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マネジメント本で必要な知識とスキルを学ぶ|おすすめの書籍と要約を紹介

企業内で組織をまとめる立場になった時に、リーダーとして必要となるのがマネジメント能力です。このマネジメントに必要な知識やスキルは、部下やチームを統率し、目標や目的を達成するためのプロセスにおいて必須となります。

しかし、マネジメント能力を高めるための知識やスキルは、会社で先輩や上司から直接教わることが少なく、どのように学べば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。

そんな方の問題を解決してくれるのが「マネジメント本」です。ここで紹介するマネジメント本には、先人たちが自らの経験や教訓から得た、マネジメントに必要なノウハウが詰まっています。

今回は、マネジメント本の選び方から要約までを、実際にマネジメントする階層別に紹介します。マネジメントスキルの習得にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

 

マネジメントの意味と役割

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ビジネスにおけるマネジメントとは、企業内の組織において、成果をあげるための「経営管理」や「組織運営」を意味します。

そしてマネジメントを適切に行うことで、事業を効率よく運営し、より高い収益の獲得を目指すのが大きな役割と言えるでしょう。

マネジメントの必要性

近年は、企業におけるマネジメントの必要性が以前よりも高まっています。それは、マネジメントが企業の持続的な発展に欠かせない能力だからです。

現代の企業運営では、労働人口の減少により、人材の確保がどんどん難しくなっています。そのために、社内で優秀な人材を育成できる環境づくりが重要です。

そこでいま、マネジメントを行える人材が企業だけでなく、さまざまな分野で注目されています。

マネジメントとリーダーシップの違い

マネジメントを行う人材は、企業の経営者だけではなく、管理職、中間管理職、現場レベルの監督など、さまざまな階層があります。

ここでよく勘違いされがちなのが「マネジメント」と「リーダーシップ」です。特にマネジメントを学ぶ際には、この2つを明確に分けて考え、マネジメントの本質を理解することが大切です。

ビジネスに必要なマネジメントとは「設定した目標に沿って組織を運営する」ことです。そしてリーダーシップは「自らが率いる組織やチームの具体的な方向性を示す」ことが目的となります。

 

マネジメントが果たす3つの役割

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マネジメントには「組織の持続発展」「社会貢献」「スタッフの強みを活かす」という3つの役割があります。以下、それぞれ解説します。

組織の持続発展

その3つの中でも、適切なマネジメントによって企業目標を達成し、収益を上げ、組織を持続的に発展させることが最も重要な役割と言えるでしょう。

社会貢献

しかし、現代社会において「ただ利益を追求するだけの企業」では、持続的な発展を遂げることが難しいのが現実です。SDGsが世界目標であるように、今は企業が社会に果たす役割が重要視される時代です。

マネジメントを行う際には、その事業が社会貢献に繋がるかも考慮しましょう。

スタッフの強みを活かす

このように、現代社会では企業の収益をあげながら、さらに社会貢献も達成しなければなりません。

そしてこの2つを同時に達成することは、組織で働くスタッフそれぞれの強みを活かし、やりがいを与えることにも繋がるでしょう。

 

マネジメントで重要となる4つの能力

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ここでは、マネジメントを実施するうえで重要となる4つの能力を紹介します。

意思決定能力

意思決定能力は、マネジメントで必須となる能力の1つです。

実際の業務において、意思決定をする際は、必ずしも全員の賛同を得られるとは限りません。しかし、マネジメント業務を遂行する上では、常にスピード感を持った意思決定が求められます。

そこで、自分の信念に基づいた決断を行い、常に正しいと思える判断を下すことが重要です。マネジメントを行う人材の意見がブレることは、現場の意欲の低下を招く原因となります。そのため意思決定を行う際は、強い意志をもって決断しましょう。

コミュニケーション能力

マネジメントを円滑に行う際に、最も重要となるのが「コミュニケーション能力」です。

特に業務の現場でマネジメントを行う場合は、上司や部下の両方とコミュニケーションをとりながら目標に向けた取り組みを進めなければなりません。

そのためには、組織内の認識をすりあわせ、共有しながらコミュニケーションをとる必要があります。その際は、トップダウンやボトムアップに関わらず、それぞれの関係者がインタラクティブ(双方向型)にコミュニケーションをとれる関係性を構築しましょう。

管理能力

マネジメントを行うには、組織を管理する能力が必要です。「目標達成に向けた組織管理」や「生産性向上のための組織管理」だけでなく「組織の質を向上させるための組織管理」など、それぞれの立場で正しい管理を行わなければなりません。そのためにも、業務に関わるリソースをしっかりと管理・分析し、各個人の能力を最大限に活かせる配置と組織づくりが大切です。

分析能力

マネジメント業務における課題解決や目標達成は、経験や勘に頼って遂行することはできません。しっかりとしたデータ分析を行って戦略を立てなければ、目標達成はおろか、組織がバラバラになってしまう可能性もあります。

そこで、PDCAを回して成果を最大化するだけでなく、KGIとKPIをしっかりと立ててマネジメントすることが重要です。

 

マネジメントの種類(階層別)

