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コピーライティング初心者向け|文章の書き方やおすすめ本を徹底解説

近年は働き方改革などの影響もあり、コピーライティングを独学で学び、副業や本業にする方が増えています。

コピーライターと聞くと「高学歴で文章を書くのが得意な人だけがなれるクリエイティブな仕事」といったイメージをお持ちの方がいるかもしれません。

しかし、コピーライティングに難しい言葉やテクニックは必要ありません。むしろ、誰が読んでもわかりやすく、読んだ人がイメージしやすい文章こそが「良いコピー」の条件でもあります。

ただ、コピーライティングは学校や職場で教えてくれないため、どんな勉強をすればよいかわからない方も多いのではないでしょうか

そこで今回は、コピーライティング初心者向けの文章の書き方や、おすすめの書籍などを詳しく解説します。

これからコピーライターを目指す方はもちろん、Webライターやセールスライターなどのビジネスに関する文章を書く機会のある方も、ぜひ参考にしてください。

 

コピーライティングとは?

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コピーライティングの目的は「言葉や文章を使って、人の心を動かすこと」です。

これは、コピーライターだけでなく、Webライターやセールスライターにとっても必要不可欠な重要ポイントです。

そこで、良いコピーを定義づけると「読者(顧客)の気持ちを大きく動かすことができ、ワクワクドキドキさせて行動せざるを得なくさせること」と言えるでしょう。

良いコピーには、自分がおすすめしたい商品やサービスが、ターゲット(顧客)の悩みや痛みを解決できるという説得力があります。

そんなコピーを書くためには、自分が紹介したい商品やサービスにどのような強みがあり、顧客の持つ悩みをどのように解決できるのかを明確にしなければなりません

またその結果、顧客にどのような成功や満足といったベネフィットを提供できるかが重要です。

このように、顧客の悩みや欲求に対し、自分がおすすめする商品やサービスを使うことで簡単に解決できる理由をわかりやすい言葉で伝えることが、コピーライティングの基本です。

 

人の心を動かす文章の公式『PASBECONA(パスビーコーナ)』

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人の心を動かす説得力のある文章には『PASBECONA(パスビーコーナ)』という公式があります。

この『PASBECONA(パスビーコーナ)』とは、次の9つの項目に沿って文章を書くことで、人の心に突き刺さる文章を自然にかける公式です。

  1. Problem(問題)
  2. Affinity(共感)
  3. Solution(解決策)
  4. Benefit(利得)
  5. Evidence(証拠)
  6. Contents(内容)
  7. Offer(提案)
  8. Narrow down(絞り込み)
  9. Action(行動

この9つの項目に沿った文章をかくだけで、人の心を本当に動かせるの?と思った方に、実際によく使われるコピーライティングの事例を紹介します。

以下では、この9つの項目ごとに、良く使われるコピーライティングの事例をあてはめてみましょう。

1. Problem(問題)

まず最初に、自分が商品やサービスを紹介したいターゲットに「問題」を定義します。

ここでは「痩せたい人」をターゲットにしながらよくある事例を紹介しましょう。

たとえば「夏を前に新しい水着で海やプールへ行きたいけど、ちょっとお腹周りが気になる…。そんな方方も多いのではないでしょうか?」など。こんなフレーズを、1度は聞いたことがあるでしょう。

商品やサービスを言葉で売るときは、まずターゲットの「問題」を定義して、解決してあげることが重要です。そこで、誰もが「そうそう!」と感じるフレーズを準備することが大切になります。

2. Affinity(共感)

次に行うのが「共感」すること。ターゲットに寄り添いながら共感し、解決策があることを優しく示します。

たとえば上記の続きで言うと「実際に多くの方がそんな悩みを持っています。でも大丈夫です!今日ご紹介する〇〇を飲めば、あなたのお悩みを解決できます!」

このようにターゲットに優しく共感し、安心感を与えることで、続きを見たり読みたくなるでしょう。

3. Solution(解決策)

そして次に提示するのが「解決法」です。痩せたい人には「痩せる方法」を伝授します。

「水着を新調したいけど、ちょっとお腹周りが気になるといったお悩みをもつあなたに。今日おすすめするのが〇〇ドリンクです。この〇〇を毎朝コップ1杯飲むだけで、お腹周りがスッキリと痩せられます」

