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SWOT分析とは?事業の課題解決手法と企業別の事例3選を紹介

作成者: 水落康稀|2022.6.25

インターネットが広く普及した現代では、さまざまな販売チャネルにおいて、競合他者との差別化がマーケティングの重要な課題となっています。

しかし、競合他社との差別化を図るために「自社の強みや弱みを明確にすること」が難しいとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

なぜなら、自社の強みや弱みを客観的に判断するのは、意外に困難な作業だからです。

実際、自社の事業を客観的に分析するために大金を支払い、社外のコンサルタントに分析してもらうケースも少なくありません。

そこで今回は、企業が自社の強み、弱み、機会、脅威を独自に特定し、マーケティング戦略に落とし込むことができる『SWOT分析のやり方』について解説します。

SWOT分析により、自社の課題を客観的に洗い出し、解決できる改善策を構築できます。企業の経営者はもちろん、マーケターの方も、ぜひ参考にしてください。

 

SWOT分析とは

SWOT (スウォット) 分析とは、自社のビジネス全体や特定のプロジェクトにおいて、強み、弱み、機会、脅威となる要因を特定するための手法です。

SWOT分析は、事業の規模や形態を問わず、さまざまな組織で幅広く利用されています。

SWOT分析では、市場を取り巻く外部環境と自社の商品やサービスの価格や品質などの内部環境について、プラス要因とマイナス要因の両面から客観的に分析可能です。

そしてSWOT分析から導き出された結果をマーケティングの戦略策定や意思決定、経営資源の最適化などに活用し、ビジネスを効率良く改善できます。

 

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SWOT分析の必要性

SWOT分析の特徴として、企業の経営者などの一部の人材だけでは正確な分析ができないことが挙げられます。

SWOT分析を行う場合は、企業にある強み、弱み、機会、脅威の相対する4つの要因について、それぞれ外部環境と内部環境から客観的に判断しなければなりません。

そこで社内の現場からスタッフを招集し、嘘偽りなく意見しあえる環境を整える必要があります。

とくにワンマン経営が問題となることが多い中小企業では、SWOT分析をリアルに実施できるかどうかによって、健全な会社運営ができているかを見極めるポイントとなるでしょう。

 

SWOT分析のテンプレートと使い方

SWOT分析は、強み (Strength)、弱み (Weakness)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) のそれぞれを、正方形を4つに分割したマトリクス表のテンプレートに書き出しながら行います。

上記の表のように、上段に内部環境の強みと弱みを配置し、下段に外部環境の機会と脅威を配置するのが基本的なSWOT分析のテンプレートです。そして、左側にはプラス要因、右側にはマイナス要因を置きます。

事業の運営がスムーズに行えている企業では、それぞれの要因を正確に洗い出すことができ、ビジネスや組織の強みと弱みの評価を改善に役立てることができ、適切な機会に施策を実行できるでしょう。

一方で社内のパワーバランスが取れていない企業では、それぞれの正確な評価ができないため、SWOT分析ができない企業も少なくないのが現実です。

 

SWOT分析のやり方

SWOT分析では、書き出す項目が4つあります。

それらを客観的に判断して分析を進めますが、内部環境と外部環境においては、外部環境に内部環境が影響される可能性があります。

そこで、まず最初に外部環境の機会と脅威を分析してから内部環境の強みと弱みを分析する以下のフローがおすすめです。

  1.外部環境の分析を行う

外部環境とは、市場や社会情勢など、自ら変えることが難しい要因が該当します。

業種や分析対象により考察内容が変化しますので、ここでは一般的なマーケットにおける項目を一例として紹介します。

  • ・市場規模や市場の成長性など
  • ・競合の状況
  • ・景気や経済環境
  • ・政治状況
  • ・法律や規律など
  •  

例として挙げた項目を参考にして、自社の外部環境を考察しましょう。

  2.内部環境の分析を行う

次に、内部環境である強みと弱みを分析します。

内部環境については、外部環境の影響を受けやすい特徴があるため、競合他社の状況を加味しながら判断するのがポイントです。

具体的な数値やデータを用いることで、より正確な分析が可能です。こちらも一般的なマーケットにおける項目を一例として紹介します。

  • ・商品やサービスの認知度やブランド力
  • ・企業インフラの進捗度合い
  • ・価格や品質のレベル
  • ・経営資源
  • ・店舗などの立地
  • ・サービス力
  • ・技術力 など
  •  

できるだけ客観的に競合他社と比較分析しましょう。 

 

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  3.クロスSWOT分析を行う

上記の4項目を評価・分析することで、SWOT分析のマトリクス表が完成します。しかし、SWOT分析はこれで終わりではありません。

ここまでに挙げた項目は、現状の分析であり、これを基にして戦略や戦術を策定することが本題となるからです。

上記の4つの分析内容を基に、企業で達成すべき目標達成に向けた戦略を策定し、実行します。そのための施策として、4つの項目を掛け合わせて『クロスSWOT分析』を行い、戦略として落とし込みます。

クロスswot分析のやり方

クロス分析では、内部環境と外部環境の項目それぞれを掛け合わせて考察し、戦略策定します。み × 機会

自社の強みを使って、機会を活かすための方法を考えます。企業における事業の成長を目指す際に有効です。強み × 脅威

自社の強みを活かして、外部の脅威となる要因を避けたり、逆に機会として活かすことを考えます。自社にとっての脅威は、見方によってはビジネスチャンスにもなり得ることがあります。脅威を避けるとともに、好機となる機会がないかを議論することが重要で

