リーディング・ファシリテーター小林広治です。
トップ・マーケッターであり、
私の師匠の一人でもある神田昌典さんの最新作ということで、
激変する時代において今後のマーケティングを
改めて体系的に学んでおきたい
と思ったのが本を読む当初の目的でした。
イメージしていたのは、
マーケティングの概念の1つ
「カスターマー・ジャーニー」を、
1つ上の概念から捉えているのでは、
というのが私の推測と期待でした。
しかし、実際に読み始めてみると…。
「マーケティングは、シン時代における
最高な人財協育プログラムである。」
というのが本書におけるテーマだと理解しました。
つまり、“マーケティング・ジャーニー”とは、
「人生とは、旅である」を表現したものであり、
その“人生”という旅を最高なものとするために、
マーケティングやビジネスが最高なツールになる、
ということです。
当初、私が本書のテーマとして推測と期待をしていたのは、
「カスターマー・ジャーニー」の上位概念でしたが、
実際はマーケティングという範疇を超え、
人生や人の成長を捉えた大きな概念でした。
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マーケティング(ビジネス)は、人を成長させる最適なツール
ビジネスは、最初の段階では、
いかに収益をあげるか、
をテーマにスタートすることが多いと思いますが、
利益がではじめた頃には
「リーダーシップが、そもそも足りなかった」
ことに気づかされ、否応なく
人としての成長が必要になります。
私自身も実感のある、
この流れを3つのステージからなる
「マーケティング・ピラミッド」として体系化し、
わかりやすく説明しています。
シン時代のマーケティング(ビジネス)では、デジタルとリアルの融合が重要
コロナ時代により、今後マーケティング領域においても、
DXは加速すると私は考えています。
しかし、重要なことは、
マーケティング(ビジネス)の目的は、
「顧客の課題解決」であること。
この視点を忘れることなく、
デジタルを過信しないこと。
つまり、デジタルをしっかりと活用しつつ、
リアルとの融合により、
「顧客の課題解決」を実現することが
重要であることを著者は伝えています。
マーケティング(ビジネス)は、バックキャスト思考でその実現を加速
顧客は、自分の欲しいものを
判断できなくなっている、
と著者はいいます。
したがって、顧客が真に求めているであろう
理想的な未来から逆算した
商品・サービスや提案をすることで、
いまの顧客が自分では気付いていない
真の課題解決を実現できることを
実例を挙げて説明しています。
また、自らも「大きな目標」を掲げることで、
より大きな成果を上げられる、
ということを、日本の中小企業が
世界的な活躍をした事例で紹介しています。
私は、ポストコロナ時代は、
複業が当たり前の時代になると考えています。
そこで、著者が最後に書かれている
子どもたちはもちろんのこと、
これから副業や、起業されるみなさんには
必読の一冊としてお勧めします。
この本があれば、新しいビジネスを興す際に、
はじめに何を考えればよいか、だけではなく、
その後どのようなステップで進み、
各ステップで何を考え、どう行動すれば良いか、
具体的に書かれていますので、
ビジネスの初心者にとっては
まさに羅針盤的な存在になるはずです。
また、熟練の経営者にとっても、
日々の経営におけるチェックリストとして
ご活用いただきたいと思います。
私は、2015年頃から、時代の大変化の到来を感じ、
シン時代のことを「自立型共創社会」と名付け、
事業も企業も転換する必要があることを
コンサルティングの現場で伝え続けてきました。
この頃、神田さんの存在を知り、
神田さんも同じ未来を見ているお一人で、
私の何年も先を行っていると感じたことを覚えています。
コロナにより、この新しい時代への切り替えが
加速していると日々実感しています。
シン時代は、一人ひとりが
人から与えられた人生ではなく、
自らの価値観と強みを軸に人生を選択し、
自分の弱みは仲間と補い合う、
そんな社会イメージです。
それは、著者が本書の最後に伝えている
「夢をやり抜く人が、評価される社会」と同義です。
本書を通じて、一人でも多くの方が、
自らの価値観と強みを軸に、
勇気を持って新たな挑戦を踏み出すこと、
そしてより大きな幸せを手にする日を祈念します。
小林広治
■株式会社キズナキャストHP
https://www.kizunacast.co.jp/
■小林広治プロフィール
https://www.kizunacast.co.jp/column/170401/
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