人材育成のおすすめ本|ビジネスの本質とマネジメントを理解する
企業が成長するには、経営戦略やビジネスモデルをどれだけ磨いても、それを実行する人材がいなければ目標達成できません。だからこそ、優秀な人材を確保し育成することは、企業の生命線とも言える重要な課題です。
しかし優秀な人材を育てることは容易ではなく、働き方が多様化する現代では、せっかく育てた社員が転職してしまうケースも少なくありません。
また実際に「部下の育成方法がわからない」や「育てるべき良い人材がいない」などでお困りの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、人材育成に課題を持つ企業経営者はもちろん、各部署の責任者や人事担当者の方に「人材育成」をテーマとした課題の克服方法や、おすすめの書籍などを紹介してまいります。ぜひ参考にしてください。
▼下記のボタンからは、集客モデルの作り方とともに『デジタル時代最強のリード・マグネット52事例』を読者の方限定で無料ダウンロードできます。ぜひご活用ください。
▼詳しくは👇こちらをクリック▼
「人材育成」の目的と考え方
そもそも「人材育成」の目的は、社員などの社内リソースを、企業の成長と発展のために貢献できる人材として育成することにあります。
人材育成は自社のスタッフのパフォーマンス向上に繋がるため、マネジメント能力の向上が期待できるだけでなく、業務のスムーズな運営にも必要不可欠となるスキームの1つです。
また人材育成は、人材を指導する側にもメリットが大きいという特徴があります。
それは、人材の育成経験を通じて自身の成長に繋がるだけでなく、人材育成を成功させるために愛社精神や社内風土も構築できる可能性があるからです。
「人材育成」には、新入社員や中堅社員、管理職といった、育成対象に応じていくつかの種類があります。
また、社内で先輩などの指導を受けながら職場で業務を学ぶOJT(On the Job Training)や、職場を離れて能力開発に取り組むOff-JT(Off the Job Training)、自己啓発を意味するSD(Self Development)など、それぞれに考え方や手法が異なります。
「人材育成」の課題と7つのポイント
上記のように、人材育成はどの企業にとっても重要な課題である一方で、なかなか思うように進まないといった声がよく聞かれます。
それは「本来人材の育成にあたるべき管理職が日々の業務に追われて忙しい」ことや「リモートワークの導入により、社員同士のコミュニケーション機会が減少している」といった業務に関わる要因や、「育成する側・される側の業務に対する意識や意欲の低下」などのリソースに関する原因があります。
そこで「人材育成」に取り組む際は、以下の7つのポイントを意識して取り組みましょう。
・目的を明確にする
・個々の考えを大切にする
・実践とサポートを強化する
・長期の育成計画を立案・実行する
・指導側の育成も行う
・社内全体で意識を共有する
・成長を可視化してPDCAを回す
それぞれを解説します。
目的を明確にする
まずは「人材育成」の目的を明確化することが重要です。
対象者が人材育成の最大の目的である「次世代リーダー」の場合は、リーダーに必要な要件を定義し、リーダーとして相応しい候補者を選ばなければなりません。
そして選ばれた人材は、次世代のリーダー候補としての意識を持って学びを得ることが大切です。
個々の考えを大切にする
素晴らしい研修を行い、高い意識やスキルを身につけて現場に戻っても、いつの間にかそれまでの社内風土や慣習に流され、成果を発揮できないといったことがよくあります。
しかし、そのような状態では、せっかく企業にとって大きな利益となるはずの人材育成施策が無駄になる可能性が高まります。
そこで、社員個々の自主性を大切にしながら、会社が社員をバックアップし、守るといった環境づくりを心がけることが大切です。
実践とサポートを強化する
人材育成を通じてさまざまな教育を受けた人材には、積極的に実践機会を設けることが大切です。
そして、経験の浅い人材には、現場の上司がしっかりとしたサポートを行うことが求められます。
このように、業務を行う現場での実践と人材をサポートする体制作りの強化も、人材育成の重要な施策の1つです。
長期の育成計画を立案・実行する
人材育成は、実施すればすぐに結果が出るものではありません。そこで、長期的な育成計画を立案・実行し、体系的な組織作りを進めることが大切です。
