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ポータブルスキル一覧と見える化ツールの活用法、重要性や鍛え方も解説

作成者: 水落康稀|2024.4.17

現代社会において、キャリアの多様化が進む中で、自分のスキルを正確に把握し、それを活かすことは非常に重要です。特に、どの業界でも通用する「ポータブルスキル」は、個人の市場価値を高めるための鍵となります。

しかし、これらのスキルを客観的に評価し、見える化することは容易ではありません。そこで役立つのが、見える化ツールです。見える化ツールを使えば、自分のスキルセットを明確にし、どのようにそれを伸ばしていけば良いのか、その方向性を定めることが可能です。

さらに、ポータブルスキルを鍛える方法には、具体的なトレーニングや日々の業務の中で意識的に取り組むべきいくつかのポイントがあります。

そこで今回はポータブルスキル一覧と見える化ツールの活用法、重要性や鍛え方も解説します。ポータブルスキルを強化したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

ポータブルスキルとは?基本的な概念と重要性を解説

ポータブルスキルとは、業界や職種を問わず汎用的に活用できるスキルのことです。ポータブルスキルは、転職や異動があっても持ち運び可能で、現代の変化の激しい労働市場において非常に重要とされています。

ポータブルスキルには、コミュニケーション能力、問題解決能力、論理的思考力などが含まれます。これらは、特定の専門知識や技術に依存しないため、さまざまな環境や時代の変化に対応できる柔軟性を持っているのが特徴です。

ポータブルスキルの重要性

ポータブルスキルの重要性は、現代社会がVUCA(Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性))の時代と呼ばれるほど、予測が難しく、変化が速いことに起因しています。

このような状況では、専門スキルだけでなく、汎用性の高いポータブルスキルを持つことが、個人のキャリアの安定性や成長にとって不可欠です。また、企業にとっても、ポータブルスキルを持つ人材は即戦力として活躍できるため、重宝されます。

ポータブルスキルを身につけることは、どのような職場でも価値を発揮できる人材になるために重要であり、個人のキャリア開発においても積極的に磨くべきスキルセットです。

ポータブルスキルの一覧

以下では、ポータブルスキルを一覧表で紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

スキル名

具体的な能力

タスク管理

仕事の優先順位をつけ、効率的にタスクをこなす能力です。計画を立て、進捗を追跡し、期限内にタスクを完了させることが重要です。

リサーチ力

効果的な情報収集と分析を行い、必要なデータや知識を見つけ出す能力です。このスキルは、新しいアイデアを生み出したり、問題解決に役立ちます。

リスクマネジメント

予期せぬ問題や危険を予測し、それらを管理する能力です。リスクを評価し、適切な対策を講じることが求められます。

目標達成力

設定した目標に向けて計画を立て、実行に移し、結果を出す力です。プランニング力、段取り力、仕組化のスキルが必要とされます。

問題解決力

問題を特定し、原因を分析し、効果的な解決策を見つけ出す能力です。論理的思考と創造性が求められます。

リーダーシップ

チームや組織を率い、目標達成に導く能力です。ビジョンの設定、コミュニケーション、メンバーの育成などが含まれます。

マネジメント

組織やプロジェクトを効果的に管理し、目標を達成するためのプロセスを整える能力です。リーダーシップとは異なり、より実務的な側面が強調されます。

ヒアリング力

相手の話を注意深く聞き、理解し、必要な情報を引き出す能力です。コミュニケーションの基本となる重要なスキルです。

交渉力

自分の意見を述べ、相手との間で合意に達する能力です。説得力や協調性が重要とされます。

プレゼン力

情報をわかりやすく伝え、聴衆を引き込む能力です。内容を論理的に構成し、効果的にプレゼンテーションすることが求められます。

戦略思考

長期的な視野で物事を考え、目標達成のための戦略を立てる能力です。市場の動向を分析し、競争優位を築くための計画を立てます。

論理的思考能力

論理的に物事を考え、合理的な結論を導く能力です。情報を整理し、因果関係を明確にし、複雑な問題を解決します。

これらのスキルは、職場だけでなく日常生活においても非常に有用です。状況に応じてこれらのスキルを適切に使い分けることが、成功への鍵となります。どのスキルも継続的な学習と実践によって向上させることができますので、積極的にスキルアップを目指しましょう。

ポータブルスキルの見える化ツールとは?

