リーディング・ファシリテーター榎本澄雄です。
今、新規事業を作りたいと考えているのですが、
私が構想している新規事業は、
オンラインの就労支援事業です。
鬱、ひきこもり、ニート、発達障害や愛着障害に苦しむ受刑者、
出所者や少年院から出てきた出院者など、
生きづらい・学びづらい・働きづらい人に、
生き方、学び方、働き方をリブート(再起動)
してもらえるような学びの場所を提供したいと思っています。
補助金や助成金に頼らない
収益性の高いビジネスモデルを考えたいので、
この本を手に取りました。
世の中に不安を抱える問題児が、
自分の痛みを原点として、
困難な社会課題に突破口を見出し、
マーケッターとして成長していく
プロセス(冒険の旅)を描いた本。
この本を読むと、ゲームを楽しむように
自由な創造性を発揮して、
商品づくり、顧客づくりに取り組み、
古い世代には成し得なかった
非常に社会性の高いビジネスモデル、
事業戦略を構築できます。
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どん底
底辺には「着想」があります。
いま、この書評を読んでいるあなたが、
「底辺にいる」と思うのなら、それは順調です。
なぜって?
顧客の痛み(つまりは鏡関係にある自分の痛み)
を見つめると、あなたは
「何とかしたい!」と思うでしょう。
しかし、今の自分には、どうすることもできない。
絶望、無力感、無価値観、
時には希死念慮を味わいます。
それは、最も深い海の底に沈んでいくような感覚。
そして、そこに創造の泉(自分自身の源)が存在するのです。
暗闇の中で、
あなたは本当にやりたかったこと、
夢中になれること、
ライフワークを見出し自分自身の才能に気づく。
あとは、現実化というプロセスを辿って、
地上へ浮かび上がってくればいいのです。
ネーミング
アイディアはネーミングに集約されます。
これが最も万人に分かりやすい現実化です。
なぜなら、現実化とは言語化だから。
マーケッターの仕事は、
予測可能な売り上げモデル(集客モデル)を作ること。
なるべく広告費用(顧客獲得コスト)を抑えて、
持続的な売り上げ(顧客生涯価値)を計測する。
デジタルマーケティング全盛の時代なのです。
広告費用を抑えるには、
検索されやすいネーミングが必須。
社名、商品名、事業名。
あなたが「どん底」で見つけた
着想を現実化すると、
世の中でヒットするネーミングになります。
祭り
マーケティング・ジャーニーの最終章は、「突破」。
本書では、カスタマー・サクセス(顧客の成功)
が取り上げられています。
しかし、成功したのは顧客だけでしょうか?
私は、もう少し深読みしてみました。
『マーケティング・ジャーニー』とは、
「顧客の成功の旅」であり、
それはつまりマーケッターとして変容する
「あなた自身の成功の旅」です。
顧客が、つまりあなたが成功した暁に、
あなたはどんな風にその成功を讃えるでしょうか?
顧客だけでなく、自社の社員、
応援してくれた仲間、家族に
「感謝」や「労い」の気持ちを表すには
どうすれば良いのでしょう?
私はそれが「祭り」だと思います。
「祭り」には、火山のようなエネルギーがあるから。
仲間と成功を祝う「祭り」を経て、
ようやくあなたの旅は最後の「突破」を迎えるのです。
本書は、アニメやゲーム、マンガが好きで、
人生に絶望し、家に引きこもっている
40代の男性に読んでほしいと思います。
あなたが生まれてきたときは、
ある程度、生活に余裕があり、
食うものには困らなかったかもしれない。
でも、思春期を過ぎたころから、
多感なあなたは、少しずつ社会とのズレを感じ
「こんな、はずじゃなかった!!」
と、過去を振り返って、
部屋の片隅で、ひとり頭を抱えている。
この本を読むと、あなたは
自分の王国を再建することができます。
さあ、復活の旅に出かけよう!
榎本澄雄
https://www.kibiinc.co
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