さらに、もっと強くアピールしたいときは「なかなか痩せられないあなたに、今すぐ簡単にできるたった1つのダイエット法」など、数字を使って印象付ける手法もあります。

4.Benefit(利得)

Benefit(利得)では、上記の「この〇〇を毎朝コップ1杯飲むだけで、お腹周りがスッキリと痩せられます」といった、具体的なユーザーへの利益を強調します。

なぜこの商品をおすすめするのかや、この商品を使うことでユーザーにどのように成功し、どのような素敵な未来を提供できるかを示しましょう。

5.Evidence(証拠)

Evidence(証拠)とは、この商品を使って実際にどれだけの成功データがあるかなどを、ユーザーが一目で理解できるように示す必要があります。

学術的なデータはもとより、具体的に「〇〇%の方が効果を感じています!」というように、数字を使ってわかりやすく示すのも良い方法です。

6.Contents(内容)

Contents(内容)では、提供する商品やサービスがどのようなものかを、わかりやすく示すことが大切です。

上記の商品を例にすると「爽やかな柑橘ジュースのような飲みやすさで、毎朝飲むのが嬉しくなる“美味しく飲めて、楽しく痩せられるドリンク”です!」など、ユーザーが欲しくなるような内容を詳しく解説しましょう。

7. Offer(提案)

では次に、文章の流れを大切にしながらターゲットに購入を促す「提案」をします。

たとえば「今なら1ヶ月分のご購入で、購入代金20%割引します」など、具体的な数字を入れてアピールしましょう。

8. Narrow down(絞り込み)

ここまで来たら、次は更に購買意欲のある方だけを絞り込みます。

たとえば「今回ご購入いただけるのは、本当に痩せたい方だけ」など、この言葉で「あなたが対象です」と訴えかけます。

9. Action(行動)

そして、最後に行動を促します。

「購入いただけるのは、今から30分以内にお電話いただいた方限定です!本当に痩せたいと思った方は、今すぐお電話を!」このように、できるだけすぐに行動してもらえるように誘導しましょう。

 

 コピーライティングの効果を高めるコツ

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ここでは、コピーライティングの効果を高められる11のコツを解説します。

  • ・キャッチコピーでターゲットの心を掴む
  • ・書き出しで文章を読むメリット(結論)を伝える
  • ・好奇心を刺激する
  • ・小見出しを効果的に使う
  • ・一文一義で書く
  • ・読者目線で書く
  • ・話しかけるように書く
  • ・分かりやすい言葉で書く
  • ・図・表・箇条書きを上手く使う
  • ・正確な数字を使う
  • ・不必要な言葉を使わない
  •  

