう。
マーケティングに関する施策といえば、これまで新聞や雑誌、テレビCMといったマスメディアの販促がメインでした。 しかし、インターネットインフラとスマートフォンの急速な普及により、人々の生活や消費行動がオンラインと密接に関わるようになりました。
これにより、マーケティング活動が必然的にオンラインの領域へと波及し、よりデジタルマーケティングの重要性が高まりました。
しかも、近年は将来の予測が困難とされる「VUCAの時代」と呼ばれるような不測の事態が続いています。新型コロナウイルス感染拡大や国際秩序の影響など、既存のビジネスモデルやその価値が突然失われてしまう可能性も否定できません。
このようなビジネス環境において、企業が生き残るためには、マーケティング戦略の重要性が増すばかりと言えるでしょう。
これまでのマーケティングの解釈は、リード獲得や顧客対応といった、販促活動などがメインでした。しかし現代のマーケティングの解釈は、これに留まりません。
現代のマーケティングでは、市場の変化を予測しながら市場構造を把握し、ブランディングから市場価値を創造するなど、経営者の視点に立って行う戦略的な活動を意味します。
そのためマーケターと呼ばれる人材には、商品開発前の上流工程から下流工程まですべてに関与して、企業の活動全体をリードするCMO(最高マーケティング責任者)を設置する企業が増えています。
このように、マーケティングのプロフェッショナルな人材を必要とする現場が拡大しています。
マーケティングがデジタル化されても集客の重要性は同じです。ただ、デジタルによって複雑化したマーケティング施策をどのように戦略に落とし込むか、ここで経営者の力量が問われるでしょう。
このようにマーケティングの重要性が企業で増している中で、マーケターの不足が深刻です。
デジタルマーケティングを支援する株式会社シンクロが2020年に行った調査によると「アフターコロナ時代の経営においては、マーケティング部門の役割が拡大している」と回答した企業が72.3%にも及んでいるにもかかわらず、51.4%の企業が「現場のマーケティング人材が足りていない」と回答しています。
このように、 多くの企業がデジタルマーケティングを充実させていくべきと考えているものの、マーケティング人材が不足しているために推進が難しいのが現実です。
このようなマーケティング人材が不足する要因としては、次の3つが考えられます。
そもそもマーケターという職業には、決められた定義がなく、必要とされる資格なども明確化されていません。もちろん大学などの高等教育の現場でも、専門的な教育や指導が行われていないのが現状です。
現代の企業で必要とされるマーケターには、既存のマーケティングスキルや知識とともに、デジタルマーケティングの領域においても広い見識と知識、スキルが必要となります。
このような状況においては、マーケターを導入したい企業であっても、人材の採用から育成に携わることが難しいのが現実です。
マーケターに関わらず、人材の採用や育成では「どのような仕事を任せるのか」「その仕事にどのようなスキルが必要か」といった要件定義が必要です。
しかし、マーケターの採用や育成においては、採用する側の企業に要件を定義するための知識や経験が足りないという決定的な問題があります。
特に経営陣がデジタルマーケティングを理解していない企業においては、まだまだマーケターの役割や必要性を理解できるまでに時間がかかると予想されています。
このような問題も、ITベンチャーが急速に業績を伸ばしている要因の1つと言えるでしょう。
現在マーケターとして活躍する優秀な人材は、企業を離れてフリーランスとして独立した活動を行っている方も少なくありません。
このような高いスキルを持つ人材は、一般的な職種よりも給与水準も高くなる傾向があります。
そこで、マーケターを採用しようとした企業が交渉に入っても「報酬が高すぎる」という理由で採用しないといった事例が多くみられます。
しかし実際には、優秀なマーケターは高い報酬に見合った仕事ができるために、高給を提示できる外資系企業に採用されるケースも増えているのが現実です。
このように既存の国内企業においては、なかなかマーケターのマッチングが進みにくいのも、マーケターが不足しているととらわれがちな原因の1つと言えるでしょう。
