リードフォーアクション 斎藤恭子です。
前回のお話
私、あなたみたいなタイプが苦手です。
の続き。
ある会社での読書会のお話です。
一見寡黙な感じの若手女性社員さんと
ユーモアを交えてガンガン話をする
元気あふれる社長がペアになりました。
すると、ペアワークでのシェアタイムで
話し手の彼女が、社長に対し、真顔で、
「私、社長みたいなタイプ、苦手です。」
「うんうん。そうだと思った」
と社長は大爆笑ですが、
ファシリテーターの私は、
その状況を目の当たりにして、汗ダラダラ。(笑)
ここまでが前回のお話です。
そんな状況のため、
周りの人たちも、
しばし時が止まっていましたが、
その中の1人が口火を切りました。
「そんなふうにハッキリ自分の意見を言えるのも、彼女のリソースですよね?」
ナイスなコメントです〜!!
今回の課題本は「ビジネスモデルYOU」。
自身の仕事について、
あなたは誰のために、
どんな価値を提供しているのか?
自分自身のリソースや価値観を棚卸しして、
それらを自分の仕事を生かすとしたら・・・
そんな目線で見たら、
確かにこれは、
彼女のリソースなのです。
そして、
周りの人がそれを理解してくれるって
すごく素敵なことじゃないですか?
その発言を受けて、
私も平常心を取り戻し(笑)、
今のペアで、参加者全員に対し、
他己紹介をしてもらうことにしました。
ペアの相手が、どんな志を持って、
どんなリソースを使いながら、
どんな仕事に励んでいるのか?
それをみんなに紹介してもらうのです。
まずは社長が、彼女をみんなに紹介。
彼女の得意なこと、良いところ、
仕事への姿勢を教えてくれました。
「彼女はね、本当に芯が強い。はっきり自分というものを持ってる人です。・・・」
それを聞いて、彼女は、はにかんだ表情に。
そして彼女の発表の番。
社長がどんな思いで
この仕事をしているのかを話してくれました。
発表が終わったとき、
社長は満面の笑みで、
誰よりも大きな拍手をしていました。
そして、
彼女は、その日1番の笑顔。
その時も、
社長の方に顔を向けようとはしませんでしたが…(笑)
例え苦手な相手だとしても、
相手のことを理解することで、
その距離は縮まります。
彼女もそうだったのではないでしょうか?
何と言っても、
本音を言える関係性ではありますし・・・ね。
ハプニングもあるかもしれませんが、
職場での読書会は、
お互いの事を知る機会になります。
目的に応じた本を選ぶことで勉強会にも使えます!
ぜひ職場での読書会にトライしてみてください。
お近くのリーディングファシリテーターも
力になれると思いますので、
声を掛けてみてくださいね。
社員みんなの笑顔を引き出せるかも。