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ランディングページ(LP)とは?制作目的やメリット、作り方を解説

ランディングページ(LP)とは、商品の購入やサービスの申し込みといった、コンバージョン(CV)の達成を目的としたWebページのことです。

通販サイトをはじめ、SNSや企業のホームページから誘導されてランディング(着地)することから、このように呼ばれています。

このランディングページは、コンバージョンを達成するためには必要不可欠となるため、BtoCやBtoBにかかわらず、さまざまな企業で導入されています。

そこで今回は、ランディングページについて、制作する目的やメリット、作り方などを解説します。これからランディングページを制作される予定のある方は、ぜひ参考にしてください。

 

LPとは?

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ランディングページのランディングとは「着地」を意味する言葉で、インターネットユーザーが何かを検索した際に「最初に着地するWebページ」を「ランディングページ(LP)」と呼ぶのが一般的です。

ただし、マーケティング活動の一環として「コンバージョン達成のために設置するWebページ」のことも同じくランディングページと呼ばれています。そのため、企業のマーケティング活動におけるランディングページと言えば、ほとんどがこの「コンバージョン達成のためのWebページ」を指します。

 

LPの制作目的

businessman-562572_1920上記で説明したように、LPの目的は、商品の購入を促したり資料請求をさせるといった「コンバージョンの達成」です。

コンバージョンを達成することで、企業は売上や顧客情報など、今後の企業運営に必要となる資金や情報を獲得できます

このような点において、企業が自社を紹介したりブランディングしたりするためのWebサイト(ホームページ・HP)とは、目的やメリット、作り方などが全く異なります。

 

LPの特徴

magnet-me-9rierf0Y-QY-unsplash-2LPを制作する際は、その独特な構成とデザインについて理解し、最も効率よくCVを達成できるWebページを作る必要があります。

以下では、LPを制作する際に確認したい「LPの特徴」について解説します。

LPは縦長の1ページ

LPの制作にあたっては、基本的に複数のページ構成にせず、縦長の1ページにまとめ上げるのがポイントです。

なぜ縦長の1ページで構成するかというと、ページを改める際の離脱を避けるためです。また、1つの製品に対して1ページを作成するため、複数のページを必要としないのも特徴といえるでしょう。

LPには派手な色やデザインを使う

LPは、先ほどから申し上げているように「商品の購入」や「資料請求」といったCVの達成が目的で作られるWebページです。

LPでは、ユーザーに対して、コピーライティングを多用した「キャッチコピー」と「見た目」でCVへ誘導します。

そのため、見た目の色やデザインが注意喚起を促したり、メッセージ性の強いカラーを使うなど「比較的派手なカラーやデザインが多い」のが特徴です。

内部リンクや外部リンクを貼らない

LPは、見た目に派手な印象を受けるページが多いものの、その中身は非常にシンプルです。LPでは「あくまで1つの製品しか紹介しない」ため、他のページへ誘導するリンクなどを一切配置しません。

それは、せっかく自社の製品に興味を持ってくれたユーザーを他に流出させないための工夫です。外部リンク(自社以外の会社や製品のリンク)だけでなく内部リンクすら貼りません。

LPに配置するのはCTAと呼ばれる、購入や資料請求を申し込むためのボタンだけです。ただし、このCTAをページ内にできるだけ多く配置します。

 

LPを制作するメリット

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以下では、LPを制作する3つのメリットを解説します。

CVR(コンバージョン率)が高くなる

LPはあくまでCVを達成するためだけに設置するWebページであるため、一般的なWebページにリンクを貼るよりも、CVR(コンバージョン率)が高くなるのが一般的です。

またLPには、自社の特定の商品やサービスに対してユーザーが流入してくるため、顧客属性やニーズに対する的確な情報を収集できるのも大きなメリットとなります。

ここで収集したデータを基に、製品のPDCAを的確に回すことができるでしょう。

離脱されにくい

LPには、外部リンクや内部リンク以外に、Webページでお馴染みのリスティング広告なども配置しません。

これはLPに到着したユーザーを他のサイトに逃さないための工夫で、このような施策によって、ユーザーが途中でWebページから離脱しにくい流れを作ることができます。

PASBECONA(パスビーコーナ)の法則で魅力を最大限に伝えられる

PASBECONA(パスビーコーナ)の法則とは、1999年に神田昌典氏が提唱した「ユーザーの購買行動を促しやすいメッセージの伝え方」を具体的に示したマーケティングの基本法則です。

PASBECONAの法則に従えば「何をどのような順番で伝えるべきか」について迷うことがなくなり、自社の商品やサービスの魅力を最大限に伝えることができます

PASBECONAとは、以下の単語の頭文字をとった造語で、それぞれに意味があります。

PASBECONAは、Problem(問題)・Affinity(親近感)・Solution(解決)『・Benefit(利得)・Evidence(証拠)・Contents(内容)』・Offer(提案)・Narrow(適合)・Action(行動)の9要素から成り立っています。

