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【採用企業向け】営業スキルを活かせるセカンドキャリアや事例を解説

作成者: 水落康稀|2023.6.26

営業職は、他の職種と比較して「ノルマが厳しい」や「休みが少ない」など、ネガティブなイメージを持つ方が多いのが特徴です。そのため、せっかく就職したにもかかわらず、ハードな営業職からの転職を決意する方も少なくありません。

しかし、このような営業職を離職した人材には高い能力を持つ方も多いため、転職者を受け入れる企業が適切なセカンドキャリアを提示することで、優秀な人材を確保できる可能性があります。

そこで今回は、採用企業向けに、営業スキルを活かせるセカンドキャリアや実際に営業人材の転職者の受け入れに成功した事例を解説します。優秀な人材の採用にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

営業人材の高い能力とスキルは汎用性が高い

営業人材が持つ能力やスキルには、他の職種でも活かせる汎用性の高いものが多くあります。以下では、その一例をいくつか紹介します。

1.コミュニケーション能力

営業職では、顧客やチームメンバーとの円滑なコミュニケーションが不可欠です。

このような高いコミュニケーション能力は、他の多くの職種や職場でも求められる優れた能力の1つと言えます。

そこで営業人材を採用して他の部門に活用することで、風通しが悪いと感じる部門でも、効果的なコミュニケーションを通じた情報の伝達や意思の疎通を図ることができるでしょう。

2.交渉力

営業職では、価格交渉や契約条件の調整など、定期的に交渉が行われるのが普通です。

このような交渉力は、他の職場でも必要不可欠であり、パートナーシップの構築やリソースの調達などさまざまな場面で活かすことができるでしょう。

そこで優秀な営業人材を採用し、効果的な業務遂行ができていない部門に配属することで、交渉力を活かして滞りがちな業務を進めてくれる可能性があります。また、この交渉力には高いコミュニケーション能力が必要であるため、不要なトラブルを回避してくれることにも期待できます。

3.問題解決能力

営業職では、顧客のニーズや課題に対して最適なソリューションを提供するための問題解決能力が必要です。

このような問題解決能力は、他のどの部門や業務でも重要です。そこで、もし効果的な解決策を見つけたり、分析力や創造力が足りないと感じる部門があれば、営業人材を活用してみましょう。

営業経験者は、期限を切って仕事に取り組むことが一般的であるため、解決すべき問題や課題に対して迅速かつ合理的な解決策を見出してくれる可能性があります。

4.信頼関係を構築する能力

営業職では、顧客との信頼関係を築くことが非常に重要です。そのため、優秀な営業人材であれば、短期間で目指す人材や組織と信頼関係を築くことができるでしょう。

このような能力は、他の業務でも重要であり、役立ちます。例えば、チーム内の協力関係や顧客や取引先とのパートナーシップを築く際には不可欠な能力と言えるでしょう。

そこで売買契約だけでなく、社内外で組織やチームを作ったり協力体制を構築したりするときに、優秀な営業経験者を活用するのがおすすめです。

5.プレゼンテーションスキル

営業職では、商品やサービスを効果的にプレゼンテーションするのが必須なスキルです。

良いプレゼンテーションスキルは他の職場でも重要であるため、優秀な営業人材が活躍できます。

例えば、商品やサービスの企画部門や製造部門、マーケティング部門などで、アイデアや情報を分かりやすく伝えるプレゼンテーションなどで営業経験者のスキルが生かされるでしょう。

ただし、上記のようなスキルは、営業経験者全員が持つ能力ではありません。そこで、営業職時代の実績やスキルレベルを確認した上で採用することが大切です。また、自社に営業経験者が必要な部門がどこで、必要となる原因が何かを明確にする必要があります。

これらを確認した上で、ミスマッチが起きないように人材を有効に活用しましょう。

営業職におすすめのセカンドキャリアは?

以下では、営業人材のスキルを活かすことができるセカンドキャリアについて、いくつかの事例を紹介します。下記を参考に、貴社で活かせる部門やポジションがないかを確認してみてください。

1.ビジネス開発

営業で培った顧客獲得や交渉スキルを活かして、新しいビジネスの開拓やパートナーシップの構築に従事することができます。

ビジネス開発とは、新規市場の開拓や顧客セグメントの特定、提携交渉、戦略的なビジネスプランの策定などが求められる重要な役割を果たすポジションです。

2.プロジェクトマネージャー

営業での経験を通じてリーダーシップやタスク管理のスキルを磨いてきた場合には、プロジェクトマネージャーとしてのセカンドキャリアも有力な転職先の1つとなります。

プロジェクトマネージャーには、チーム全体の調整からチームメンバー個人やプロジェクトの業務進行の管理、スケジュールと予算の管理など、複数の管理が求められます。そこで、さまざまな業務に気を配りながら目標達成をやり遂げることに長けている営業経験者の活用が、新たな人材として活躍してくれるかもしれません。

