成功している経営者に共通するスキルや能力は6つだけ?特徴や秘訣を徹底解説
経営者として成功するためには、どのようなスキルや能力が必要なのでしょうか。多くの人は、ビジネスの知識や経験、リーダーシップやコミュニケーション能力などを挙げるでしょう。
しかし、一般的に必要とされる多くのスキルは、実際のビジネス現場では必要がなかったり、ビジネスパートナーや外注先に任せられるケースも少なくありません。
実際に経営者として活躍している人たちには、それとは別の共通する特徴があります。それらは、一般的な知識やスキルや能力ではなく、経営者が必ず身につけなければならないものです。では、その特徴や能力とは何でしょうか。
この記事では、経営者に必要なスキルや能力を6つに絞り込み、それぞれについて具体的に解説します。また、成功者に共通する特徴も紹介しますので、これから経営者を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
経営者に必要なスキルや能力の特徴とは?
経営者に必要なスキルや能力は、実はそれほど多くありません。ただし、これは従来の日本的経営を継承する企業には当てはまりません。なぜなら、日本の伝統的な経営を続ける企業では、社長などの経営者が特定の仕事のスペシャリストではなく、さまざまな部署を渡り歩いてきたいわゆるマルチタレントであるケースが多いからです。
このような場合には、経営者に製造から営業、経理までの幅広い知識やスキルが求められるでしょう。しかし、現代の社会では1つの企業で製品の企画から製造、営業、販売、アフターフォローをするといった会社はあまり多くありません。そのため、経営者が営業やマーケティングに秀でており、さまざまな企業のマーケティングを請け負う形で成長するようなケースも多くみられます。
このように、現代は経営者が技術者である必要もなければ、またマルチタレントである必要もないのです。ただし、経営者にどうしても必要なスキルや能力が、6つだけあります。次の章からは、その経営者に必要な6つのスキルや能力について詳しく解説します。
成功している経営者に共通するスキル①判断力・決断力
判断力・決断力とは?
判断力とは、さまざまな情報や状況を分析し、最適な選択肢を見つけ出す能力です。一方、決断力とは、判断した選択肢に基づいて、迅速かつ確固とした行動をとる能力です。
判断力・決断力は、経営者にとって重要なスキルの一つであり、ビジネスの成功に大きく影響します。
判断力・決断力が高い経営者の特徴
判断力・決断力が高い経営者は、目標やビジョンを明確に持ち、それに沿った判断・決断を行います。そのため、論理的かつ客観的に物事を分析し、根拠や理由を示す能力が必要です。
このような経営者は、情報収集や意見交換を積極的に行い、多角的な視点から判断・決断するのが特徴です。そして、判断や決断した結果や責任をしっかりと受け止め、必要な場合は修正や改善を行います。
そこで、経営者を目指す人は、どのような困難にも自信や勇気を持って立ち向かい、迷いや恐れに負けない強い意志を持つ人でなければなりません。
判断力・決断力を磨く方法
判断力・決断力を磨く方法としては、以下のようなものがあります。
- ・毎日の小さなことから意識的に判断・決断する習慣をつけること
- ・ビジネス書やニュースなどを読んで、自分ならどう判断・決断するか考えること
- ・ロールプレイやシミュレーションなどで、実際のビジネスシーンを想定して判断・決断する練習をすること
- ・メンターなどの経験豊富な人からアドバイスやフィードバックをもらうこと
- ・自分の判断・決断のプロセスや結果を振り返り、改善点や学びを見つけること
成功している経営者に共通するスキル②リーダーシップ
リーダーシップとは
リーダーシップとは、自分自身や他者を動機づけて、共通の目標やビジョンに向かって導く能力です。
リーダーシップは、経営者にとって必須のスキルの一つであり、組織やチームのパフォーマンスや士気に大きく影響します。
リーダーシップが高い経営者の特徴
リーダーシップが高い経営者は、従業員に目標やビジョンを明確に伝え、共感や信頼を得ています。そして、自社メンバーの能力や特性を理解し、適切に役割や責任を割り振ることができています。
また経営者の役割として、メンバーの成長や発展を支援して適切なフィードバックや評価を行い、問題や課題に対して積極的に解決策を提案し、実行する。このような取り組みを繰り返すことで、変化や不確実性にも柔軟に対応できる経営者として活躍しています。
リーダーシップを磨く方法
リーダーシップを磨く方法は、以下のようなものがあります。
- ・自分の強みや弱みを客観的に把握し、改善点や目標を設定すること
- ・ロールモデルや先輩などの優れたリーダーから学び、模範とすること
- ・チームビルディングやコミュニケーションなどの研修やセミナーに参加すること
- ・実践的なリーダーシップの場面に積極的に挑戦し、経験を積むこと
