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社内読書会でコミュニケーション効果がアップするやり方とメリットを解説

作成者: 水落康稀|2022.10.20

働き方改革やリモートワークが普及する中、企業では社員同士のコミュニケーション機会の現象が問題となっています。

これまでは、社内の忘年会や運動会といった行事を定期的な開催し、社員同士がコミュニケーションをとる機会を設けるのが一般的でした。

しかし昨今では、お酒を飲むこと自体が敬遠されたり、団体行動が規制されることも多くなっています。

そこでおすすめしたいのが、オンラインでもオフラインでも参加できる「社内読書会」です。

社内読書会とは、さまざまなジャンルの本を読んだ感想を発表したり、まだ読んでいない人にお勧めしたりする会で、決して堅苦しい会合ではありません

そこで今回は、社内読書会のやり方やメリットについて詳しく解説します。

まだ実施していない企業の方は、この記事を参考に、ぜひ取り入れてみてください。

 

社内読書会とは

社内読書会とは、その名前の通り「本」をテーマとした社内イベントです。

そもそも「読書」といえば、1人黙々と本を読み、自分自身の知識を豊かにしたり、やる気を高めるものとお考えの方も多いはず。

しかし、実際のところ、1人で寡黙に取り組むのが難しいこともあって「子どもの頃から読書が苦手」という方も少なくありません

そこで社内読書会を開くことで、さまざまな本について気の合う仲間同士で話したり感想を言い合ったりしながら、本を読まない(読んでいない)方がこれから読みたい本を探すこともできます。

また、社内読書会だからといって、本のジャンルを特定のビジネス本に絞る必要はありません

なぜなら、読書会は本を通じて感受性を養い、感じたことや思ったことを発表しながら意識を共有していく場だからです。

ビジネス本を指定して、その中から各スタッフの意見を強制してしまえば、単なる「勉強会」となってしまい、社員のモチベーションが下がる可能性があります。

読書会は、あくまでもレクリエーションでなければ意味がありません。その点に注意しながら、スタッフが楽しく参加できるイベントとなるようにしましょう。

 

読書会のやり方

それでは次に、読書会のやり方について紹介します。

読書会は、先ほども申し上げた通り「社内のレクリエーションイベント」であるため、福利厚生の一環として開催するのがおすすめです。

そこで、各スタッフが購入する「書籍の購入費用を支援する」のも良い方法です。

購入代金を会社が負担することで、普段本を読まないスタッフでも負担なく参加できるだけでなく、参加しないと損をする感覚を持つ方がいるかもしれません。

その点において、書籍代を負担しても、会社にそれほど大きな負担なく、積極的な人材を育成することができるでしょう。

また、読み終えた書籍を会社の図書館に保管して、いつ、誰でも読むことができるようにすれば、スタッフに本を読む習慣を意識づけることも可能です。

読書会の進め方

読書会の進め方としては、次の流れを参考にするとやりやすいでしょう。

  • ①各スタッフが本を決める(アマゾンなどから会社で一括購入がおすすめ)
  • ②読書会の日程を決めて、各自読書する
  • ③読書会当日に、各スタッフが本の内容と感想をレポートする  
  • ④本で学んだことが仕事や日常生活にどうのように役立ち、自分にどんな刺激があったかなどをディスカッションする 
  • ⑤その日に良かった発表や、読みたいと感じた本などを共有し、次の読書会に繋げる
  •  

上記のように読書をする機会を積極的に会社が用意することで、これまで読書という習慣がなかった社員やスタッフにも、読書で学びや新しい発見を促すことが可能です。

またリモートワークが多いために、なかなかコミュニケーションが取りにくいスタッフでも、オンライン読書会にすることで問題を解消できます。

 

社内読書会を開催するメリット

社内読書会を開催するメリットは、まず希薄になりつつあるコミュニケーション効果を向上できる点です。

ここ数年は、働き方改革やリモートワークの推奨だけでなく、新型コロナウィルスの蔓延などの影響もあって、社外はもちろん、社内でのスタッフ同士のコミュニケーションすらまともに取れない時期が続きました。

そんな中で、これまで普通にできた社内イベントを開催することができなくなっています。

そこで、オンラインでもできる読書会を開催することにより、スタッフの仕事に対する意欲を高めながらコミュニケーション機会を増やせるのが魅力です。

読書会で取り扱う本については「どんな本でもOK」とすることが基本ですが、その中で一部に自社ビジネスの専門書や、法律といった普段は読まなそうな書籍を入れるのもおすすめです。

専門書などは、普段から何気に読むには難しく、最後まで読むことすら難しいでしょう。

しかし読書会でチームを作り、分担して1冊の本を読みながら学んだ内容を共有する方法なら取り組みやすくなります。

また、専門知識のある社員がサポートすることで、社内研修としても取り入れることが可能です。

実際に、このような手法を取り入れることで、社内スタッフの法律的な観点や知識が浸透し、営業する際に役立っているという企業もあります。

また「本で勉強したいと思っていても、読書会のようなアウトプットの場がないと読まない」や「難しい言葉が多くて一人で読むのは大変でも、仲間が要約してくれたものを聞くと理解しやすい」といった声も多く聞かれます。

その他にも「これまでおとなしかったスタッフが読書会をきっかけに積極的に発言するようになり、仕事にも意欲的に取り組むようになった」など、これまでに気づけなかった新しい発見が多いのも特徴です。

このようなメリットは、個々でお気に入りのスタッフ同士で飲みに行くことや、年1回の運動会などではなかなか発見できません。

普段から定期的に行える、気軽なレクリエーションという位置付けでできる「社内読書会」ならではのメリットと言えるでしょう。

 