3.カスタマーサクセスマネージャー

営業職で、顧客との関係構築や顧客満足度向上に力を入れてきた経験を活かし、カスタマーサクセスマネージャーとしてのセカンドキャリアを整えるのも良い方法です。

カスタマーサクセスマネージャーは、顧客のニーズを理解し、顧客との関係を強化するための戦略を策定し、顧客の成功を支援するのが役割です。そこで、顧客心理やニーズに直接携わってきた経験を活かせる営業人材を活用することにより、顧客満足度やLTVの向上に期待できるでしょう。

4.マーケティング担当者

営業職での市場分析や競合分析、顧客のニーズ把握などの経験を活かして、マーケティング担当者としてのセカンドキャリアを準備するのもおすすめです。

マーケターの仕事は、広告キャンペーンの企画立案や実行、デジタルマーケティング戦略の策定、ブランド戦略の構築などです。このような業務には、実際に顧客から直接意見を聞き、競合他社の商品やサービスと比較しながら営業してきた人材の客観的に分析できる能力が必要となります。

そこで、営業職で実績のある人材をマーケティング担当者として活用すれば、高い分析能力とその結果を各部門と共有するコミュニケーション能力を発揮してくれるでしょう。

5.人事・採用担当者

営業での人材募集や選考プロセスの経験を活かし、人事・採用担当者としてのセカンドキャリアを用意するのも効果的です。

人事・採用担当者には、優れたコミュニケーションスキルや、人の特性を見極めて把握する能力が求められます。そこで、適切な人材の採用や評価、キャリア開発の支援などを営業経験者に担当してもらうことで、客観的で本質を突いた人材配置が可能となるでしょう。

実際に人事や採用担当に営業職上がりの人材が就任するケースはよくあること。そこで、ベンチャーやスタートアップなど、起業して間もない企業では、営業からの転職者を活用するのがおすすめです。

上記の例は、あくまでも営業からの転職でスキルを活かせるセカンドキャリアの一部です。そこで転職者の興味や能力を考慮しながら、自社に最適なセカンドキャリアのステージを見つけて提供しましょう。きっと重要かつ最適なポジションがあるはずです。

営業人材の採用事例3つと成功の理由

営業人材を他の職種に採用した成功事例は数多くあります。そこで以下では、その成功事例3つと成功の理由を紹介します。

1.マーケティング担当への採用

まずは、マーケティング担当者へ営業人材を採用した成功事例です。

営業職で培った顧客への洞察や市場知識、コミュニケーションスキルを活かして、効果的なマーケティングキャンペーンの企画立案や戦略の策定に貢献しました。

この転職が成功した理由としては、営業経験による顧客のニーズの理解力や、マーケティング戦略の立案やターゲット設定においても高い能力を発揮できたことがあるでしょう。また、コミュニケーションスキルや交渉スキルを活かして、他部門との連携や広告代理店との協力を円滑に進めることができたのも、成功への大きな力となっています。

2.デジタルマーケターへの転職

次に、営業職からデジタルマーケターへの採用が成功した事例です。

営業で培った問題解決能力やプレゼンテーションスキルが、デジタル広告キャンペーンの企画や効果的なコミュニケーション手法の活用に役立ちました。

成功理由としては、営業職での顧客ニーズ把握やマーケット動向の把握が、デジタルマーケティング戦略の立案やターゲット設定に活かせたこと。また、営業職でのデータ分析や成果評価の経験が、デジタルマーケティングキャンペーンの効果測定や最適化に役立つといったことが考えられます。

3.教育関連の仕事への転職

3つ目は少し意外な転職先と感じるかもしれません。営業職からビジネス教育関連の仕事への採用が成功した事例です。営業で培ったコミュニケーションスキルやトレーニング能力を活かして、教育プログラムの開発やトレーニングの提供に貢献しました。

成功理由として、コミュニケーションスキルやプレゼンテーションスキルが高く評価され、教育プログラムの伝達や生徒との関係構築において有利に働いたこと。営業経験による教育ニーズの理解力があり、受講者のニーズに合わせた効果的なトレーニングを提供できたことなどがあります。

このように、営業スキルは非常に汎用性が高いため、優秀な営業人材を採用して広く活用することで大きな活躍が期待できる可能性があるといえるでしょう。

営業人材のセカンドキャリアのまとめ

このように、優秀な営業人材には非常に高い能力がある可能性があるため、中途採用などを行う際に有望な人材として採用し活用すべき人材と言えるでしょう。

人材不足が顕著となっている近年でも、営業職からの転職を希望する人材は比較的多いのが特徴です。また、他社を退職する人材だけでなく、自社の営業人材の効果的な活用についてもフォローすることが重要です。

仮に自社の営業を辞めたいと言う人材の中に、上記のような優秀な人材がいる場合には、なんとしても確保する必要があります。また、IT化やDXにより定型業務が自動化される中で、優秀な人材を社内の部署で共有することも重要です。

そこでもし、営業人材やその他の優秀な人材の活用や、キャリア形成にお困りの方は、ぜひアルマ・クリエイションにご相談ください。貴社に最適なソリューションを提供いたします。

 

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