このPASBECONAを活用することで、LPに必要となる要素が、漏れなく、そして早く書けるようになります。

PASBECONAは「人を動かす原理原則」であるため、セールスだけでなく、企画書や提案書、プレゼンにも活用可能です。

※コピーライティング技術大全のさらに詳しい解説は『コピーライティング技術大全を徹底解説|言葉が持つ4つの力で不変の価値を生み出す方法』をご参照ください。

 

LPを制作するデメリット

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LPに際しては、主に次の2つのデメリットがあるため、自社の製品に合わせて制作するかしないかを判断すると良いでしょう。

制作コストと維持費がかかる

LP制作や運用には、ある程度のコストが掛かります。制作から運用までを内製化する場合には、制作費用以外に年間数万円程度の維持費があれば十分維持管理できます。

ただし、社外の制作会社にLPの制作や管理を任せると、制作に数十万円、維持管理費として数万円〜十数万円かかり、イニシャルコストで1ページあたり50万円以上かかるケースもあります。

そこで単価の低い商品を売ると赤字になるケースもあるでしょう。そのような場合には、LPを無理に制作せず、自社のWebページ(ホームページ)などを活用することをおすすめします。

広告コストがかかる

LPは、CVの達成のみを追求した構成となっているため、SEO対策による流入は期待できません。そのため、別のWebページやWeb広告、SNSなどからの流入経路を構築しなければなりません。

そのためLPを運営する際は、別途広告運用の費用も準備する必要があります

 

LPの作り方

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LPの制作は、基本的に先ほど紹介したPASBECONA(パスビーコーナ)を取り入れながら制作するとスムーズにできるしょう。

制作手順は以下の通りです。

  1. ペルソナ(顧客となる人物像)を設定する
  2. PASBECONAの法則に沿って記事を書く
  3. 書いた記事をデザインする
  4. CTAを適切な場所に配置する

それぞれ解説します。

1.ペルソナ(顧客となる人物像)を設定する

まずは顧客となるユーザーのペルソナ設定を行います。

ペルソナ設定する際は、性別や年齢、収入、趣味やライフスタイルなどを具体的に仮定し、そのペルソナに合わせた広告へLPのリンクを配置して誘導します。このペルソナ設定が曖昧だと、広告の運用費ばかりを浪費してしまい、費用対効果の高い効果的なCVを獲得できなくなります。

そこでLPを運用する最中も、常に顧客属性や流入経路を管理して、PDCAを回すことが重要です。

2.PASBECONA(パスビーコーナ)の法則に沿って記事を書く

記事を書くときは必ずPASBECONAの法則を取り入れ、顧客の悩みや痛みに寄り添いながら共感し、原因や課題の解決方法をわかりやすく提示することが大切です。

そして最終的にCVに結びつく顧客を選び出して購入や申し込みへと誘導しましょう。

3.書いた記事をデザインする

記事が出来上がれば、ユーザーが購入したくなるような色やデザインを研究し、LPを完成させましょう。

カラーだけでなく、文字のフォントや文字の大きさ、太字の使い方など、いろいろ試しながら完成へと近づけていきましょう。特に初めてLPを制作する際は、他の会社のLPや、人気の高い商品のLPを参考に真似てみるのも大切です。

そして出来上がったLPを運用しながら、なんども改善を繰り返すことが重要です。

4.CTAを適切な場所に配置する

出来上がったLPには、必ずCTAを配置することをお忘れなく。このCTAからユーザーが購入や申し込みを行うため、LPでは最も重要な役割を果たします。そこで、CTAのデザインや大きさ、色などにも工夫しましょう。

また実際に運用する際には、PCやスマホなど、どのデバイスがメインで使われているかを調査しながら、表示速度や表示のブレなどを確認します。

 

LPを効果的に運用する方法

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LPの運用がスタートしたら、必ずLPへの流入経路やCVを達成した顧客属性やCTAの位置など、詳細なデータを蓄積しながら分析を繰り返しましょう

そして半年、1年と時間が経過するごとにデータ量が増え、より正確な顧客データと情報が蓄積されていくはずです。

これらを基に、新しい製品開発やLPの改善を繰り返し、収益の増加と企業の発展に結びつけることが大切です。

 

LP制作のまとめ

SNSやニュースサイトなどを閲覧していると、知らぬ間にどこかの企業のLPに誘導されていた、というような経験をしたことのある方も多いことでしょう。実際にそれほどLPの運用は企業にとって一般的となりつつある営業手法の1つとなっています。

そこで、まだLP制作を行っていない企業においては、この記事を参考にして効果の出るLPを制作してください。

また、LP制作には「PASBECONA(パスビーコーナ)の法則」だけではなく「コピーライティング技術」が非常に重要な役割を果たします。

そこで、ぜひ一度コピーライティングのバイブルである「コピーライティング技術大全を徹底解説|言葉が持つ4つの力で不変の価値を生み出す方法」をぜひご参照ください。

 

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