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『FIND YOUR WHY』の要約|書籍紹介

タイトル:FIND YOUR WHY

著者

サイモン・シネック

デイビット・ミード

ピーター・ドッカー


▲引用:FIND YOUR WHY

 

著者略歴

シネック・サイモン

リーダーや企業、非営利団体に対して「人びとをインスパイアする方法」を伝授してきたコンサルタント。これまでアメリカ連邦議会議員、外交官、国連、国防省、マイクロソフト、アメリカン・エクスプレスなどでWHYを伝授してきた。2009年に公開されたTEDトークの動画は、世界で4000万回以上再生され、大きな呼題を呼んだ

 

ミード・デイビッド

企業トレーナー。2009年よりStart With Whyチームに参加し、チームの発展に貢献してきた。現在はリーダーシップや企業文化を浸透させるためのワークショップのファシリテーターとして活躍している

 

ドッカー・ピーター

元イギリス空軍高官パイロット。2011年よりStart with Whyチームに参加し、企業や組織の文化、教育、目的の創出に貢献している

 

ファシリテーターの感想・おすすめのポイント

人は誰でもWHYを持っている

情熱や、インスピレーションの源となる奥深く眠っている存在意義です。

自分のWHYを理解するのに、この本が大きな助けとなるでしょう。

充実感は幸せと別物です。

人びとは仕事の上で、昇進や、新しいクライアントの獲得、プロジェクトの完了など、さまざまな幸せを感じます。

しかし、そうした幸せは一時的なもので長続きはしません。

充実感はもっと深いもので長続きします。

幸せと充実感の違いは、何かを好きなことと、愛することの違いともいえます。

仕事で毎日幸せを見つけるわけではありませんが、何か大きな力の一部になっていると感じることができれば、

毎日の仕事に充実感を覚えることは可能です。

幸せはWHATから生まれますが、充実感は、WHYから生まれるのです。

目次

まえがき

はじめに

 

Chapter1 WHYから始めよ

ゴールデンサークル

WHYの事例

パーフェクトマッチを見つける

 

Chapter2 WHYを見つけよ!

それぞれの立場におけるWHY

ステップ1:ストーリーを集め共有する

ステップ2:テーマを決める

ステップ3:WHYを言語化し、磨きをかける

 

Chapter3 個人のためのWHYの見つけ方

パートナーを見つける

パートナーに説明する

パートナー・セクション

 ・パートナーの役割

 ・アクティブ・リスナーになる方法

 ・どうやって掘り下げるか

 ・よい質問をするためのアドバイス

 ・メモのとり方

時間と場所を選ぶ

ストーリーを集める

 ・方法1:山と谷

 ・方法2:即席記憶

些細なことを見逃さない

ストーリーを共有する

テーマを見極める

WHYステートメントを下書きする

WHYステートメントに磨きをかける

 

Chapter4 組織のためのWHYの見つけ方 Part1準備編

ブランチWHY:全体の一部になるWHY

ストーリーはWHYを体現する

ファシリテーターを見つける

セッションを準備する

参加者を招待する

十分な時間を確保する

適切な環境を見つける

前もって会場を備える

 

Chapter5 組織のためのWHYの見つけ方 Part2実践編

ファシリテーター・セクション

 ・コンテキスト(文脈)を設定する

 ・WHYを見つけるプロセス

 ・WHYステートメントの下書きをする

 

Chapter6 HOWを述べよ

あなたのHOWはあなたの強み

フィルターとしてのHOW

会社の価値vsHOW

HOWのプロセス

残りのテーマを絞る

HOWを述べる

コンテキストを与える

ユニットでHOWを決める例

 

Chapter7 立場を明らかにせよ!

