社内研修は、社員のスキルアップやモチベーション向上に欠かせないものですが、同じような内容の研修ばかりでは飽きてしまう可能性があります。また、このような研修に参加しても、その後の業務に活かせないと感じるかもしれません。
そこで、社内研修の効果を高めるためには、参加者が主体的に学び、実践できるようなワークショップ形式の研修がおすすめです。ワークショップ形式の研修では、参加者が自ら考えたり、他の参加者と協力したり、講師からフィードバックをもらったりすることで、より深く学習できます。
また、ワークショップのテーマや方法に工夫を凝らすことで、参加者の興味や関心を引き出し、楽しく研修に取り組むことができるでしょう。
そこで今回は、社内研修の効果を高めるワークショップのアイデア10選と成功事例を解説します。これから社内研修を行う方はもちろん、社内研修の改善をお考えの方も、ぜひ参考にしてください。
社内研修とは、社内の人材が講師となって、社員に知識やスキルを教えることです。
社内研修の目的は、以下のようなものがあります。
社内研修は、技術の進歩やリモートワークの浸透などによって、変化が激しく予測困難なVUCA時代に対応できる人材を育成する必要があるため、より重要性が増している状況です。また、研修形式の多様化により、社員のニーズや学習スタイルに合わせた研修を実施できるようになっています。
ワークショップ形式の研修とは、講義形式で何かを教えるのではなく、実際に参加者が作業に取り組んだり、体験したりして学ぶ研修のことです。
ワークショップ形式の研修には、以下のようなメリットがあります。
講義形式の研修では単調になりがちですが、ワークショップ形式の研修では参加者が主体的に考えたり行動したりするため、飽きずに研修に取り組むことができます。
ワークショップ形式の研修では実践を通じて理解を深めることができます。
講義形式の研修では理解したつもりになってしまうこともありますが、実際に経験することで仕組みを表面的に理解するだけではなく、腑に落ちるという感覚をつかむことができます。
ワークショップ形式の研修では参加者間で意見を出し合ったり、協力したりすることができます。
これにより、参加者同士の相互理解が深まったり、社内の人間関係が円滑になったりすることが期待できます。
ワークショップ形式の研修では他者の考え方や価値観に触れることができます。
これにより、自分の視点を相対化したり、多様性を受け入れる心構えを形成したりすることができます。
ワークショップ形式の研修では実務や現場の課題をテーマにすることができます。
これにより、研修で得た知識やスキルを業務に活かしやすくなります。
チャンバラ合戦研修とは、参加者が竹刀や防具を着用して、チーム対抗でチャンバラを行う研修です。
この研修では、参加者が体を動かすことでストレスを発散したり、気分をリフレッシュしたりできます。
また、チームワークやリーダーシップ、戦略的思考などのスキルも鍛えられます。
自衛隊研修とは、参加者が自衛隊の基地に宿泊して、自衛隊の訓練や生活を体験する研修です。
この研修では、参加者が自衛隊の規律や精神、組織力などを学びます。また、自衛隊の任務や役割についても理解を深めます。
この研修は、自衛隊の協力のもと、さまざまな企業や団体が実施しています。
無人島研修とは、参加者が無人島に渡って、サバイバルやチームビルディングを行う研修です。
この研修では、参加者が自然と向き合い、生きるための知恵や技術を身につけます。また、チームで協力して課題を解決することで、コミュニケーションや問題解決能力などのスキルも向上させます。
この研修は、日清食品ホールディングスが有名ですが、他にもさまざまな企業や団体が実施しています 。
ボルダリング研修とは、参加者がボルダリングという壁登りのスポーツを行う研修です。
この研修では、参加者が体力や筋力、バランス感覚などを鍛えます。また、ボルダリングは自分の限界に挑戦することで、自信や達成感を得ることができます。さらに、他の参加者との交流や応援も可能です。
ガム取り清掃研修とは、参加者が街中のガムの付着した歩道や階段などを清掃する研修です。
この研修では、参加者が社会貢献や環境保護の意識を高めます。また、ガムの取り方や清掃のコツなどを学びます。さらに、ガムの清掃は意外と大変な作業なので、自分の仕事に対する感謝や責任感も深まります。
なお、この研修は、ロッテが実施しています。
謎解き脱出ゲーム研修とは、参加者が謎や暗号を解いて、閉じ込められた部屋から脱出するゲームを行う研修です。
