『経営計画は1冊の手帳にまとめなさい』の要約|書籍紹介
著者:小山昇
著者略歴
株式会社武蔵野 代表取締役社長
1948年山梨県に生まれ、東京経済大学卒業。
1977年に株式会社ベリーを設立し社長に就任、1989年に現職に就任。
1990年、株式会社ダスキンの顧問に就任。1992年顧問を退任、現在に至る。
全国の経営者でつくる「経営研究会」主催。株式会社武蔵野は2000年日本経営品質賞、2010年国内初日本経営品質賞2度目の受賞。現在パートナー会員720社以上の会員企業を指導、日本経営品質賞受賞の軌跡、中小企業のIT戦略、実践経営塾、実践幹部塾と、全国で年間240回以上のセミナーを行なっており、講演は明日からの仕事に役立つように、と実務を中心に展開する。
ファシリテーターの感想・おすすめのポイント
会社の方針や社長の決定について、社員が共通の認識を持ち実行している会社とそうでない会社では、差は歴然。その「共通の認識」をつくり出すためのヒケツが、本書。1冊の手帳サイズの経営計画書です。
本書の要点
- 経営計画書が最強の会社をつくる
- 中小企業の「3大悩み」を解決するツールが、経営計画書
- 経営計画書は、書いたらそのとおりになる「魔法の書」
- 守るべきルールを明文化すれば、社員が全員「同じ方向」に動く
- 立派な会社をつくるためには「道具」が必要
目次
第1章 「経営計画書をつくる」ことを決定する
1 経営計画を「紙に書く」ことを決定する
2 「他者の成功事例をパクる」ことを決定する
3 「いますぐつくる」ことを決定する
4 「手帳サイズにする」ことを決定する
5 「社長の姿勢を書く」ことを決定する
第1章まとめ
第2章 「経営計画の徹底」を決定する
1 「勉強会の開催」を決定する
2 「政策勉強会の開催」を決定する
3 「朝礼・早朝勉強会の開催」を決定する
4 「穴抜きテストの実施」を決定する
5 「バスウォッチングの実施」を決定する
6 「経営計画書を使わざる得ないしくみ」を決定する
第2章まとめ
第3章 「数字」を決定する
1 「数字で示すこと」をケ舘する
2 「達成できない目標」を決定する
3 「まずは経常利益の目標」を決定する
4 「人件費・粗利益額・経費等」を決定する
5 「どの商品でかせぐか」を決定する
6 「5年後に売上倍増」を決定する
第3章まとめ
第4章 「方針」を決定する
1 「頭でなく手を使う」ことを決定する
2 方針は「トップダウン」で決定する
3 「自社ができることだけ」を決定する
4 「お客様に関する方針」を決定する
5 「環境整備に関する方針」を決定する
6 「販売に関する方針」を決定する
7 「クレームに関する方針」を決定する
8 「経営理念はなくてもいい」と決定する
第4章まとめ
第5章 「スケジュール」を決定する
1 「1年先の予定」を決定する
2 「4週1サイクル」で決定する
3 「誰がやるか」を決定する
4 「来年は誰がやるか」を決定する
5 「社員の長期休暇」を決定する
6 「子ども会社見学の開催」を決定する
第5章まとめ
第6章 「経営計画発表会の開催」を決定する
1 「社内ではなくホテルで行う」ことを決定する
2 「発表会のマニュアルをつくる」ことを決定する
3 「発表会のダイヤをつくる」ことを決定する
4 「銀行の支店長を招待する」ことを決定する
5 「経営計画書を銀行にも渡す」ことを決定する
要約
第1章 「経営計画書をつくる」ことを決定する
経営計画を「紙に書く」ことを決定する
口約束は守られない。紙に書かなければ人は実行しない。
社長→専務→部長→課長→主任→一般社員と
話が伝わっていく途中で、伝言ゲームのように少しずつ内容が変わっていきます。
話し言葉は曖昧です。曖昧ゆえに人それぞれ受け取り方が違います。
だから、紙に書く。紙に書けば明確になります。紙に書けばブレません。
会社が赤字になるのは、目標を紙に書いてないから
「目標を紙に書いている」=「経営計画書を作成している」
目標を紙に書くと、それに沿って行動するようになる。優先順位も決まるため、行動も判断も明確になる。
「他者の成功事例をパクる」ことを決定する
真似こそ、最高の創造である。個性が尊重される時代にあっては、
「真似をすること」は「恥ずかしいこと」
だと思われがちです。
でも、自分の考え通りにやって赤字を出す方が、よほど恥ずかしい。倒産寸前だった武蔵野が、優良企業に成長できたのは、他業界の成功事例を積極的に取り入れてきたからにほかならない。
真似こそ最高の「創造」であり、真似こそ最高の「戦略」です。
経営計画は、他社の真似をして、とりあえずつくる。まず、「一番やさしいところ」と「自分にもできそうなところ」をまねてみるのが正しい。
辻褄があわなくなってきたら、その時点で変更すればいい。真似も3年続ければ、自社のオリジナルになる。
「いますぐつくる」ことを決定する
会社の将来は、「決定」で決まる。
会社の将来は、「やり方」で決まるのではありません。
「決定」で決まります。
「どうしたら利益がでるのか」を検証したり、
正しいやり方を考えたりすることは後回し。
それより先に「成績を上げる」と決定した。
その結果、お客様を増やすことができ、毎年増収を続けています。
「正しく決定する」のは大間違い。「早く決定する」のが正しい。
「正しい決定」をしようとすると、どうしても時間がかかってしまいます。
「とりあえず計画をつくって、マーケットの反応を見る」ことが先決です。
そもそも、正しさとはお客様が決めるものです。
「経営計画書」は見切り発車でつくる。「経営計画書は、いつ、つくったらよいですか?」とよく聞かれますが、
その質問の答えは、「いま」です。
つくると決めたら、とりあえずつくる。いますぐつくる。
準備が整わなくても、テキトーでもいいから、見切り発車が経営計画の正しいつくり方です。
決定の正しさは、悩んだ時間とは無関係です。
いかがでしたか?この本からどのような情報が得られましたでしょうか?
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経営計画は1冊の手帳にまとめなさい
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最後までお読みいただきありがとうございました。