WHYを共有する

ユニットのWHYを共有する

ファシリテーター・セクション

 ・ステップ1:経験を共有する

 ・ステップ2:WHYを自分の者とする手助けをする

 ・ステップ3:新たな機会を探す

自分のWHYを生かし続ける

更なるインスピレーション

 

Appendix

付録1 よくある質問

付録2 パートナーへのアドバイス:個人のWHYを見つける場合

付録3 ファシリテーターへのアドバイス:組織のWHYを見つける場合



謝辞

 

訳者あとがき

 

本書の要点

Chapter1 WHYから始めよ Start with WHY

 

ゴールデンサークル

 

すべての組織と、すべての人のキャリアは、

3つのレベルで機能しています。

 

何をするか(WHAT)

どのようにするか(HOW)

なぜそれをするのか(WHY)

 

と3層の円になっており、WHATが外円、HOW、中心の円がWHYとなります。

 

WHATは、

売っている製品、提供するサービス、行う仕事のこと。



それをどのように(HOW)行うかも、たいていの人はしっています。

それは、他と区別したり、群衆から自分を際立たせているためのものと感じるでしょう。

 

しかし、なぜそれをやっているか(WHY)をはっきりと伝えられる人は、ごくわずかしかいません。



WHYは、すべての組織と、すべての人のキャリアの動力となる存在意義です。



ゴールデン・サークルのはたらきは、人間の脳のはたらきと完全に一致します。

 

ゴールデン・サークルの外側にあるWHATは、

脳の外側部分の新皮質に対応します。

これは、論理的で分析的思考を司る脳の部位で、

事実は数値、特徴や利点の理解を助けます。

 

中央部分の2つ、WHYとHOWは、

脳の中心部分である大脳辺縁系に対応しています。

私たちの行動や決断のすべてをコントロールする脳の部位で、

信頼や忠誠心といった感情もすべて司ります。

 

しかし、新皮質と違い、大脳辺縁系には言語能力がなく「直感」がはたらく部位です。

決断しなければならないものについて私たちが抱く、容易に説明できない感情とつながります。

 

Chapter2 WHYを見つけよ! 

それぞれの立場におけるWHY

 

起業家

 

WHYを発見することで、

自社の何が唯一無二であるかを、

従業員、クライアントや顧客に伝えられます。

 

アップル社は常に最高の製品だけを売っているわけではありません。

もしあなたが「他とは違う考えThinkDifferent」の持ち主ならば、

 

たとえば、Dellに対して持たない感情レベルで、アップルに忠実を誓っているでしょう。

 

起業家はみな、本当に信頼してくれるスタッフがほしいと言いますが、

もし自分自身が何を信じてほしいのかをわかってなければ

そのようなスタッフをどうやって見つけることができるでしょうか

 

自分のWHYを知っていれば、自分が信じるものと同じものを信じる人物を雇うことができ、それはお金よりもはるかにパワフルな動機を与えます。

 

自分のWHYを知ることは「ぴったり」な人物を雇う秘訣なのです。




会社勤務の個人

 

自分と会社にWHYを重ねることができます。

自分のWHYを知ることにより、情熱が再燃また呼び起され、会社のWHYに繋がっていきます。



組織や部署のチームメンバー

 

おそらく独自のサブカルチャーがチーム内にあるはず。

チームのWHY、つまりそのチームが会社に特別に貢献していることを言語化することは、非常にパワフルなものになります。



組織全体のWHY

 

次の2つがあります。

 

創業者のWHYで、会社誕生のストーリーから引き出されるもの。

 

創業者が既にいない場合。現在の企業文化の最善の要素からWHYを見いだすために、組織内の人びとで行うメソッドがあります。



ステップ1:ストーリーを集め共有する

 

核となるのは、WHYがはじまりの物語だということです。

過去を振り返り、経験したことや影響を受けた人びと、自らの直面した浮き沈みなど、意味深い縦横の糸を引っ張りだすことで、パターンを見分けることができます。

 

大切なのは思い出の質と、覚えている具体的な事柄や、他人に思い出を話すときに覚えている強い感情です。

客観的な立場でストーリーを繋げる金の糸を見つけることは非常に難しいので、個人でのプロセスか組織でのプロセスかにかかわらず、個人はパートナーと、組織はファシリテーターと協力することをおすすめします。



