読書をすると「賢くなる」や「知識が増える」など、何かと良い効果があると感じている方も多いのではないでしょうか。
読書にはさまざまな能力を高める効果があり、収入や学力の向上にも役立つといった研究結果も報告されています。
このような読書の効果をより高めるには、読書でインプットしたさまざまな情報や知識を、効率良くアウトプットすることが大切です。
そこで今回は、読書のアウトプットの効率を高める方法と、具体的な効果を詳しく解説します。読書で得た知識をもっと上手に活かしたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
読書のアウトプットとは、読書によって得た情報や知識をそのまま他者に伝えるだけでなく、自分で深く考え、自分の言葉で表現し行動することです。
読書のアウトプットで最もわかりやすい例としては、子どもの頃に夏休みの宿題ででた読書感想文があります。ただ読書感想文については、学校で書き方を教えてくれないため、いつも苦労して書いた思い出がある方も多いかもしれません。
読書後のアウトプットの方法には、読書して学んだことを人に話すことや、レポートにまとめて人に伝える方法などがあります。また誰かに伝えるだけでなく、自分だけのノートにまとめ、自分を客観的に見直すために役立てることもできます。
このように、読書は「本を読んで終わり」ではなく、読み終えた後のアウトプットによって自己の能力向上が可能です。
本を読む際は「ただ読書するだけ」ではなく、読書で得た知識をどのようにして自分の能力に変え、身につけるかを考えることが重要です。
ぜひ以下を参考にして、より充実した読書法を身につけましょう。
読書で得た情報や知識をアウトプットする方法は、読んだ本の重要と感じた内容を自分なりの考えでまとめ、まずは率直な感想や意見を人に伝えてみることです。
読書した本の内容を他人に伝えるためには、特定のジャンルの本を一冊読むだけでは足りません。実際には10冊近く読まなければ、本質を掴めないような難しいテーマもあるでしょう。しかし、実際に特定の分野について研究したり、探求するのは大変な時間と労力が必要となります。
そこで、まずは家族や友人といった気軽に話せる相手を選び、とにかくアウトプットしてみることが大切です。初めのうちはなかなか上手く伝わらなくても、少しづつ上達するはずです。
まずは自分の興味のある好きな本を読んで、アウトプットを実行してみることが重要です。そして、読書後にアウトプットする習慣が身につけば、仕事や勉強に向かう姿勢が積極的となり、実績や周りからの評価も上がることでしょう。
読書した後のアウトプットの効率を高める方法には、次の5つのステップを踏むことが大切です。
それぞれ解説します。
まず最初に、アウトプットすることを前提として本を読み始めることが大切です。
小説などの読書をする場合は、基本的にアウトプットを前提としないケースがほとんどです。しかし読書することで新しい情報や知識を獲得したい場合には、まず「その本から何を学ぶのか」や「何について理解を深めたいのか」といった意識するポイントを決めて本を選び、読書を進める必要があります。
中学や高校の現代文や英語の長文読解の問題を解くように、まずは何を目的として読書をするのかを決めてから、本を読んでみましょう。
読書が終われば、自分の感想や思ったことを書き出してみましょう。その際に、しっかりと内容をまとめたり、正しい文章にする必要はありません。
箇条書きやメモでも良いので、気づいたことを全て書き出し、あとから整理していくのがおすすめです。
難しく考えずに感想を書き出し、あとから整理することで、自分を客観的に振り返るのにも役立ちます。
自分が読書して感じたことをすべて書き出し終えたら、そこから自分なりの考えを整理し、感想や意見としてわかりやすくまとめてみましょう。
ここでは、あとから他者に伝えることを意識しながら、起承転結をつけてまとめると良いでしょう。
このときも、ただ漠然と振り返るのではなく、自分のノートを作ってしっかりと書き留めることをおすすめします。なぜなら、時間が経過して再度同じ本を読み返した時に、自分の考えや感じ方の変化に気付けるからです。
本を読む時は、その時々の感情や自分の経験値などにより、その本の内容についての感じ方や感想が大きく変わるものです。そこで、その時々の状況や感想を記録することで、自分の成長を感じられるでしょう。
自分の感想や意見がまとまったら、家族や友人に伝えてみましょう。
まずは自分が読んだ本を紹介し、内容を伝え、自分がどのように感じたかを話します。話す時は、できるだけ読んだ本の内容に興味のありそうな人を選んで話すことが大切です。
もし話す相手がいないときは、後で紹介する読書会に参加してみるのも良い方法です。
自分の意見や感想を他者に伝えたら、積極的に相手の意見を聞いてみるのも重要です。もしかすると真逆の意見を言う人がいるかもしれませんし、激しく同意してくれる人かもしれません。
いずれにしても、他者の意見を聞き、その上で自分の考えを見直したり検証することは非常に重要です。
ネット社会となった今は、自分の意見以外の考えを排除しようとする人が増えています。これは、自分の精神的成長や成熟した考えに至るプロセスの大きな障害となる可能性があります。
