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なぜ直感と論理をつなぐとよいのか

2019.10.20
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別の次元にある
直感と論理をつなげられたら

すごいことじゃないのかっ!?
リーディング・ファシリテーターの
佐藤裕耶(さとうひろふみ)です。
どうしたら、
直感と論理をつなぐことができるのか?
タイトルを見て直感的に
今の自分に必要な本だと感じ
手にしました。

直感と論理をつなげると
どんな良いことがあるのか、
その思考法は他の思考法とどのように違うのか、
そして、その思考法を身につけるための
具体的な方法が書かれています。
論理思考が重視される世界で
キャリアを積んできた著者が、
発想やひらめきといった
センスが問われる分野に
実際にチャレンジして生み出された、
再現性のある思考法です。

(1)なぜ直感と論理をつなぐとよいのか

よく分からないけれど仕事や日常生活で
何だかモヤモヤを感じる。こんなことはありませんか。
この状態を解消するキーワードとして
「他人モード」と「自分モード」が書かれています。
「他人モード」とは
「どうすれば他人が満足するか」
ばかりを考えている状態のことです。
仕事でいえば、「論理的に導き出された戦略」や
「データ分析に基づいたマーケティング」を駆使して、
売上アップをとにかく目指している状態です。
この状態がずっと続くと、
自分が本当は何がしたかったのか
次第に分からなくなってしまいます。
何だかモヤモヤした状態です。
ここで、鍵となるのが
「自分モード」への切り替えです。
自分が何を感じているのか、
何をしたいのかを大事にする「自分モード」です。
でも、同じ「自分モード」からスタートしても、
単なる「空想家」で終わってしまい
結局は満たされない思いが残ってしまう人と、
自分の妄想を実現化して
イキイキとしている人が出てきます。
この差は何でしょうか。
この差を埋めるのが、
直感と論理をつなぐ「ビジョン思考」です。
 

(2)直感と論理をつなぐ思考法は他の思考法とどのように違うのか

本書では、いろいろな思考法を、
「クリエイティビティ
(0から1を創造するか、効率化で1を無限大にするか)」

「動機(妄想から始めるか、外的な課題から始めるか)」

2つの軸により、4つに分類しています。
直感と論理をつなぐ思考法(ビジョン思考)は、
「0から1を創造すること」、
「妄想から始めること」に
位置付けられています。
そして、カイゼン思考、戦略思考、デザイン思考
との違いが分かりやすく書かれていて、
それらの思考法が陥る典型的な罠が
書かれています。

(3)直感と論理をつなぐ思考法を身につけるために何を日々やるとよいか

妄想、知覚、組替、表現の4つのステップを
繰り返すとよいと書かれています。
ここでネックとなるのが、
そもそも妄想が浮かばない、
自分が何をしたいのか
分からないという状態です。
その解決策として、
モーニング・ジャーナリングという手法が
書かれています。
これを日々やることで、
自分が何を感じているのか、
直感を鋭くする効果があります。
具体的な手法は次のとおりです。
・毎日決まった時間に、決まったページ数を、
お気に入りのペンで手書きをする。
・書く内容は、その時に感じていること。
(マイナス感情が出てきても抑え込む必要はないが、
最後はポジティブな感情で
締めくくるようにすると日々の充足感が高まる。)
これを1週間以上続けると、
自分が何を感じているのか、
何をしたいのかが見えてくるようになります。
この本は斬新な発想を得られるようになりたい方、
発想を形にしたい方にオススメです。
何より、日頃から他人の目を意識しすぎて、
自分が本当は何をやりたいのかが
分からなくなっている方が、
自分を取り戻すためにオススメの本だと思います。
この本の理解をもっと深めたい方は、
この本を課題本にした
読書会に参加するといいでしょう。
自分の妄想を手軽に形にする手法として、
リーディング・ファシリテーターになって
自分がやりたい読書会を開催してみる
というのもオススメだと思います。
 
執筆者プロフィール

佐藤裕耶(サトウ ヒロフミ)
仲間と毎週水曜開催の
オンラインモーニング読書会  は、
3年で150回以上継続中。

 
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