自社の弱みを理解し、適切に補うことで、機会を活かす方法を考えましょう。少ない機会を活かすために、どのタイミングで施策を実行するかをじっくりと議論することが重要です。

自社の弱みを深く理解することで、脅威による影響を避ける方法や最小限に止められる可能性がないかを考えましょう。
 
ただし、脅威のレベルによっては、大打撃を受ける前に撤退をしなければならない可能性もあります。その意味では、クロスSWOT分析のなかで最も注意しなければならない分析です。

 

  4.マーケティング戦略に落とし込む

クロスSWOT分析で検証した内容を基に、今後の戦略や施策を、具体的な計画として落とし込みます。ただ戦略策定を一元的に行うのは危険なため、さまざまな課題や危険性を洗い出し、複数の戦略と施策を立てることも忘れずに行ってください。

SWOT分析は、項目の洗い出しだけが目的ではありません。企業で立てた目標の実現に向け、しっかりと分析結果を議論して、戦略へと落とし込みましょう。

 

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SWOT分析を活用した企業事例3選

ここでは実際にSWOT分析を使い、異なる業種の3社を分析してみましょう。

Apple(アップル)社のSWOT分析事例

MacとiPhoneでPCとスマホのシェアを大きく伸ばしてきたApple社ですが、近年はデバイス販売が頭打ちとなりつつありました。しかしiPhoneだけでなく、App Storeやサブスクリプションなどの Webサービスの事業にも注力しており、確実にファンを獲得しています。

ヤマトホールディングスのSWOT分析事例

ヤマトホールディングスでは、宅配事業の効率化に向け、2020年に以下のようなDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略を提唱しました。

  • ECに特化した配送サービスを導入
  • 顧客の利用シーンに合わせた新し集配方法の構築
  • 受発注や在庫管理を含めたプラットフォームを提供
  • コンビニや駅ロッカーなど自宅以外への指定場所配達
  • 産地直送などをパッケージ配送商品の提供

上記のような通販ニーズや、受け取りの方の柔軟性など、利便性に配慮した戦略が特徴です。

IKEAのSWOT分析事例

日本を意識したショールームを設置するなど、日本独自の販促活動を実施し、競合メーカーと差をつけるために店舗を増やし接客にも力を入れています。 

 

SWOT分析をする際の注意点

SWOT分析を事業の戦略立案と施策に活かすために、まず準備しなけれなならないポイント、および注意点を紹介します。

目的を明確にする

SWOT分析を行う前に、自社の事業のどのような問題を解説したいかを、具体的にしなければなりません。

漠然とした課題(売上を向上させたいなど)ではなく、販売チャネルを増やす、販売数を落とさずに販売価格を値上げするなど、具体的な目的を明確にします。

その上で社内全体で目的を共有し、分析や議論をおこないましょう。

 

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分析対象を整理する

SWOT分析を行う際は、分析対象となる顧客属性や競合企業などを整理して、分析した後にどのような目標に向けて戦略を立案するのかを社内で共有して実施します。

分析対象が整理できていないと、SWOT分析で重要となる強み、弱み、機会、脅威に対する考察が曖昧となり、結果として目的や目標にたどり着かない議論となります。

目的に向かって必要となる分析対象を、しっかり整理してから分析しましょう。

分析にあたる人員を選ぶ

SWOT分析をおこなう際は、強み、弱み、機会、脅威の4項目について、社内の良い部分も悪い部分もしっかりと洗い出すことが重要です。

そのためには、上長の顔色を伺ったり、他の部署に気を遣っていては議論が深まりません。各部署の担当者が参加し、事実に基づいた議論を深めていきましょう。

ここは日本的経営の不得意なところですが、経営戦略を考える上で、もっとも重要なポイントです。経営陣、営業部、生産部、総務人事、エンジニアなど社内全体から、分析する目的や対象に合わせ、適切に分析メンバーを構成しましょう。

SWOT分析のメリットとデメリットを理解する

SWOT分析に限ったことではありませんが、経営分析を行うフレームワークに万能なものはありません。したがってSWOT分析を行う際は、メリットとデメリットを理解した上で活用することも重要です。

 

SWOT分析のメリットとデメリット

最後に、SWOT分析のメリットとデメリットを解説します。ぜひ参考にしてください。

SWOT分析のメリット

SWOT分析では、つい外部環境だけに目を向けがちな経営戦略において、内部環境の問題や課題を見つけ、客観的に全体を俯瞰できます。また、強みと弱み、機会と脅威といった両側面から分析できることもメリットの1つです。

それ以外にも、4つの項目について議論を進めることで、分析対象となる事業部署への理解が深まり、縦割り業務を解消して意思統一ができる可能性があります。

SWOT分析のデメリット

SWOT分析では「強み」と「弱み」や「機会」と「脅威」のどちらかに分類しなければなりません。ただ企業の運営においては、2面的に分類しづらいケースがあります。

強みとも弱みとも取れる課題や、機会と脅威が両方存在するケースなどが出てくる場合でも、SWOT分析では分類が必要です。分析の目的から判断して、どちらかの項目に近い方へ分類しましょう。

 

SWOT分析のまとめ

SWOT分析のフレームワークは、自社の強みや弱み、機会や脅威を特定する効果的な分析手法です。

分析を行う際は、良い点と悪い点をしっかりと洗い出すことが重要となるため、分析を行うメンバーの人選をしっかりと行いましょう。

そして分析結果を社内全体で共有し、現状から目指す目標への施策を実行することで、企業組織が成長できます。

ここで紹介した SWOT分析のテンプレートや具体例を、ぜひ参考にしてください。

 

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