そのため、できるだけ多くの人の意見を聞いてみて、積極的に自分の考えを検証することを心がけましょう。
読書後にアウトプットするメリットはさまざまあります。以下では、読書後にアウトプットする5つのメリットを紹介します。
それぞれ解説します。
読書後にアウトプットすることで、ただ漠然と本を読むのと比較して、知識量が圧倒的に増加します。
現代はインターネットの発達により、自分が興味のある情報が簡単に手に入るようになっています。しかし、その情報は自分が検索した内容に紐づいた偏りのある内容でしかありません。
しかし積極的な読書で得られる情報や知識は、その結果にいたるまでのプロセスや根拠を求めるため、立体的にあなたの脳にインプットされるでしょう。
アウトプットを前提とした読書では、知識だけを得ることに留まりません。アウトプットを意識して読書をすることで、あなたの判断力と行動の質が高まります。
なぜなら、積極的な読書を重ねることによってものの見方が変わり、あなた自身が行動を起こす際のさまざまなシーンを想像する術が身につくからです。
読書は「あなたの人生を豊かにし、成功に導くための判断力を手に入れる最も合理的な手法」の1つです。
もし悩み事や辛いことが起こっても、読書によって知識や広い見識のある人は、自分で考えて判断し、解決できるようになるでしょう。
読書の良いところは、自分で読んだ活字からさまざまなシーンを想像できるところです。
もし仕事や学校などの日常生活でトラブルが起きたとしても、想像力が豊かな人は自分に降りかかるであろう危険を事前に予測し、回避できる脳内シミュレーションが自然とできるようになります。
その結果、自分の思った通りに物事を進める判断力と行動力を身につけることができます。
語彙力は、多くの言葉を知り、使いこなす能力です。
この語彙力は、本を読むことでしか習得できないといっても良いほど養うのが難しい能力の1つです。
なぜなら、いくらことわざや故事成語などの難しい言葉を学んでも、その言葉を使いこなすことが難しいからです。自分の脳にインプットした言葉を使いこなすためには、読書を重ね、文章を読むことで学ばなければ身につきません。
語彙力が増す事で、あなた自身の仕事上の会話や文書の質、他者からの見られ方も大きく変わるでしょう。
さまざまなジャンルの本を読むことで、本の作者の気持ちや、その本の登場人物の感情などが自然と分かるようになります。
普段は考える事がないような、他人の考えや、喜び、悲しみ、痛みを理解する事で、他者とのコミュニケーション能力が格段に向上します。
また読書によって語彙力が増せば、年齢や性別、社会的な地位に関係なく、ステイタスの高い魅力ある人とのコミュニケーションが無理なく取れるようになるでしょう。
もし自分の周りに読書好きの人がいない場合には、オンライン読書会がおすすめです。
オンライン読書会と聞くと、なんだか賢そうな方の集まりでハードルが高そうと感じる方もおられるでしょう。しかし、一般的な読書会はそういった専門書を研究する機関ではなく「みんなで楽しく読書しましょう!」という考えがベースにあるため、決して難しく考える必要はありません。
オンライン読書会は、非常にカジュアルでライトな「遊び場」的な集まりです。
ご自分が読んで感銘を受けた本の話をしても良いですし、これから「こんな本が読みたいけどおすすめ本はないですか?」と出会いたい書籍を探すのも全然アリな参加方法です。
特に最近は「本を読まずに参加できる読書会」もあり、参加者がどんどん増加しています。
基本的に読書会には「読書のファシリテーター(共通目的を達成するためのサポーター)」がついており、極端に言えば、読書嫌いの方でも楽しく参加できます。
実際に「読書って1人でするものではないんだ!」と感銘を受ける方も多いので、興味のある方は、ぜひ参加してみてください。
▼オンライン読書会に関する詳しい内容は『オンライン読書会で人と繋がる|イベントの内容や参加するメリットを解説』の記事をご参照ください。
このように、読書をした後のアウトプットは非常に意義があり、自分自身の成長にも繋がります。
また、自分自身がこれまで気づかなかったさまざまな課題を見つけ、解決に導くヒントを得ることも可能です。
読書後のアウトプットを重ねることにより、自分自身の人生を変える大きなきっかけとなるケースも少なくありません。
実際に世界中の成功者の多くは自分の時間を大切にし、読書を欠かすことがないと言います。そして、その多くが若くしてメンターと出会っているのは、読書による語彙力とコミュニケーション能力に長けていることが要因の1つと言えるでしょう。
読書は無限の力を持っています。そして、その力を獲得するために必要なのは、あなたの少しの時間だけなのです。
図書館に行けば無料で本を借りる事ができますし、自由に読める本がある会社も増えています。
そしてあなたが『読書を通じて新しい自分を発見したい』と思ったら、ぜひオンライン読書会に参加してみましょう。
もしオンライン読書会に関するご質問等があれば、いつでもお気軽にアルマ・クリエイションにご相談ください。
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