以下で詳しく解説します。

キャッチコピーでターゲットの心を掴む

ここで言うキャッチコピーとは、文章のタイトルのこと。タイトルは、ターゲットとなる読者やユーザーが必ず目を通す大事な言葉です。

タイトルを見ただけで「読みたい!」と思わせるコピーを考えましょう。

書き出し(リード文)で読むメリット(結論)を伝える

文章の書き出し(リード文)は、特に重要です。

せっかくタイトルを見て読む気になってくれた読者が、このリード文がつまらないと離脱してしまう可能性があります。

リード文で大切なことは、この記事を読んでくれた読者に、どのようなメリットがあるかを伝えることです。そのために、まずは結論(メリット)をしっかりと伝えましょう

好奇心を刺激する

コピーライティングの基本は、読者の好奇心を刺激すること。そこで有効なのが、先ほど解説した「PASBECONA(パスビーコーナ)」です。

このPASBECONA(パスビーコーナ)の法則に沿って書くだけで、ターゲットの心に刺さる文章が書けるでしょう。

小見出しを効果的に使う

見出しとは、文章の段落ごとに短いタイトルを付ける方法です。この記事でも、文字の大きさを変えて「大見出し」と「小見出し」を使っています。

小見出しを効果的に使う事で、その段落で伝えたいことが分かりやすくなります

一文一義で書く

一文一義は、1つの文章で1つの事を伝える手法です。最もシンプルな方法で、コピーライティングの基本文章となります。

たとえば「今日は夕焼けが綺麗なので、明日はきっと晴れると思う」という文章を一文一義で書くと「今日は夕焼けが綺麗だ。明日はきっと晴れるだろう」となります。

このように、伝えたいことをシンプルに書くのがポイントです。

読者目線で書く

ここで言う「読者目線」とは「読者に寄り添う」という意味です。

「あなたは~○○でお悩みではありませんか?」など、よくあるテンプレートの1つですが、実際に悩みのある方を早く抽出できる便利な言葉です。

コピーライティングでは、多くの方に読んでもらうよりも、顧客や見込み客に読んでもらうことを優先します。そのため「常に読者目線で書く」ことが重要です。

話しかけるように書く

「話しかけるように書く」といっても「馴れなれしく書く」わけではありません。

よくある失敗例が「皆さんは○○でお悩みではありませんか?」という表現。これをもっと具体的に限定し「あなたは○○でお悩みではありませんか?」と書く方が、読者に親近感を与えることができます。

このように、読者に寄り添いながら、親密になれるような語り口調で書いてみましょう。

分かりやすい言葉で書く

「専門用語を使いすぎる」ことは、読者にわかりにくい表現となる可能性があります。

「この文章を読むメリットは〇〇です」を、わざわざ「この文書を読むベネフィット(価値)は〇〇です」と書く必要はありません。できるだけ、普段使う言葉を意識して書きましょう

図・表・箇条書きを上手に使う

数字や変化、項目の多い内容は、図や表、箇条書きを使い、分かりやすく伝えましょう。

できるだけ正確な数字を使う

正確な数字とは、実数が分かっているときには「できるだけ詳細に伝える」ことです。

約20万人と記すより「201,925人」と書く方が現実味があります。ただし実数を使う際は、必ず根拠となる資料などを添付します。それは「記事の権威性」に影響するためです。

不必要な言葉は使わない

これもミスをしやすいポイントです。余計な接続詞や修飾語などはできるだけ削除して、冗長表現を無くし、できるだけシンプルな文章を心がけて書きましょう

 

わかりやすい文章を書くコツ

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ここでは、わかりやすい文章を書くコツを紹介します。

わかりやすい文章を書く際は、以下のコツを意識しましょう。

  • ・PREP法で書く
  • ・少ない言葉で詳しく書く
  • ・抽象的より具体的に書く
  • ・主語と述語を分かりやすく配置する
  • ・読点の打ち方に気を配る
  • ・代名詞を使い過ぎない
  • ・同じ文末を繰り返さない
  • ・専門用語には説明を加える
  • ・二重否定を使わない
  • ・推敲(すいこう・文章を作る際に何度も練り直すこと)する
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  • それぞれ解説します。
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PREP法で書く

PREP法とは『結論・理由・例・結論』の順に文章を書く手法で、要点を分かりやすく簡潔に伝えるのに役立ちます。

少ない言葉で詳しく書く

少ない言葉で、情報を詳しく提供できる文章は、分かりやすくて良い文章です。PREP法を応用することで、比較的簡単に実行できるでしょう。

抽象的より具体的に書く

たとえば「長年にわたり多くの人に愛されている会社です」このような文章は、意外に抽象的でわかりにくいものです。

それよりも「創業から100年にわたり述べ1000万人のお客様にご購入いただいています」の方がイメージしやすくなります。

数字などを効果的に使い、具体的な表現を心がけましょう

主語と述語を分かりやすく配置する

「私は、昨日のオリンピックの試合で金メダルを獲得したシーンを見て、感動しました」このように、主語と述語が離れている文章は、間延びした印象を受けます。

そこで「昨日のオリンピックの試合で金メダルを獲得したシーンを見て、私は感動しました」のように、主語と述語を近づけると読みやすくなるでしょう。

読点の打ち方に気を配る

読点の付け方には、実は明確なルールはありません。読者が読みやすいように、適度に使いましょう。

代名詞を使い過ぎない

1つの文章に代名詞(彼・この・その・これ・それなど)を多用すると、文章の意味が伝わりにくくなります。できる限り具体的に書くことが、コピーライティングの書き方の基本です。