マーケターの仕事の最終的な目標は「商品やサービスを売ること」に尽きます。企業が売るために作った製品は、売れる仕組み(マーケティング)を作り、販売経路に乗せて初めて商品となります。
この「製品」を「商品」に変える仕掛けを作るのが「マーケター」の仕事です。
以下では「製品」を「商品」に変えるための具体的な施策を解説します。
新しい商品開発を進める前に、まずは市場のニーズを把握しなければなりません。
そのためにも顧客となるペルソナを設定したり、ターゲットの好みや行動パターンを分析することが重要となります。
市場分析とターゲティングができれば、次に商品の企画を行います。
ただし、専門的な知識や技術が必要な商品を作る場合には、商品の企画や設計にマーケターが関わらないこともあります。
商品の企画ができれば、次にどこでどのように販売するかを考えます。
実際に販促活動に携わる営業担当者などとの調整が必要となるため、流通を含めた全社的な取り組みと協力が必要です。
販促方法が決まれば、実際にオンライン上に広告を出し、運用します。
その際は広告へのSEO対策など「オンラインマーケター」の実力が試されます。
このように現代のマーケティングでは、市場の調査と分析を行い、企業関係者にプレゼンと提案を行うのがマーケターの主たる仕事です。
そして企画提案した商品やサービスが売れるか売れないかに、マーケターの手腕が大きく影響するため、マーケターは責任重大なポジションと言えるでしょう。
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マーケターには、上記の仕事を遂行するために、ざまざまなスキルが必要となります。
次に、マーケターに必要なスキルを解説します。
マーケターには、顧客を対象としたアンケート調査はもちろんのこと、社内向けの企画の提案や調整も積極的に行う必要があります。
時には制作サイドと顧客のニーズが相反することもあります。そのような場合には、顧客側に立って意見したり、設計を再調整することも必要です。
マーケターは、企業内で最も顧客よりの視点で企画を提案する立場にあるため、高いコミュニケーション能力と社内をまとめ上げる能力が求められます。
マーケターは、世間の流行を敏感に察知する高い情報収集力が必須となります。
そして、入手した情報を、企画や提案資料に落とし込むための分析力も必要です。
マーケターには、今の流行りに沿った商品提案ができるだけでは優秀とは言えません。流行している原因を追求して分析し、自社の商品をトップシェアに高めるといったスキルが必要です。
マーケターにとって必要なスキルが「情熱」というと、少し戸惑うかも知れません。
しかしマーケターの仕事は、入手した情報だけを客観的に分析するだけでは競合他者との差別化ができません。
そこでマーケター自身が、独自の感性や直感を信じてプロジェクトを進めることができる情熱も必要です。
そこで企業では、その責任を負えるだけの実績があるマーケターを採用することが重要となります。
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現在では社内でマーケティングを実施する企業が増えているため、マーケティングチームのリーダーとなるマーケターの採用が欠かせません。
マーケターになるためには、さまざまなツールを使いこなしたり、顧客や市場の分析などの専門知識が必要です。
そのため、マーケターの需要が多い割には人材の供給が少なく、優秀なマーケターの採用が難しくなっています。また、マーケターの転職希望者が少ないことも採用を難しくしている理由の1つです。
特に近年は、インターネットインフラや多様なデバイスの普及に伴い、Webマーケティングの重要性が増しています。そこでマーケターには、Webサイトの運営方法やコンテンツマーケティングに関するSEO対策、SNSの運用などの知識も求められます。
また優秀なマーケターは企業にとって貴重な人材であるため、高待遇で雇用されているケースが多く、転職希望者が少ないのも特徴です。
そこで、わずかな転職希望者にアプローチをかけ、マーケターの採用を成功させなければなりません。
