2021年1月26日(火)に
著者の神田房枝さんをお迎えして
『知覚力を磨く――絵画を観察するように世界を見る技法』
のエキスパートカフェ が開催されました。
この本の86ページに、
あなたの知覚力を試す簡単な問いがあり、
ファシリテーターの木村祥子さんの計らいで
読書会で本を読む前に、
参加者でみんなで、こちらにトライしました!
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人間の胸部CT画像です。
ここには「1つの異常」があるのですが、
それはどの部分かおわかりでしょうか?
しばらく観察してみてください。
(質問のCT画像が見たい方は、こちらを参照ください)
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あなたは見つけられましたか?
この異常な箇所を
最後まで見つけられなかった人もいたようですね。
このテストに対し、
神田房枝さんから
このようなお話がありました。
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現代人は検索モードに毒されていて、
ありのままを見るのが難しくなっています。
1日に何回、スマホで検索し、
情報を調べているでしょうか?
溢れる情報の中から
「あらかじめ自分に必要な情報」だけを
読み取る機会が多くなっていませんか?
検索することは、
期待しているものは見つかりますが、
他の情報を排他しています
「純粋による観察する」のではなく、
「期待したもの」しか見ようとしていません。
見ることに対し、先入観が強化されると、
人の注意力は低下し、新しい変化を見逃しやすくなります。
全体を見ることをやっていない。
全体を見る、部分を見る、
それぞれスイッチすることが大切です。
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神田さんが推奨する、
「絵画観察トレーニング」では
「純粋に観察する」ために
3つのことを心掛けているそうです。
・時間を掛けて見る。(5分以上)
・集中して見る
・あなたのバイアスを取り除く
(今までの自分が持ちっている知識を置いて見る)
時間を置いてから、もう一度見ると
以前見落としていたものに、
気がつくこともあるそうですよ。
CT画像の異常な箇所を
見つけられた人も、見つけられなかった人も
更に知覚力を伸ばすために
「絵画観察トレーニング」をしてみましょう!