同じ文末を繰り返さない

同じ文末を繰り返すと文章が単調になります。「~です」や「~ます」などは、連続しやすい文末です。

できるだけ3回以上連続しないように注意して使いましょう。

二重否定を使わない

たとえば「二重否定を使うと、読者が読みにくくなるリスクがないとは言えません」これが二重否定です。

この文章では「二重否定を使うと、読者が読みにくくなるリスクがあります」の方が分かりやすい文章になります。

推敲(すいこう・文章を作る際に何度も練り直すこと)する

一度書いた文章を推敲することで、より分かりやすい文章を作成することができます。

慣れないうちは特に注意して、何度も音読みしながら読み返してみましょう。

専門用語には説明を加える

ライティングをしていると、専門用語などが頻発することがあります。そんな時は、上記の推敲(すいこう・文章を作る際に何度も練り直すこと)のように()を使って解説文を入れると意味が伝わりやすく、読者に親切な印象を与えます

 

  • おすすめのコピーライティング本を紹介

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  • ここでは、おすすめのコピーライティング技術の習得にぴったりな書籍をご紹介します。
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コピーライティングを学ぶためのおすすめする絶対的な1冊

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▲引用:コピーライティング技術大全

コピーライティングを学ぶにあたり、まずは絶対的な書籍「コピーライティング技術大全」をご紹介します

コピーライティング技術大全には、コピーライティングに必要な事項が全て書かれています。

これまで長年に渡りコピーライティングのバイブルと言われてきたのが「伝説のコピーライティング」でした。ただし、この本の原本は100年ほど前に書かれた本であるため、今回現代のマーケティングに合わせ、さらに必要となる項目が多数追記されているのが特徴です。

「コピーライティング技術大全」は、全9章460頁にも及ぶ辞書並みの容量に、日本のトップマーケティング・コピーライターである神田昌典と衣田順一が、コピーライティング技術の全てを盛り込んだ一冊となっています。『最強のコピーライティングバイブル』

コピーライティングの名著

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▲引用:最強のコピーライティングバイブル

最強のコピーライティングバイブルは、伝説のバイブルと称される「ザ・コピーライティング」「伝説のコピーライティング実践バイブル」「ザ・マーケティング」の3部作、計4冊を1冊に凝縮した1冊となっています。

読み方としては、まず『最強のコピーライティングバイブル』を熟読したうえで、本家の4冊を読むことでほぼマーケティングの基本が学べると思います。

コピーライティングの基本は、まずマーケティングの戦略を理解することが大切で、そこに自分の語彙力を活かして作ることが重要です。

そこで、まずは『最強のコピーライティングバイブル』で、コピーライティングの基本から応用までの基礎知識を学びましょう。

読者の心理から考える

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▲引用:人を操る禁断の文章術

セールス人を操る禁断の文章術は、相手に自分が思ったとおりに行動させるための文章の書き方を紹介しています。

文章の書き方と言えば『手紙』というイメージがありますが、この本では「セールスレター」「メール」「ブログ」「店頭のポップ」などに使える知識が豊富に書かれています。

ビジネスに直接使える文章の知識が書かれているため、さまざなジャンルのビジネスマンにおすすめできます。

その他のコピーライティングに関するおすすめ書籍についいては『コピーライティング本10選!あなたに必要な本物の技術を習得できる書籍を紹介』をご参照ください。

 

コピーライティングの書き方のまとめ

このようにコピーライティングは、いくつかの法則やルールに則って書くだけで、比較的すぐに上達できる仕事の1つです。

ただ文章を書き慣れてくると、自分のオリジナリティを出そうとしたり文章のクセが出てしまい、かえって失敗するケースもあります。

そこで、まずはしっかりと上記で説明したPASBECONA(パスビーコーナ)の法則や、書き方のコツを参考にしながらどんどん書いてみることが大切です。

もし何を書いたらよいかわからないという方は、下記のメッセージを参考にしてください。

 

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