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『ジョブ型と課長の仕事役割・達成責任・自己成長』の要約|書籍紹介

 

著者:綱島邦夫

▲引用:『ジョブ型と課長の仕事役割・達成責任・自己成長』

著者略歴

有限会社経営力研究所コンサルタント

コーン・フェリー シニア クライアント パートナー

University of Pennsylvania, Wharton School, Member of Executive Education Board

慶應義塾大学経済学部卒業、米国ペンシルベニア大学ウォートンスクール卒業(MBA)。野村證券で営業部門、企画部門の業務に従事した後、マッキンゼー・アンド・カンパニーNY事務所に入社。国内外の様々な企業の戦略策定にかかわるコンサルティングを行う。マッキンゼー卒業後は、ラッセルレイノルズ、CSC(Computer Science Corporation) インデクス日本支社長を歴任し、コーン・フェリーに参加。ウォートンスクールExecutive Education Board の理事を務める。

『成功の復讐』『社員力革命『エグゼクティブの悪い癖』『役員になる課長の仕事力』『事業を創る人事』『強靭な組織を創る経営』など多数の出版、講演を行う。

ファシリテーターの感想・おすすめのポイント

著者である綱島邦夫氏が、今後の課長職の人材が時代の移り変わりに合わせて、

  1. 「競争に勝つ」から「結果を出す」
  2. 「競争戦略」から「戦わずして勝つ」
  3. 「管理者」から「支援者」
  4. 「部下」から「パートナー」
  5. 「中間管理職」から「中核管理職」

の5つのマインドセットを変え、新たなスキルを獲得するジョブ型課長やるべきことを紐とく1冊です。

本書の要点

  1. 課長は中核管理職
  2. 21世紀のパラダイムを主導する
  3. チームの目標管理を推進する
  4. 役に立つスキルを磨く
  5. マネジメントの焦点を理解する
  6. 自らの運命を支配する

目次

第1章 これから課長がやるべき3つのこと
第2章 5つのマインドセットを変える
第3章 チームの目標管理
第4章 チーム運営に必要なスキル
第5章 課長のマネジメント課題
第6章 課長の自己成長
おわりに

要約

第1章 これから課長がやるべき3つのこと

中間管理職から中核管理職への意識改革

課長の多くはプレイヤーとして実績を積んだプレイングマネージャーです。しかし、これからの課長の仕事の中心は専門知識をつかって問題を発見し、その問題を解決するためにリーダーシップを発揮することです。

ジョブ型における課長の役割は中間管理職から中核管理職に意識を変え、顧客のイノベーション、企業の成長をボトムアップで推進すること。

一方、経営者は、

①事業構造の改革
②組織と人の再構築
③キャッシュフローのマネジメント
④資本政策を駆使した投資収益率(ROE)の向上

この4つに責任を持ちます。

しかし、多くの経営者は、社長に就任し、様々な改革に取り組み不採算事業の整理やリストラといったモグラたたきを続けています

この状態を救うのが、第一線のリーダーである課長なのです。

パラダイムシフトは辺境(へんきょう)(フロンティア)から生まれるものがだからです。
その主役になりうるのが、現場にいる課長です。

課長がこの役割をしっかりと認識することが、

これからの物語のスタートとなります

ジョブとタスクの違い

ジョブの意味を正しく理解する上で「ジョブ」と「タスク」を対比させるとわかりやすい。

タスクが「機能的もしくは物理的な作業」を意味するのに対し、

ジョブは、

「問題や機会を発見し解決すること」「付加価値を想像すること」

「誰かに貢献すること」を目的とする活動をすること。

となります

ジョブを与えられるのではなく、自らつくるもの

ジョブ型雇用のもとでは、課長は自分が担うジョブを提案し、それを高めていく視点を持たなければなりません。

会社が掲げる(かかげる)理念や経営方針といった、会社が求めることをしっかりと理解し受け止めたうえで考えを埋め込み、会社が求める以上のことを果たす気概(きがい)が大事です。

自らの価値を生み出す仕事するジョブは会社から与えるのではなく、自らつくるもの。

ジョブの価値を測る指標

欧米の企業ではジョブに対してどのような基準で価値を測定、報酬が支払われているかを見てみましょう。

代表的な評価基準の1つが、ヘイ・ガイドチャート法です。

人と組織のコンサルティングに強みをもつヘイ・グループ(現コーン・フェリー)の創業者エドワード・ヘイが開発したものです。

これは、ジョブの価値を測定する手法のグローバルスタンダードとなっています

ジョブを

「一定の知識やスキルを使って問題を解決し、会社に価値を創造する活動」と定義

3つの評価要素と8つの評価軸からなる評価基準を定めました。

(1)知識とスキル
(2)問題解決
(3)アカンタビリティ(成果貢献)

知識とスキル の中に

①専門知識とスキル
②マネジメントスキル
③人間関係スキル の3つの評価軸

問題解決 の中に

④問題の範囲
⑤問題の難しさ

アカンタビリティの中

⑥行動の自由度
⑦ビジネスの成果
⑧貢献の大きさ

合計8つの評価軸があります。

いかがでしたか?この本からどのような情報が得られましたでしょうか?

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