リードフォーアクション 木村祥子です。
まだ、私が事務局担当ではなく
ひとりのファシリテーターとして
活動していたときのお話。
講座や読書会の開催に関して
事務局さんにお問合せすると
メールの最後に
『盛会をお祈りしています』
のひと言が添えられて
メールをいただくことがありました。
美しい日本語なので、
とても心遣いのあるメール
…なのですが…
…
…
国語辞典で
盛会の意味を調べると、
”盛大でにぎやかな会合”
…と出てきます。
そして、
読書会のファシリテーターを養成する
リーディングファシリテーター養成講座や
読書会は、
自己実現の一歩に
変化や変容を促す場…
それぞれの参加者の心の中で、
ジワジワと面白いとか
うわっ!という衝撃とか
場合によっては苦しいとか
そんな感情がうごめく場。
決して、盛り上がる会ではないという
想いがあります。
盛会というのは
盛大でにぎやかな会合
これは、誰かの話を聴いて面白かったとか
たくさんの人がいて盛大な会だったとか
外的な楽しさを表現しているように感じます。
相手の伝えたい意図は理解できるのけど、
名詞化された言葉には
それぞれの解釈や感じ方があるので
こんなふうにしっくりと
受け取れない言葉ってありませんか?
読書会という場でも
多様な価値観を持った人たちがあつまり
共通のテーマや本を読み
その本をきっかけに
お互いの想いや価値観を共有していきます。
そう、
受け取れない言葉に出会ったときは
ある意味、シグナル。
自分とは違う価値観であれば
新しい世界との出会いかもしれない。
そんなときは、
相手を知るチャンスだったり
新しい価値観を手にれるチャンスだったり…
そうだよな、
その時の事務局さんは、
読書会が盛り上がっていると感じられたら安心する。
事務局さんが安心することができたら
事務の仕事に集中できるから
私たちが活動しやすくなる。
役割が違うから感じ方が違うんだ!
なんて気づくわけです。
ファシリテーターは
参加者の内側の心に寄り添うことは必要だけど
事務局への報告や
読書会の魅力をこのブログで表現していくことは
盛り上がって楽しそう!と
感じてもらうことが必要。
内側と外側、バランス力って大事ね。
なんて感じさせてもらいました。
そして、私たちは
どんな事務局としての立ち位置をとり
どんな読書会コミュニティをつくっていこうかな。