- ・自分のリーダーシップのスタイルや効果を定期的に振り返り、改善すること
成功している経営者に共通するスキル③先見性
先見性とは
先見性とは、現在の状況やトレンドを分析し、将来の変化や可能性を予測し、先手を打つ能力です。
先見性は、経営者にとって重要なスキルの一つであり、ビジネスの成長や競争力に大きく影響します。
先見性が高い経営者の特徴
先見性が高い経営者の特徴 先見性が高い経営者は、広く深く情報や知識を収集し、分析し、整理しています。これらを活かし、創造的かつ論理的に思考し、未来のシナリオやビジョンを描くことができています。
このような経営者の特徴は、リスクやチャンスを見極め、戦略的かつ実行可能な計画を立てられることです。そのため、社会の動きや変化に対応して柔軟に修正や改善ができ、常にイノベーションや変革を推進して、新たな価値や市場を創出します。
先見性を磨く方法
先見性を磨く方法 先見性を磨く方法は、以下のようなものがあります。
- ・自分の専門分野だけでなく、他の分野や業界の動向や事例にも関心を持つこと
- ・本や雑誌、ニュースなどを読んで、自分ならどう予測・対応するか考えること
- ・ブレインストーミングやワークショップなどで、他者と意見交換やディスカッションをおこなうこと
- ・シミュレーションゲームやケーススタディなどで、実際のビジネスシーンを想定して先見性を試すこと
- ・自分の先見性のレベルや効果を定期的に評価し、改善すること
成功している経営者に共通するスキル④コミュニケーション能力
コミュニケーション能力とは
コミュニケーション能力とは、自分の考えや感情を効果的に伝える能力や、他者の考えや感情を正確に理解する能力です。コミュニケーション能力は、経営者にとって必要不可欠なスキルの一つであり、組織やチームの関係性や協働性に大きく影響します。
コミュニケーション能力が高い経営者の特徴
コミュニケーション能力が高い経営者は、聞く力や話す力だけでなく、読む力や書く力もバランスよく備えているのが特徴です。
高いコミュニケーション能力とは、相手の立場や状況に応じて、適切な言葉や表現を選ぶ能力です。そこで、自分の目的やメッセージを明確にできており、簡潔かつ具体的に伝えることができます。
そして、相手の反応やフィードバックに注意を払い、的確な確認や質問ができるため、感情的にならず、建設的かつ誠実に対話できるのも高いコミュニケーション能力を持つ人の特徴です。
コミュニケーション能力を磨く方法
コミュニケーション能力を磨く方法 コミュニケーション能力を磨く方法は、以下のようなものがあります。
- ・自分のコミュニケーションの強みや弱みを客観的に把握し、改善点や目標を設定すること
- ・本や雑誌、ニュースなどを読んで、自分ならどう伝えるか考えること
- ・プレゼンテーションやディスカッションなどで、実際のコミュニケーションの場面に積極的に参加すること
- ・メールやレポートなどの文章を書く際には、構成や表現に気を付けること
- ・自分のコミュニケーションの効果や影響を定期的に評価し、改善すること
成功している経営者に共通するスキル⑤論理的思考能力
論理的思考能力とは
論理的思考能力とは、事実や根拠に基づいて、物事を分析し、推論し、結論を導く能力です。論理的思考能力は、経営者にとって重要なスキルの一つであり、ビジネスの問題解決や意思決定に大きく影響します。
論理的思考能力が高い経営者の特徴
論理的思考能力が高い経営者の特徴 論理的思考能力が高い経営者は、何かの課題や問題に直面したら、まず前提や仮説を明確にし、それらが正しいかどうか検証します。そこで、まずは複雑な問題や状況を要素や関係に分解し、整理することが重要です。そして、その課題や問題の要因や原因を特定し、効果や結果を予測します。また、そのための証拠やデータを収集し、分析し、評価します。そして最後に、論理的な構成や流れで自分の主張や提案をステークホルダーに説明していくため、課題や問題が大きくなる前に処理できるのです。
このような思考や行動は、経営者やリーダーにとって、欠かせない能力です。
論理的思考能力を磨く方法
論理的思考能力を磨く方法 論理的思考能力を磨く方法は、以下のようなものがあります。
- ・自分の思考のプロセスやロジックを言語化し、書き出すこと
- ・ロジカルシンキングやクリティカルシンキングなどの研修や教材に参加すること
- ・パズルやクイズなどのゲームや問題に挑戦し、脳を鍛えること
- ・ディベートや議論などで、他者と意見交換や論争をすること
- ・自分の思考や判断に対して、常に疑問や反論を持ち、検証すること
成功している経営者に共通するスキル⑥自己変革能力
自己変革能力とは
自己変革能力とは、自分自身の考え方や行動パターンを、環境や状況に応じて柔軟に変えることができる能力のことです。