ステップ2:テーマを決める

 

ストーリーをピックアップして共有することで、今まで表現したことのなかった自分やチームについての本質的なテーマが立ち現れてきます。

 

ステップ3:WHYを言語化し、磨きをかける

 

最終的に、あなたのWHYは下記の形式で表せるようになります。

 

_______することで、________になる

 

自分のWHYを1文に納めることができれば、それを覚え、行動に移す可能性ははるかに高まります。



Chapter3 個人のためのWHYの見つけ方

パートナーを見つける

WHYを見つけるためには、重要なテーマの基となる人生やキャリアのストーリーを思い出しながら、過去という大河から砂金を選別しなければならない。

自分の記憶からそれらのストーリーを引き出せるのはあなただけですが、その解釈に関しては、パートナーという第2の目がとても重要になってきます。

 

(そのため)

適切なパートナー選びがこのプロセスにおいて重要です。

 

パートナーに説明する

最高のパートナーは生まれつき好奇心が強く、話を聞き、フォローアップ質問をすることに長けている。



時間と場所を選ぶ

 

ストーリーを集める

 ・方法1:山と谷

 ・方法2:即席記憶

 

ストーリーを共有する

 

テーマを見極める

 

WHYステートメントを下書きする




Chapter4 組織のためのWHYの見つけ方 Part1準備編

ブランチWHY:全体の一部になるWHY

 

組織にはWHYがあります。

また、組織の中には、より小さい単位のチームがあります。

チームにも、それ自身のWHYが存在します。

 

私たちは、それをブランチWHYと呼び、組織ないにおける各グループの存在意義を表すことにしています。

 

それらの各チームは複数の人から成り、彼らはそれぞれ自分自身のWHYを持ってます。

 

ブランチWHYをつくる理由は、組織が大きな包括的WHYを作りたい理由と同じです。人びとにアイデンティティの意識と帰属感を与えるからです。



ストーリーはWHYを体現する

 

組織のWHYを見つけるため、ユニットアプローチが必要です。

あなたのユニットのWHYをみつけるために

 

ファシリテーターを見つける

セッションを準備する

参加者を招待する




Chapter5 組織のためのWHYの見つけ方 Part2実践編

ファシリテーター・セクション

 

WHYを見つけるワークショップの作業は、大きく3つに分けられます。

 

 ・コンテキスト(文脈)を設定する

 ・WHYを見つけるプロセス

 ・WHYステートメントの下書きをする




Chapter6 HOWを述べよ

あなたのHOWはあなたの強み

 

あなたのHOWは、あなたが最高の状態であるために必要な材料です。

 

同時に、それはあなたの成功に必要な手段で、強みでもあるのです。

これは、個人にもユニットにも同様に言えます。




フィルターとしてのHOW

 

私たちのHOWが明確になるとき、私たちが自然に最高の状態でいられる環境に身を置き、そういった環境をつくり出すことが可能になります。



Chapter7 立場を明らかにせよ!

WHYを共有する

 

自分のWHYがわかっているからといって、それをすぐに心地よく共有することができるわけではありません。私たちの多くが、これまでの人生をずっとWHATでコミュニケーションしてきました。それは、私たちに教えこまれたことであり、模範として私たちに示されてきたものでした。

 

はじめて会う人は、たいてい「ご職業は?」と尋ねてきます。

ここがWHYで始めるチャンスです。

 

WHYステートメントをそのままの言葉で使うことは、スタート地点ではよいのですが、ゴールではありません。

ゴールは、自分が誰であるかと、自分が何を意味するかを共有する方法を見つけることです。




自分のWHYを生きる

 

自分のWHYを伝えることは、WHYの実現において、自分が信じることを信じ、信頼できる友達、忠実なクライアントや顧客、忠実な従業員や意欲的なパートナーになる人びとを世界中で見つけるための重要な部分となります。

 

 

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