企業ごとに、それぞれの役職での役割は大きく異なるため、各人材に必要な要件を満たす人材育成を行いましょう。
指導側の育成も行う
企業が人材育成を行う際は、現役の管理職やOJTのトレーナーとなる中間管理職など、指導する側の育成にも取り組まなければなりません。
特に管理職や中間管理職にある人材が、現場の業務が多忙なことで、部下への人材教育ができないといった課題の克服は必須事項です。
そこで指導側の業務を減らしたりしながら人材育成の意義をしっかりと確認し、人材育成がおざなりにならないように注意しましょう。
社内全体で意識を共有する
人材育成は、社内の部署がそれぞれに連携して進めなければ、目標を達成できません。
まずは、社内全体で人材育成のミッションやビジョンを共有し、それを実現するための施策へ落とし込んでいきましょう。
成長を可視化してPDCAを回す
人材育成においては、教育を受けた人材の成長を可視化し、企業組織内でPDCAを回す体系的な取り組みが大切です。
近年は、人事評価や目標管理などを可視化する取り組みを進めている企業が増えており、社員の知識やスキルレベルを客観的かつ定量的に把握できるテストの導入も人気となっています。
上記のようなポイントに留意しながら、あなたがどのような人材育成に関わるかによって、読む書籍を選びましょう。
人材育成におすすめの書籍を紹介
人材育成と言っても、それぞれの立場によって選ぶべき本は異なります。
それは、企業の経営者が読むべき本や管理職の方が読む本、これから人材育成を受ける方が読む本べき本の内容が、それぞれ異なるからです。
以下では、それぞれの立場の方が選びやすいように、おすすめの書籍をジャンル分けしながら紹介します。
マネジメントを学ぶ最初の1冊
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
▲出典:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
- 著者:岩崎 夏海
- 出版社 : ダイヤモンド社
- 発売日 : 2009/12/3
この本は「もしドラ」の愛称で有名となった、マネジメントをわかりやすく解説した小説風のビジネス本です。
内容については、マネジメントに関わる方が1度は読んでおくべきドラッカーの「マネジメント」を基にしているため、これからマネジメントを学ぼうとする方におすすめの1冊です。
ドラッカーのマネジメントは、内容が専門的でしかもページ数も多いことから、なかなか読破できない方が多いというデメリットがあります。しかし「もしドラ」では、文章量が抑えられており、しかも内容が分かりやすいので、マネジメントの基礎知識を習得したい方とって最適と言えるでしょう。
現役のビジネスマンはもちろん、学生や若手のビジネスパーソンなど、多くの方に読んでほしい1冊です。
人材マネジメント王道の1冊
マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則
- 著者:ピーター・F・ドラッカー (著) 上田 惇生 (翻訳)
- 出版社 : ダイヤモンド社
- 発売日 : 2001/12/14
ここでご紹介する本は、先ほど紹介した「もしドラ」のマネジメントのモデルとなった本です。ただ、ドラッカーの「マネジメント」は非常に内容が専門的でボリュームも多いため、ここでは少し読みやすいエッセンシャル版を紹介します。
この「マネジメント エッセンシャル版」は、ドラッカーの大著「マネジメント」のエッセンスをわかりやすくまとめた入門書と言える1冊となっており、2001年の出版以来多くのビジネスパーソンに読まれている書籍です。
「マネジメント(エッセンシャル版)」では、マネジメントのテクニックよりも、企業マネジメントのあるべき姿をわかりやすく解説しています。マネジメントについて体系的に学びたい方におすすめしたい1冊です。
強いリーダーシップを発揮する経営者の方におすすめの1冊
最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと
▲出典:最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと
- 著者:マーカス・バッキンガム
- 出版社 : 日本経済新聞社
- 発売日 : 2006/1/1
この本は、リーダーが何をなすべきか気づかせてくれる1冊です。
