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リベラルアーツとは?注目される背景やビジネスに重要な4つの能力を解説

リベラルアーツとは、人文学、社会科学、自然科学、芸術などの幅広い分野を総合的に学ぶ教育のことです。

リベラルアーツは、古代ギリシャやローマから始まり、中世ヨーロッパやアメリカで発展してきましたが、現代では日本を含む世界各国でリベラルアーツ教育が注目されています。

なぜなら、リベラルアーツは、グローバル化やデジタル化の進む社会で必要とされる、柔軟な思考力やコミュニケーション力、問題解決力、創造力などの能力を育てるからです。これらの能力は、ビジネスの現場でも重要な役割を果たすでしょう。

そこで今回は、リベラルアーツが注目される背景や、ビジネスに重要な4つの能力について解説します。リベラルアーツに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

リベラルアーツとは?意味や意義について解説

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リベラルアーツとは、生きるための力を身に付けるための学問や教育のことで、古代ギリシャに起源を持ちます。

リベラルアーツは、一般的に「教養」と訳されることが多いのですが、単に幅広い知識を得るだけではなく、物事を多角的に捉えて、自由に考えるスキルを習得することを目指すという点においては異なるものと考えるべきでしょう。

そのため「リベラルアーツ=教養」という考えは、あまり正確とは言えません。

教養という言葉は、近代になって国民統合のために重視された概念で、リベラルアーツとは異なる歴史的背景を持ちます。

リベラルアーツは、自分の専門分野を相対化して俯瞰する力や、専門の隣接分野にも通じる力などを育てることに意義があります。

リベラルアーツの歴史は、古代ギリシャのプラトンが推奨した「数学的諸学科の自由な学習」から始まります。その後、古代ローマで「自由七科」という7科目のリベラルアーツ教育が定義され、中世ヨーロッパの大学の基本科目となりました。

アメリカでは、19世紀にリベラルアーツカレッジが発展し、一般教養教育としてリベラルアーツが普及したという経緯があります。

日本におけるリベラルアーツ・リベラルアーツ教育は、戦後にアメリカの大学制度の影響を受けて導入されました。しかし、日本の大学では、専門教育の前に学ぶ「教養教育」として位置づけられてきた歴史があります。ただ、近年はグローバル社会に対応する人材育成や、課題解決型の実践的な学習スタイルとして、リベラルアーツ教育を取り入れる大学が増えてきています。

リベラルアーツで学べる内容

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リベラルアーツで学べる内容は、大学や教育機関によって異なりますが、一般的には以下のようなものが挙げられます。

人文学・芸術・自然科学・社会科学の基礎知識

これらの分野は、人間や自然、社会に関するさまざまな事象や現象を理解するための知識です。

リベラルアーツでは、これらの分野を幅広く学び、自分の専門分野との関連性や相互作用を探求します。

問題解決力・思考力・コミュニケーション力・創造力の育成

これらの能力は、現代社会で必要とされるスキルの一部です。

リベラルアーツでは、明確な答えのない問題や課題に対して、論理的に分析し、多角的に考え、効果的に伝え、創造的に解決する方法を学びます。

自分なりの基準や視点の形成

これは、リベラルアーツの最終的な目的です。

リベラルアーツでは、自分自身や自分の学んでいることを、広い視野から相対的・批判的に見ることを通じて、自分なりの価値観や判断基準、ものの見方や考え方を形成します。

リベラルアーツで学べる内容は、自分の専門分野を超えて、さまざまな分野や視点に触れることで、自分の知識や思考を深めることに役立ちます。

社会人がリベラルアーツを独学で学ぶ際の方法とポイント3つ

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以下では、社会人がリベラルアーツを独学で学ぶ際のポイント3つを紹介します。

専門知識軸を持つこと

自分の専門分野に関する知識を深めることで、自分の立場や視点を明確にし、自信を持って発信できるようになります。

専門知識を学ぶ際には、自分の分野の歴史や背景、基本的な概念や用語、重要な人物や論文などを押さえることが大切です。

専門外の知識軸を持つこと

自分の専門分野以外の知識を学ぶことで、自分の分野との関連性や相互作用を探求でき、物事を多角的に捉える力を養います。

専門外の知識を学ぶ際には、自分の興味や関心に従って、人文学・芸術・自然科学・社会科学などの幅広い分野から選ぶことができます。

教養軸を持つこと

教養とは、社会に出て働いていくために必要な知識や情報のことで、リベラルアーツとは異なりますが、補完的な関係にあります。

教養を持つことで、常識やマナー、コミュニケーションなどの基本的なスキルを身に付け、社会に適応できるようになります。

教養を学ぶ際には、時事問題やビジネスニュース、一般常識などを押さえることが大切です。

このように、リベラルアーツを独学で学ぶためには、自分の目的や目標を明確にし、計画的に学習することが必要です。

また、書物やインターネットなどの情報源を活用することも重要ですが、その際には、情報の質や信頼性に注意する必要があります。

リベラルアーツ教育でで身につくビジネスに重要な能力4つ

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それでは次に、リベラルアーツ教育で身につくビジネスに重要な能力として、以下の4つを解説します。

  1. 思考力
  2. コミュニケーション力
  3. 想像力
  4. 倫理力

それぞれ解説します。

1.思考力

リベラルアーツ教育では、さまざまな分野の知識やスキルを学び、物事の本質や背景、論理や原理などを理解することを目指します。これにより、明確な答えのない問題や課題に対して、自分の頭で考え、分析し、判断する力が養われます。

ビジネスでは、状況に応じて臨機応変に対処できる思考力が求められるため、思考力が非常に重要です。

2.コミュニケーション力

リベラルアーツ教育では、自分の考えや意見を他者に伝えるだけでなく、他者の考えや意見を聞くことも重視します。これにより、多様な価値観や文化を尊重し、対話や協働を通じて共通の目標に向かう力が養われます。

ビジネスでは、グローバル化やチームワークの重要性が高まっており、コミュニケーション力が不可欠です。

3.創造力

リベラルアーツ教育では、既存の枠組みや常識にとらわれず、自由に発想や表現をすることを奨励します。これにより、新しいアイデアや解決策を生み出す力が養われます。

ビジネスでは、イノベーションや競争力の向上のために、豊かな創造力が必要です。

4.倫理力

リベラルアーツ教育では、自分の価値観や判断基準を形成するだけでなく、他者の価値観や判断基準を理解することも目指します。これにより、正義や道徳、社会的責任などを考慮した行動や決断ができる力が養われます。

ビジネスでは、法令や規則、倫理規定などを遵守し、社会的信頼を得るための倫理力が必要です。

リベラルアーツのまとめ

このように、リベラルアーツは、従来考えられてきた「一般教養」とは異なった概念を持つ学びであることがわかります。

人が生活する上で、一般教養は人生を豊かにする、質の高い学びであることは事実です。しかし、それ以上に必要とされるのが「リベラルアーツ」と言えるでしょう。

一般教養が知識を高めるのに対し、リベラルアーツでは、さらにその知識を活かして知恵に昇華されます。ここで導き出される「知恵」は、広くビジネスでも役立つ有益なものとなるでしょう。

そこで、もしリベラルアーツに関する疑問や質問のある方は、いつでもアルマ・クリエイションにご相談ください。貴社に最適なソリューションを提供いたします。

 

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