社内読書会に参加する側のメリット

読書会に参加するメリットとしては、次のようなことがあります。

  • ①読書をするきっかけが増える
  • ②思いがけない本と出会える
  • ③自分目線だけでなく、新たな視点が増える
  • ④能動的に読書をするようになる
  • ⑤知識が何倍にもなる
  •  

このように、読書会に参加することで、1人で本を読むよりもさまざまな魅力やメリットがあるでしょう。

それぞれ解説します。

①読書をするきっかけが増える

社内読書会に参加することで、普段なかなか読書をする時間がない方でも「読書をするきっかけ」が増えるでしょう。

1日の中で読書をする時間がない方でも、読書会の参加者がどのように読書の時間を作っているかを聞いて「時間の作り方」や「効率の良い時間の使い方」を学べた、などの副産物を得られる方もいます。

また自分が読んだ本の感想を発信する側にまわることで、これまで計画的に読書をすることがなかった方も、いつまでに読み終えようとスケジュールを立てるようになります。

このように「ただ本を読む」という行為が「より積極的に読書する」ようになり、自然と読書量だけでなく仕事量も増えるケースが多いようです。

②思いがけない本と出会える

社内読書会に参加することで、これまで自分が読むことのなかった本に出会えるチャンスが増えます。

どれだけ本好きの方でも「好きなジャンル」がだいたい決まっており、知らず知らずの間に知識が偏るのが普通です。

しかし、読書を「知識のごはん」と考えると、知識の偏りは意外に危険です。新聞や週刊誌でさえ、毎日・毎週同じでは知識や思想が偏ります。

そこで幅広いジャンルの本を読むことで、さまざまな視点で物事を捉えられるようになり、視野を広げることができます。

仕事はもちろん、子育てや家族、友人関係など、どんなシーンにおいても読書で得た幅広い知識が活かされるでしょう。

③自分目線だけでなく、新たな視点が増える

読書する書籍は自分の好みで選ぶため、読む前から自分の考えに肯定的な内容の本を選び、肯定的に読むことが多いでしょう。

しかし、社内読書会に参加することで、さまざまな本について多くの方の意見や感想を聞けるため、これまで自分になかった発想や意見に気づける可能性があります。

いくら同じ本でも、読む人が変われば感じ方も変わります。これは、普段生活する中で起こる出来事にも共通する点です。

④能動的に読書をするようになる

社内読書会に参加することで、これまでの読書の仕方が変化します。それは、本を読むという行為が「受動的」から「能動的」に変わることです。

一見すると「自分から読書をする」行為は能動的ですが、実際に本の内容については「書かれていることを受動的に受け取る」ケースがほとんどではないでしょうか。

しかし読書会に参加することで、これまでの読書方とは異なり、その本が言いたいことや本質により迫る能動的な読み方をする方が多くなります。

⑤知識が何倍にもなる

社内読書会に参加することで、自分が読む本の何倍もの書籍に出会い、フォトリーディングといった読書法を学べば、これまでに蓄積してきた知識や情報量を一気に何倍にもできるでしょう。

読書をすることは、ただ本から得る情報だけでなく、その本を読んだ方の感性や筆者の考え方が合わさり、時代背景を含めた膨大な情報をインプットできるのがメリットです。

そして社内読書会に参加することで、多くの仲間からの新しい情報を得られるため、更に多くの知識と知見を得られるでしょう。

 

社外の読書会への参加もおすすめ

それでは次に、社外のおすすめ読書会を紹介します。

おすすめの読書会は「リードフォーアクション」です。リードフォーアクションとは、日本最大級の読書会で「事前に読まなくでも参加できる読書会」として、2022年に日経新聞や朝日新聞でも取り上げられ話題となりました。

また「本で世界と繋がる読書会」として、インドネシアの子どもたち1,000人とオンラインを通じたイベントを開催するなど、年齢や性別、国籍などに関係なく、積極的な活動を行っています。

リードフォーアクションでは、教育やビジネスだけではなく、読書を通じたさまざまな活動の中で新しい自分を発見できる機会としても人気が高まっています。

 

本を読んで行動に移す

読書の重要性を理解して、日ごろから読書の時間を確保している方も少なくありません。

では、本で学んだ知識を行動に移している方はどのくらいいるでしょうか。

私たちが本を読む理由としては

  • 「○○の知識を身につけたい」
  • 「○○のような人になりたい」
  •  

といった、読者の欲求や希望が反映されているはず。

しかし、ある調査によれば、何かしらの希望を持つ人が1万人いたとしても、それに挑戦する人は約1%(およそ100人)で、さらにそこから継続できる人はたったの1%(およそ1人)とも言われています。

つまり、本を読んでも実際に行動する人は「ほとんどいない」ことがわかります。

逆に言えば、本を読んで行動し、継続することができれば、目標の達成にグッと近づけるということです。

しかし「分かってはいるけど、なかなかできない」方も多いことでしょう。

そんな時に、役立つのが「行動するための読書会(リードフォーアクション)」です。

リードフォーアクションの詳細については、こちらをご参照ください

 

社内読書会のまとめ

いかがでしたか?このように、社内読書会を開催することで、さまざまなメリットや新しい発見ができるかもしれません。

時間さえ確保できれば、比較的簡単にできるのが読書会のメリットでもあります。

読書会に興味がでたら、まずは積極的に社外の読書会に参加してノウハウを得るのもおすすめです。

もし読書会のことでわからないことがあれば、いつでもアルマ・クリエイションにご相談くださ

 

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