この本には、リーダーシップとマネジメントとの違いを明確にし、優れたリーダーやマネジャーの役割と今すべきことが明確に記されています。それ以外にも、リーダーが個人として成長するために必要な要素も述べられているため、リーダーとして成功したい方におすすめです。
また、直接読者に語りかけるような文体にも好感が持て、読みやすいのが特徴です。
部下の指導におすすめの1冊
最高のコーチは、教えない。
▲出典:最高のコーチは、教えない。
- 著者:吉井理人
- 出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日 : 2018/11/15
この本は、元メジャーリーガーでプロ野球選手のコーチも務めた著者が、メンバーを成長させるコーチングの本質を説いた1冊です。
チームの各メンバー個々の能力を引き出し、成功に導くためのコーチングの基礎や、結果を出すために必要なコーチングのルールが9つの項目でわかりやすく解説されています。
この本を読めば「コーチは教える人」という常識が覆されるでしょう。部下の指導方法に悩んでいる方や、成果を出すチームづくりに悩んでいる方におすすめの1冊です。
チームマネジメントにおすすめの1冊
最軽量のマネジメント マネジャーにすべてを背負わせるのはもうやめよう。
▲出典:最軽量のマネジメント マネジャーにすべてを背負わせるのはもうやめよう。
- 著者:山田 理
- 出版社 : ライツ社
- 発売日 : 2019/11/7
この本は、マネジャーを楽にする1冊です。
この本の著者は、働き方改革で先進的な取り組みを行う企業として有名な、サイボウズ取締役の山田理氏で「マネジャーはこうすべき」や「こうあるべき」といった内容ではなく、ターゲットを「マネジャーの仕事を減らす」ことに注力しています。
「上司と部下」や「企業組織と個人」といったビジネスにある体系的な仕組みの中で、一方的な期待や責任を背負わされるマネジャーを解放する内容が書かれています。
女性が活躍する強い組織作りを進めたい方におすすめの1冊
なぜ、女性が活躍する組織は強いのか
- 著者:麓幸子
- 出版社 : 日経BP (2014/5/29)
- 発売日 : 2014/5/29
女性の活躍が叫ばれて久しい現代。実際に、女性が活躍できる企業は不景気にも強いと言われています。
この本では「日経WOMAN女性活躍する会社ベスト100」で選ばれた上位の企業が、女性の力を最大限に発揮できるようにどのような施策を実施しているかの具体例が書かれています。
本書で紹介されている企業は、さまざまな業種業態の大手企業ばかりではありますが、中小企業でも参考となる施策が多く含まれています。
特に人事や人材開発に関連する部門でマネジメントを行う際に、女性活用の成功事例を知ることができる、価値ある1冊です。
この本を読めば、女性の力を最大化できるマネジメント手法を詳しく学べるでしょう。
※本書で収録されている企業事例:日本IBM、資生堂、第一生命保険、大和証券グループ、三菱東京UFJ銀行 高島屋、パナソニック、アクセンチュア、東京海上日動火災保険、JTBグループ、イオングループ、サントリーホールディングス、花王、日立製作所、NTTドコモ、JR東日本、 日産自動車、東芝、味の素 など
人材育成におすすめの本のまとめ
人材育成と言っても、その取り組みを行う人材の役職や年齢、キャリアはさまざまで、それぞれがとるべき行動や必要な知識も異なります。
そこで、人材育成に必要な知識やスキルを身につけるために、人材育成に関する本が役立ちます。ただ、人材育成やマネジメントに関する書籍は無数にあるため、本屋さんの棚を眺めていても、なかなか良書に巡り会えません。
そこで、この記事で紹介した書籍と、それぞれの目的を参考に、ぜひあなたにピッタリの本を探してみてはいかがでしょうか。
大事なことは、まず1冊読んでみて、そこから必要な知識やスキルを広げていくことです。そうすることで、ご自分のビジネスや人生のバイブルに巡り会えるでしょう。
-
また下記のボタンからは、日本一のマーケッター神田昌典氏が、あなたの目標に近づく原動力となる具体的で役立つ言葉を毎日紡いで配信中です。
- 1. 毎日その日にぴったりのメッセージが明日の朝から自動的に届く
2. 5 秒で簡単に読めるから、高度な内容でも頭に入ってくる
3. 配信ごとに様々なテーマを取り扱うため、飽きずに楽しめる
毎朝マーケティングのヒントとなる素敵なコトバが届きます!ぜひお試しください。 - 1. 毎日その日にぴったりのメッセージが明日の朝から自動的に届く
- ▼詳しくは👇こちらをクリック▼