この研修では、参加者が論理的思考や創造性、観察力などを駆使します。また、チームで協力して謎を解くことで、コミュニケーションや協調性、リーダーシップなどのスキルも磨きます。
リアル探偵チームビルディングとは、参加者が探偵となって、現場の証拠や証言から事件の真相を推理するゲームを行う研修です。
この研修では、参加者が分析力や推理力、洞察力などを発揮します。また、チームで情報を共有して推理することで、コミュニケーションや協調性、問題解決能力などのスキルも高めます。
演劇研修とは、参加者が演劇の脚本や演出、演技などを行う研修です。
この研修では、参加者が表現力や発想力、感受性などを育みます。また、チームで演劇を作り上げることで、コミュニケーションや協調性、リーダーシップなどのスキルも向上させます。
この研修は、さまざまな演劇団や劇場が提供しています。
ボードゲーム研修とは、参加者がボードゲームというテーブル上で行うゲームを行う研修です。
この研修では、参加者が戦略的思考や判断力、集中力などを鍛えます。また、ボードゲームは他の参加者との交流や楽しみを共有することができます。さらに、ボードゲームはさまざまなテーマやルールがあるので、自分の興味や目的に合わせて選ぶことができます。
海外研修とは、参加者が海外に行って、現地の文化や言語、ビジネスなどを学ぶ研修です。
この研修では、参加者が異文化理解やコミュニケーション能力、グローバルマインドなどを身につけます。
また、海外研修は自分の視野や経験を広げることができます。さらに、海外研修は自分の挑戦や成長を感じることができます。
ワークショップを行う場合の準備と手順は、以下の通りです。
参加者に何を学んでもらいたいか、どのような成果を出したいかを具体的に定めましょう。
参加者のニーズやレベルに合わせて、テーマや方法、時間配分などを決めましょう。
屋外か屋内か、自分たちで運営するか外部に依頼するかなどを決めましょう。また、会場の広さや設備、アクセスなども考慮しましょう。
ホワイトボードやマーカー、付箋、紙などの基本的なものから、ワークショップの内容に応じたものまで、事前に確認しておきましょう。
参加者の属性や人数を想定して、適切なチャネルや方法でワークショップの内容や魅力を伝えましょう。
日清食品ホールディングスの無人島研修は、新任管理職を対象とした研修で、瀬戸内海の無人島で2泊3日のサバイバル生活を行います。
この研修の目的は、日清食品グループの原点である「食の大切さ」を再認識し、自活力を磨き、精神的にも肉体的にも「骨太の管理職」を育成することです。
また、チームでの課題解決を通じて、創造力や判断力、リーダーシップなどを身に付けるとともに、参加者同士の結束力を高めることも狙っています。
この研修は、2003年から毎年実施されており、外国籍管理職や女性管理職も含めて多様な人材が参加しています。
ロッテのガム取り清掃研修は、新入社員研修の一環として東京・銀座で行われる研修で、歩道にこびりついたガムを取り除く活動を行います。
この研修の目的は、ガムのトップメーカーとして、ガムのポイ捨て防止の啓発活動を行うことが企業の社会的責任であることを実感してもらうことです。
また、ガムの捨て方について考えてもらうことで、社会人としてのマナーや姿勢を身に付けてもらうこともねらいです。
この研修は、2002年から毎年実施されており、一般社員のボランティアも参加しています。
ホロンシステムのボルダリング研修は、システム開発が主力事業の同社が運営するボルダリングジム「Fish and Bird」で行われる研修で、高さ4m余りの壁を登るスポーツに挑戦する研修です。
この研修の目的は、ボルダリングを通して自分の限界に挑戦し、自信や達成感を得ることです。
また、ボルダリングは頭と体を使うスポーツであるため、創造力や判断力、協調性なども鍛えることができます。
この研修は、新人研修の一環として実施されており、息抜きとしての効果もあります。
このように、ワークショップ形式の研修とは、参加者が主体的に体験しながら学ぶことができる研修のことです。
ワークショップ形式の研修は、講義やグループワークとは異なり、参加者同士がテーマに沿って発言したり、協力したりすることで、深い学びや気づきを得ることができます。
そこでもし、ワークショップ研修に関する疑問や質問のある方は、いつでもアルマ・クリエイションにご相談ください。貴社に最適なソリューションを提供いたします。
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