子供や孫の世代に、より良い日本を残していくために
国民一人一人が正しい考え方や知識を習得できる
最良の書籍。
リーディング・ファシリテーターの
小林史弥です。
私は理系である工学部を卒業しましたが、
高校の頃から経済や歴史といった
科目にも興味を持っていました。
経済について自分の持っている
知識を今一度整理したいと思い、
この本を手に取りました。
この経済教室の書籍を読むと、
一般世間で報道されているニュースと
書籍に書いてある内容は180度異なるものであり、
タイトル通り目からウロコが落ちるものばかりです。
最初は驚くかもしれないけれども、
言われてみれば
誰でも分かるような当たり前のことであり、
政治家や官僚、経済学者といったエリートですら
十分に理解できていない内容を
「これ以上は無理」
というレベルまで噛み砕いて
分かりやすく解説されています。
子や孫の世代により良い日本を残していくために、
国民一人一人が正しい考え方や
知識を身に付けるために最良の書籍です
(1)なぜ日本が経済成長しなくなったのか
「失われた20年」と表現されるように、
1995年から2015年における20年間の
経済成長率(名目GDPの成長率)は、
-20%でダントツの最下位であるどころか、
マイナス成長の国は
日本をおいて他の国にはありません。
経済成長できなかった最大の要因は、
デフレによって人々が投資や消費
をしなくなってしまったことにあります。
個人であればモノを買わないで
お金を貯め込むこと、
企業においては投資をしないで
内部留保を積み上げることが該当します。
こうしたデフレ状況下において、
政府が正しい政策を行えば
デフレから脱却できるのですが、
実際には真逆のインフレ政策を行ってしまっているために
現在もデフレが進行してしまっています。
デフレというのは供給に対し
需要が不足している現象であるので、
誰かが需要を創り出す必要があるのですが、
政府は構造改革の名の下に
公共投資等の財政支出の削減、
消費増税、行政改革、自由化、
民営化、グローバル化といった
インフレ時に行うべき対策を実施してしまいました。
その結果、需要を創り出すどころか、
供給能力を削減するといった愚行を続けてしまった為、
経済成長しなくなってしまいました。
(2)貨幣(お金)はどのように誕生したのか
貨幣(お金)は物々交換の不便を
解消するために生まれたというストーリーと
よく聞きますが、
実際は物々交換や取引のためではなく、
「信用/負債」の関係を起源として生まれています。
紀元前3,500年頃のメソポタミアでは、
神殿や宮殿の官僚たちが、
臣下や従属民から
必需品や労働力を徴収した代わりに、
財を再分配したときの記録する単位として
貨幣が使われたと言われています。
つまり、貨幣というのは
第三者に譲渡することができる
特殊な形式の「負債」なのです。それが証拠に、
今使用されている10,000円札等の紙幣は
発行元である日本銀行の「負債」であり、
紙幣にも「日本銀行券」と書かれています。
(3)税金は何のためにあるのか。
現在の新聞等での報道のされ方をみると、
税金は国の財源確保の為に必要であると
誤解してしまっている方が多いように思います。
しかしながら、
本来の税金は物価調整の手段であり、
財源確保の手段ではありません。
景気が良いときには個人や企業の所得が増えるので
人々がお金を浪費してバブルが生じてしまいます。
そうした景気の過熱を抑制するために
所得税や法人税を重くして景気を安定化させています。
逆に景気が悪いときには税負担を軽くして、
早く復活して貰わなければなりません。
しかしながら、消費税というのは
こうした景気を安定化させる機能はなく、
失業者であっても、赤字企業であっても、
消費している以上は税金を払わなければならず、
税金の役割を担えていないのが現状です。
書籍の内容は経済を主体とした内容であり、
なかなかとっつきにくい
部類に入るのではないかと思います。
しかしながら、現代に生きる上で
貨幣を使用して取引をしている現在の経済において、
私たちの生活と切り離せないものではないでしょうか。
だからこそ、この本は多くの日本人の方に読んで頂き、
フェイクニュースに惑わされない正確な知識を持って、
子どもや孫により良い日本を残していくための
一助にして頂きたいと思っております。
執筆者プロフィール
小林史弥(コバヤシ フミヤ)
東京都在住・人生を共に伴走するライフコーチ
才能開発 GATE Coachingを運営
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