経営者にとって、自己変革能力は非常に重要なスキルの一つです。なぜなら、経営者は常に変化する市場や競争環境に対応しなければならず、自分の思い込みや固定観念にとらわれることなく、新しい視点やアイデアを取り入れることが求められるからです。
自己変革能力が高い経営者の特徴
自己変革能力が高い経営者の特徴は、自分の強みや弱みを客観的に把握し、自己評価やフィードバックを受け入れることができるという人間性です。このような人は、自分の目標やビジョンを明確に持ち、それに向かって努力するとともに、必要に応じて修正や変更をすることができます。また、自分だけでなく周囲の人々や組織にも変化を促し、影響力やリーダーシップを発揮することが可能です。
そして強いリーダーシップを発揮しつつも、変化に対して恐れたり抵抗したりせず、むしろ好奇心や挑戦心を持って積極的に取り組むことができます。また、変化に伴う失敗や困難を乗り越えるために、自分の感情やストレスをコントロールできるのも、大きな特徴と言えるでしょう。
自己変革能力を磨く方法
自己変革能力を磨く方法としては、以下のようなものがあります。
- ・自分の現状や目標を定期的に見直し、自己分析や自己反省を行うこと
- ・他者からの意見やアドバイスを聞く機会を増やし、素直に受け止めること
- ・新しい知識やスキルを学ぶために、書籍やセミナーなどの情報源を活用すること
- ・ルーティンワークから抜け出し、自分にとって未知の領域やチャレンジングな課題に挑戦すること
- ・変化に対応するためのメンタルヘルスやリラクゼーション法を身につけること
成功している経営者に共通するスキルを活かすポイント
上記の6つのスキルや能力は、次のようなビジネスシーンとして活かすことができます。経営者として自社メンバーの先頭に立つには、重要なポイントです。
経営理念を策定する力に活かす
自分が何のために事業を行うのか、どんな価値を提供するのか、どんなビジョンを描くのかを明確にすることで、自分や従業員のモチベーションを高めるとともに、顧客や取引先との信頼関係を築くことができます。
理念を実現する戦略を立案する力に活かす
経営理念に基づいて、市場や競合の分析、自社の強みや弱みの把握、目標や方針の設定、具体的な行動計画の策定などを行うことで、経営の方向性や優先順位を明確にし、効率的に事業を推進することができます。
実行計画を立案する力に活かす
戦略を実現するためには、具体的な実行計画を立案し、予算やスケジュール、担当者や役割分担、必要なリソースやツールなどを明確にすることが必要です。また、実行計画はPDCAサイクルに基づいて作成し、常に見直しや改善を行うことが重要です。
計画の進捗を管理・対策する力に活かす
実行計画に沿って事業を進める際には、計画と実績の差異や問題点を把握し、必要に応じて対策や修正を行うことが必要です。計画の進捗を管理するためには、KPI(Key Performance Indicator)やBSC(Balanced Scorecard)などの指標やツールを活用することが有効です。
社員をリードし、社員のベクトルをそろえる力に活かす
経営者は社員に対して指示や命令だけでなく、理解や納得、共感や信頼を得ることができるリーダーシップが求められます。社員の能力や意欲を引き出し、目標達成に向けて一丸となるチームワークを築くことが重要です。
責任感を持って、自ら実践する力に活かす
経営者は会社の最高責任者として、自分の言動や決断に責任を持ち、自ら率先して実践することが求められます。社員や顧客から信頼される経営者は、自分の考えや理念を言葉だけでなく行動で示すことができます。
経営者になるための方法3つ
起業して経営者になる方法
自分でビジネスを始めることで経営者になる方法です。この方法では、自分のアイデアや情熱を形にすることができますが、資金や人材、顧客などの確保に苦労することもあるでしょう。
出世して経営者になる方法
会社で働きながら昇進して経営者になる方法です。この方法では、会社の組織や文化、顧客や取引先などをよく知りながら、経営者として成長できますが、競争や政治的な問題に巻き込まれるケースも少なくありません。
雇われて経営者になる方法
経営者として雇われる方法で、いわゆる雇われ社長と呼ばれるタイプの経営者です。この方法は最も難しいアプローチかもしれません。なぜなら、オーナーからの信頼や実績が必要だからです。しかし、雇われて経営者となった場合には、自分の意思決定に干渉されることも少なく、自由度が高い経営ができるメリットがあります。
成功している経営者に共通するスキルや能力のまとめ
このように、成功している経営者に必要なスキルや能力が、決して特別なものではなく、むしろ実直な努力によって獲得できるものであることがわかります。
今や世界で活躍する大物経営者でも、このような能力は同じです。ただ、どれだけ経営に本気で挑んでいるかの違いだけしかないのです。
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