リードフォーアクション 木村祥子です。
外山滋比古さんの
乱読のセレンディピティより
本はナメるように読むよりも
風のように読むといい。
そんなメッセージが目に留まり
思わず買ってしまった1冊。
本に書いてあることを正しく理解すること。
しかし、本とは、人が書いたもの
つまり著者の思考です。
そのため、100%正しく理解することは難しい。
100%正しく理解したつもりでも
実は、70~80%程度しか
正しく理解できておらず
残りは、「解釈」という
自分の考えで補填されているのだそうです。
乱読をすると
理解できてない部分が多い。
読者の頭の中に
情報が物理的に入ってくることも少ない。
けれども、再び本を開いたときに
前に読んだ文字が目に飛び込んできて、
そこに衝撃を受けたりと
科学反応が起きやすいそうです。
ふつう読みもいいけれど
乱読からのほうが知的刺激があるだそう。
18世紀のイギリス
ルーナー・ソサエティという
おしゃべり会があったそうです。
イギリスは、産業革命により
世界のトップに立つことになったが
産業革命を推進した
新発明や発見は、
ルーナー・ソサエティから生まれたそうです。
20世紀には、
アメリカのハーバード大学に
アカデミックなおしゃべり会が生まれ
後々、ハーバード大学の名を
高らしめることになった
成果をだしてきたそうです。
おしゃべりという行為は、
私たちが思っている以上に
人の知識創造を引き出すようです。
読書会での読書は
まさに乱読…
時にはまったく読んだ気がしない場合もあります。
しかし、目にとまったキーワードから
参加者同士のおしゃべりをし
思わぬ気づきや発見があり
読書会に参加する前と後で
まったく違う考え方になっていたり
新しい視点を得ていたりするのです。
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