『謙虚なリーダーシップ』の要約|書籍紹介
タイトル:謙虚なリーダーシップー1人のリーダーに依存しない組織をつくる
著者:エドガー・H・シャイン、 ピーター・A・シャイン
▲引用:謙虚なリーダーシップ
著者略歴
エドガー・H・シャイン氏は、MITスローン経営大学院名誉教授です。シカゴ大学を経て、スタンフォード大学で心理学の修士号、ハーバード大学で社会心理学の博士号を取得。ウォルター・リード陸軍研究所に4年間勤務したのち、MITで2005年まで教鞭を執りました。組織文化、組織開発、プロセス・コンサルテーション、キャリア・ダイナミクスに関するコンサルティングを行い、アップル、P&G、ヒューレット・パッカード、シンガポール経済開発庁などの企業・公的機関をクライアントとし、組織文化&リーダーシップ研究所(OCLI.org)のさまざまなプロジェクトに取り組んでいます。
ピーター・A・シャイン氏は、組織文化&リーダーシップ研究所(OCLI.org)の共同創設者、COO。スタンフォード大学(社会人類学)やノースウェスタン大学(マーケティングおよび情報管理のMBAを取得)などで学び、パシフィック・ベルやアップルで新製品開発に従事。その後11年にわたり、サン・マイクロシステムズで経営企画・戦略に関わり、高成長するエコシステムへの投資を数多く主導。世界中の民間・公共セクターが直面している組織開発に関する難題を、経営幹部にアドバイスしています。
ファシリテーターの感想・おすすめのポイント
今回ご紹介するのは『謙虚なリーダーシップ 1人のリーダーに依存しない組織をつくる』です。
著者は、エドガー・H・シャイン氏と、その息子であるピーター・A・シャイン氏。
本書は、人と組織の研究に多大な影響を与えてきた研究者が、半世紀の探究の末にたどりついたリーダーのあり方とは?「人を助けるとはどういうことか?」「問いかける技術」など、数々の名著を生み出した著者の集大成となっています。
組織を変える意欲と、機会と、柔軟性を持つ、あらゆるマネジャーとリーダーに読んでいただきたい書籍です。
目次
- はじめに
- 第1章 リーダーシップに対する新しいアプローチ
- 第2章 文化的に定義される関係のレベル
- 第3章 統治における謙虚なリーダーシップ――シンガポール・ストーリー
- 第4章 医療センターをレベル2の文化へ変革する
- 第5章 アメリカ軍における謙虚なリーダーシップ
- 第6章 ヒエラルキーや意図せぬ結果が謙虚なリーダーシップを阻害してしまうとき
- 第7章 謙虚なリーダーシップと未来
- 第8章 謙虚なリーダーシップでは、「ソフトなもの」を強化する必要がある
- 第9章 パーソナイズする――レベル2のつながりをつくる
本書の要点
本書を、何もかも自分が引き受けなければ、というプレッシャーを取り払うきっかけと考えてほしい。
自分ひとりで問題を解決しなければと思いながら職場に向かうのではなく、パートナー、グループ、あるいは大小の作業チームがともに解決に臨んでくれる職場に向かうのだとしたらどうだろう。
新たな問い方、これまでとは違う学び方、つまり、人々が変化を起こし、成長するのを助けてきた「謙虚なリーダーシップ」のいくつかの例を、本書を通じて、みなさんに伝えられたら幸いである。
要約
- はじめに
- 本書のテーマ
- 本書を読んでほしい人
- 本書を読むことによって得られるもの
- 第1章 リーダーシップに対する新しいアプローチ
- リーダーシップとは何か
- リーダーシップについての本が新たに必要である理由
- では、謙虚なリーダーシップはどうのように違うのか
- 第2章 文化的に定義される関係のレベル
- 「関係」とは何か
- 関係の4つのレベル
- 各レベルの差別化要素としてのパーソニゼーションの程度
- 第3章 統治における謙虚なリーダーシップ――シンガポール・ストーリー
- 歴史的概要
- 思いがけず確認できたこと
- シンガポール・ストーリーからの学び
- 第4章 医療センターをレベル2の文化へ変革する
- 「新たな合意」を生み出す
- 改革の方法を選ぶ
- 理事会とシニア・エグゼクティブを巻き込む
- 第5章 アメリカ軍における謙虚なリーダーシップ
- 事例5・1 原子力潜水艦でフォロワーをリーダーに帰る
- 事例5・4 ある海軍大将による謙虚なリーダーシップの例
- 第6章 ヒエラルキーや意図せぬ結果が謙虚なリーダーシップを阻害してしまうとき
- 事例6・1 ヒエラルキーはいかにしてレベル2を葬り去るかーブライアンのストーリー
- 事例6・4 新たなCEOがもたらす影響
- 第7章 謙虚なリーダーシップと未来
- 謙虚なリーダーシップは、内容や専門知識よりコンテクストやプロセスのほうを、はるかに重視するようになる
- 謙虚なリーダーシップでは、グローバルで不安定な世界において、関係と作業グループを組織的に構築する方法を、絶えず再考する必要がある
- 謙虚なリーダーシップは、現実にもバーチャルにも存在することになるだろう。組織がいっそう地球規模で分散するようになるからである
- 第8章 謙虚なリーダーシップでは、「ソフトなもの」を強化する必要がある
- グループ・プロセスと体験学習に集中する
- グループの成長と発展
- グループ・ダイナミクスをリーダーシップの責任の柱にする
- 第9章 パーソナイズする――レベル2のつながりをつくる
- パート1 読書とリフレクション
- パート2 自宅でのデスクワークー現在の関係を分析し、未来の関係を計画する
- パート3 行動スキルの向上
- グループ・プロセスについての理解を深める
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