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マネジメントは、マネジメントを行う人の立場や役割によって、次の3つの階層に分類されます。

  • ・トップマネジメント(最高経営者層)
  • ・ミドルマネジメント(中間管理者層)
  • ・ローアーマネジメント(監督者層)
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  • この3種類を、以下でそれぞれ解説します。
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トップマネジメント(最高経営者層)

トップマネジメントを行う人材は、いわゆる企業の経営陣を指します。会長や社長、副社長、専務、常務などの取締役や、組織の各部門を取り仕切る執行役員などが該当します。

近年よく使われるようになったCEO(Chief Executive Officer/最高経営責任者)やCOO(Chief Operating Officer/最高執行責任者)、CSO(Chief Strategy Officer/最高経営戦略責任者)などもトップマネジメントに属します。

トップマネジメントでは、経営に関する総合的な意思決定と最終的な責任を負うため、強力なリーダーシップとマネジメント能力が求められます。

ミドルマネジメント(中間管理者層)

ミドルマネジメントを行う人材は、一般的に中間管理職を指します。該当するのは、支店長や工場長、部長・課長などです。

この中間管理者では、トップマネジメントをサポートしながら、次に紹介するローアーマネジメント層を指揮監督し、現場との調整を行わなければなりません。そのため、組織の規模が大きいほど重要なポジションとなります。

ローアーマネジメント(監督者層)

ローアーマネジメントを行う人材は、基本的に現場を指揮する立場にある人を指します。該当するのは、係長や主任、現場のリーダーやチーフなどです。

ローアーマネジメントは、企業の末端となる業務を指揮・監督する立場で、直接顧客に関わることの多いポジションとなります。

 

マネジメントスキルの習得におすすめの書籍を紹介

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それではここで、マネジメントスキルの習得におすすめの書籍を、基礎編と各階層別にご紹介します。

マネジメントの基礎をわかりやすく学べる本

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 

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▲出典:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

  • 著者:岩崎 夏海
  • 出版社 ‏ : ‎ ダイヤモンド社
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/12/3

 

この本は「もしドラ」の愛称で有名となった、マネジメントを高校野球のマネージャーに例えて解説した小説風のマネジメント本です。

本書の内容については、次に紹介するマネジメントに関わる方が1度は読んでおくべきドラッカーの「マネジメント」を基にしているため、これからマネジメントを学ぼうとする方におすすめの1冊です。

ドラッカー氏のマネジメントは、内容が専門的でしかもページ数も多いことから、なかなか読破できない方が多いというデメリットがあります。しかし「もしドラ」では、文章量が抑えられており、しかも内容が分かりやすいため、マネジメントの基礎知識を習得したい方とって最適と言えるでしょう。

現役のビジネスマンはもちろん、学生や若手のビジネスパーソンなど、多くの方に読んでほしい1冊です。

トップマネジメントについて学ぶべき方におすすめの本

徹底的にかみくだいたドラッカーの「マネジメント」「トップマネジメント」

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▲出典:徹底的にかみくだいたドラッカーの「マネジメント」「トップマネジメント」

  • 著者:二瓶 正之 
  • 出版社 ‏ : ‎ 主婦の友社
  • 発売日 ‏ : ‎ 2019/3/8
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ドラッカー氏の「マネジメント」を40年近く研究した著者が、よりわかりやすくリライトしたのが『徹底的にかみくだいたドラッカーの「マネジメント」「トップマネジメント」』です。

ドラッカー氏の『マネジメント』は、名著であはあるものの、少し長く難しい内容となっているため「過去に途中で挫折してしまった」という方にもおすすめしたい1冊です。

「マネジメント」や「トップマネジメント」の理論と実行方法をわかりやすく学びたい方は、ぜひ読んでみてください。

ミドルマネジメントを学びたい方におすすめの本

短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント

 

この『短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント』は、著者である石田 淳氏が、アメリカで数十年間研究し、実績を積んだ心理学の「応用行動分析」をベースにして書かれた本です。

本書では、勘や経験に頼った不確定なマネジメントではなく、科学的根拠に基づいたマネジメント法を学ぶことができます。また、実際の業務における具体的な例が豊富に解説されているため、あなたの職場で応用可能なスキルが身につくでしょう。ミドルマネジメント層だけでなく、人事関係の方にもおすすめしたい1冊です。

ローアーネジメントを身につけたい方におすすめの本

自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書

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▲出典:自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書

  • 著者: 篠原 信
  • 出版社 ‏ : ‎ 文響社
  • 発売日 ‏ : ‎ 2016/11/18

 

『自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書』は「自分は必死に教えているのに、一向に部下が育たない」と悩む現場のマネージャーにおすすめの1冊です。

本書では、自主的に部下が働くようになる手法を具体的に学べるでしょう。

上司としての格が上がり、部下が自然に育つ。そんな結果と流れを生み出したいと願うすべての方に、1度は読んでいただきたい書籍です。

農林水産省10大トピックス受賞の篠原信氏による、科学的マネジメントの集大成でもある本書は、ぜひご一読いただきたいと思います。

 

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