このように、優秀なマーケターを採用することは、非常に難しいのが現実です。そこで、まずは自社の採用条件を見直すことが大切です。
以下では、優秀なマーケターが採用できない時に確認すべきポイントを紹介します。
マーケターが関わる業務は幅が広く、必要なスキルや経験が全く異なります。
例えば、デジタル媒体を主体とした広告を行う企業や商品を扱う場合と、新聞やテレビCMを主体とするアナログ的なマーケティンングを行う企業では、情報収集から顧客分析、広告運用方法などが根本から異なります。
まずは自社にどのような人材が必要かを整理し、採用情報と基準を明確にしましょう。採用基準を明確にすることで、求職者が安心して応募できるメリットが生じます。
潜在的に転職意識のあるマーケターに自社を選んでもらうためには、他社よりも高待遇であることをアピールする必要があります。
一般的に、さまざまな能力が必要となるマーケターの平均年収は500万円を超えています。そのうえ、経験が豊富な優秀なマーケターの場合は、年収が1,000万円を超える人材も珍しくありません。
マーケターの実務に対する報酬が適切かどうかや、就労環境や休日制度、福利厚生なども他社に負けていないかを比較・検討することも重要です。
優秀なマーケターを確保したい場合は、採用スピードも大切です。
自社で採用したいマーケターは他社にとっても魅力的な人材である可能性が高いため、採用に時間がかかると、他社に採用を取られてしまう可能性が高くなります。
採用を決めたら、すぐにアクションを起こし、採用手続きに移りましょう。
次に、マーケターを自社で育成する際のポイントを解説します。
マーケターを育成するためには、企業全体でマーケティングチームをサポートしながらマーケターを育成する土台作りをする必要があります。
そのためにも、優秀な人材を雇用し、マーケティング戦略の立案から遂行、完遂するまでの成功事例を積み上げていく社内環境を整備していきましょう。
マーケティングの重要性を理解している外資系企業では、マーケターに対するトレーニングを徹底的に行っています。
まずはマーケティングの戦略的思考を学びながら土台を整え、市場分析からマーケティング戦略のフレームワークをしっかりと叩き込むこと。そして、マーケティング施策の現場に対応できる人材として経験を積んでいくことが大切です。
マーケターとして活躍できる人材は、学びだけで対応できる簡単なものではありません。しっかりとしたトレーニングと実際のマーケティング現場で実務経験を積むことが、人材育成の重要なポイントです。
マーケターの仕事は、営業や人事などのような「限定した役職」ではありません。
マーケティング施策や戦略の策定に関わることはもちろんですが、実際の経営戦略や収支といったマネージャー的な存在でもあるべき役職です。
そのため、マーケターが就くポジションは、年齢や経験に関係なく「CMO(最高マーケティング責任者)」といった高い地位に就くことも珍しくありません。
このような高い地位と報酬を得られるだけの貢献をできるのがマーケターの仕事です。
これらを経営陣が理解し、しっかりとサポートすることが、これからの企業にとって必要となる要素と言えるでしょう。
マーケターに必要な資質には、緻密な計算力と、客観的に世の中を観察する考察力が大切です。
ただし、いざ商品の開発と発売が決まれば、自分の決断を信じて突き進むパワーが必要となります。
一度商品やサービスの企画が動き出すと、修正すら難しいケースもあります。
そこで、しっかりとした調査とともに、決断したことを最後まで責任を持ってやり抜く能力が必要です。
それでは次に、マーケティングを学ぶ際に「おすすめの本」を紹介します。
ここでは、おすすめした書籍をテーマ別に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この本は「仕事がうまくいかない、会社が変わらない、人生の先が見えない……。」そんな社会の原因が、すべて「マーケティング」思考が足りないから起こっている事実をわかりやすく解説しています。
本書の内容は、カリスママーケターが厳選した「35のマーケティング技術」を用いて、自分、会社、そして社会を変えるための方法論を説くものです。