ポータブルスキル見える化ツールは、個人の職業能力を診断し、その結果をもとに適した職務や職位を提示するツールです。特に、ミドルシニア層のホワイトカラー職種の方がキャリアチェンジやキャリア形成を進める際に役立つよう設計されています。

ポータブルスキルの見える化ツールの概要

このツールは、以下の2つの主要な部分で構成されています。

1.仕事のしかた 

これは、仕事における前工程から後工程までのどこが得意かを測定します。

2.人との関わり方 

これは、マネジメントだけでなく、経営層や上司、顧客など全方向の対人スキルを測定します。

ポータブルスキルの要素は、現状の把握、課題の設定、計画の立案、課題の遂行、状況への対応、社内対応、社外対応、上司対応、部下マネジメントの9つの要素に分けられます。

診断結果では、個人のスキルと近い5つの職務や職位が示されるため、キャリア形成の参考となるでしょう。なお、診断には約15分程度かかります。

詳しくは、厚生労働省のウェブサイト職業情報提供サイトでご確認ください。

ポータブルスキルの見える化ツールの具体的な活用法

ポータブルスキルの見える化ツールは、個人の職業能力を診断し、その結果をもとに適した職務や職位を提示するためのツールです。特に、ミドルシニア層のホワイトカラー職種の方々がキャリアチェンジやキャリア形成を進める際に利用されることを想定しています。

以下に具体的な活用法を説明します。

1.現状の把握

ツールを使用して、自身のポータブルスキルを測定します。これには、仕事の進め方や人との関わり方に関する9つの要素が含まれます。

2.診断結果の解釈

診断を通じて、自身の強みとなるスキルや、それに近い職種が明らかになります。

3.キャリアプランの策定

診断結果を基に、新しいキャリアチェンジの検討や、目標設定、必要な能力開発テーマの選定を行います。

4.キャリアコンサルティング

キャリアコンサルタント等の支援者が、求職者や相談者に対して、本ツールを活用した相談支援を行います。

活用マニュアルや映像教材が公開されており、これらを参考にしながらツールを使うことが推奨されています。また、job tag (職業情報提供サイト(日本版O-NET))と連携して、診断結果に基づく職業情報や求められる職務を確認できます。

ポータブルスキルの鍛え方|7ステップ

ポータブルスキルを鍛える方法は、日常業務や個人の学習を通じて行うことができます。そこで以下では、ポータブルスキルを効果的に鍛えるための具体的な方法を7つのステップで紹介します。

1.自己分析する

自分の持っているスキルを洗い出し、強みや弱みを把握します。これには、自己評価ツールやフィードバックを活用することが有効です。

2.目標を設定する

鍛えたいポータブルスキルを明確にし、それを達成するための具体的な目標を設定します。例えば、コミュニケーション能力を高めたい場合は、プレゼンテーションの機会を増やす、異なる部署の人とのミーティングを積極的に行うなどが考えられます。

3.実践と経験を積む

実際の業務の中で、意識的に鍛えたいスキルを使う機会を作ります。例えば、問題解決能力を高めたい場合は、新しいプロジェクトに参加する、未知の課題に挑戦するなどが有効です。

4.学習と研修への参加

オンラインコースや研修プログラムを受講して、知識を深めたり新しいスキルを学んだりします。また、書籍やウェブ記事などからも学ぶことができます。

5.フィードバックと反省を行う

実践の後は、他人からのフィードバックを受け入れ、自己反省を行い、次の行動に活かします。

6.ロールモデルを観察する

鍛えたいスキルを持つ人を見つけ、その人の行動や考え方を観察し、学びます。

7.継続的な改善を繰り返す

スキルは一度に身につくものではなく、継続的な努力が必要です。定期的に自己評価を行い、改善点を見つけては修正を繰り返します。

これらの方法を通じて、ポータブルスキルを継続的に鍛えることが可能です。

ポータブルスキルを伸ばすための日常的な習慣7つ

ポータブルスキルを伸ばすための日常的な習慣は、自己成長につながる行動を意識的に取り入れることが重要です。以下に、日常生活でポータブルスキルを伸ばすための習慣を7つ紹介します。

1.情報収集を習慣化する 

業界の動向や新しい技術に関する情報を定期的に収集し、知識を更新し続けることが大切です。

2.目標設定と計画を行う

短期的および長期的な目標を設定し、それに向けた計画を立て、実行に移すことで、自己管理能力を高めます。

3.コミュニケーション能力を向上する

日々の対話の中で、相手の意見を理解し、自分の考えを明確に伝える練習をすることで、コミュニケーションスキルを鍛えます。

4.フィードバックを活用する

他人からのフィードバックを積極的に求め、自己反省につなげることで、自己認識を高めることができます。

5.新しい経験への挑戦

普段とは異なる新しいプロジェクトや活動に参加することで、柔軟性や適応力を養います。

6.自己学習を継続して行う

オンラインコースやセミナーに参加するなどして、専門知識や新しいスキルを学び続けます。

7.健康管理を徹底する

良好な健康状態を維持することで、日々のパフォーマンスを最大限に発揮できます。

これらの習慣を通じて、ポータブルスキルを日々の生活の中で自然に伸ばしていくことができます。また、自分に合った習慣を見つけ、継続的に取り組むことが大切です。

ポータブルスキルのまとめ

このように、どの業界でも通用する「ポータブルスキル」は、個人の市場価値を高めるための鍵となります。

そこで、もしポータブルスキルに関する疑問や質問のある方は、いつでもアルマ・クリエイションにご相談ください。貴社に最適なソリューションを提供いたします。

 

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