例えば、世界の共通認識となりつつあるSDGsの17の目標をベースに、どのようにマーケティングを用いて成果を出していくかを実践的に紹介しています。
一部を明かすと
・逆転ポジショニング」による価格付けで優良な顧客を集める方法
といった、具体的で実践的なノウハウが詰まっています。
これから訪れる未来と、そこで活躍するための条件を示してくれる、神田流マーケティングの集大成とも言える1冊です。
▲出典:不変のマーケティング
この本は、神田昌典氏が書いたマーケティング本の傑作です。4000社を超える企業の経営者・起業家が貪り読んだ幻の原稿を書籍化したもので、神田氏特有の顧客が思わず反応してしまう仕掛けや言語表現、マーケティングの実例が書かれています。
「緊急性」「限定」「思い切った保証」「明確な指示」「お客様の声」などの「マーケティングの7原則」をはじめ、興味深いトピックやノウハウが満載です。
マーケティングにおいて丁寧に考え、実践することの大切さがわかるおすすめの1冊です。
▲出典:USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門
この本は第44回ビジネスブックマラソンで大賞を受賞した1冊です。
一時の営業不振からV字回復を遂げたUSJの成功例をもとに、マーケティングの基本的な考え方や重要性、方法について詳しく解説されています。
マーケティングのプロでない方が読んでも分かりやすいよう構成されており、知らぬ間に森岡ワールドに引き込まれる、興味深い内容となっています。
世の中のほとんどの人が、インターネットで情報を得ている現代において「デジタルマーケティング」をやらない理由はありません。
そんな中で、はじめてデジタルマーケティングを始める人や、販促効果がいまいち見えないweb担当者の方、スキルアップを考えているマーケターの方に、現役マーケターである西井敏恭氏がデジタルマーケティングについてやさしく解説しています。
デジタルマーケティングとは何かという概念から、インターネットの特長を利用し、すぐに実践できるノウハウまでをわかりやすくまとめています。
▲出典:あなたの会社が90日で儲かる!
この本は、無駄な時間をかけずに売り上げを飛躍的に伸ばしたいマーケターにピッタリの1冊です。
マーケティングの常識であった「お客様主体の営業」から「営業側主体の営業」へ転換する方法や、お客様をどのように生み出し、利益を生み、営業効率を飛躍的に上げるかというエモーショナル・マーケティングの具体的なメカニズムを知ることができます。一度読めば、いつの間にか神田昌典のビジネス観とその魅力に引き込まれるでしょう。
また注目すべきは、ビジネス本には珍しいショッキングピンクの表紙と、最初に目に付く奇抜な前書き「なぜ、あなたはこの本を手にとりましたか?」という言葉。そして、裏表紙には本書による驚くべき成功実績の一覧表がびっしりと書かれています。
この本のつくり自体が、エモーショナル・マーケティングの手法によって構成されています。
発売から今なお増刷を重ねていることが納得できる、読めばわかる1冊です。
今回は、マーケターの採用時に必要な資格やスキルのほか、社内でマーケターを育成する際のポイントや独学するための書籍などを紹介してきました。
マーケターとして企業でマーケティングに従事する場合には、さまざまな知識やスキルはもちろん、独自に学び続ける情熱も必要です。
また優秀なマーケターを育成するには、ここでおすすめした本にあるような「実例」を基にした考察を社内全体で実施することも大切です。
マーケターは、これからますます需要が増えるであろう人気の職業の1つです。ぜひこの記事を参考にしながら、マーケターとしての知識や見識を社内で広めてください。
また、マーケティングとは何かをもっと詳しく知りたい方は、ぜひアルマ・クリエイションにご相談ください。
アルマ・クリエイションの『実学 M.B.A.』
アルマ・クリエイションの『実学 M.B.A.』は、最先端のマーケティング知見をいち早く学び、実践する敏腕マーケッターが集まるコミュニティーで、日本を代表する国際マーケッター神田昌典が提供する映像と音声のプログラムです。
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