リーディング・ファシリテーターのN.Nさんから
「日本経済予言の書」の書評が届きました。
突然Withコロナの時代となり、コロナ第一波が
緊急事態宣言解除で収束に近づいたように思える中、
第二派への不安が積もる。
私自身は会社員であるが、
これからの心構えや行動の指針を得て
準備をしていきたい。
そんな理由から、この本を読むことにした。
「日本経済予言の書」は、経済の専門家が日本の未来予測をした本。
コロナショックはどんな影響を及ぼすのか?
その後に到来するショックとは?
ではどうすれば?
について説明をしている。
1. スタグフレーションが再来する可能性
モノ不足不況が起こす怖い現象は、
物価が上がりながら不況が起きるスタグフレーション。
わかりやすい例は、マスク。
マスクが入手できなくなった結果、
マスクの実売価格(1枚あたりの単価)が上昇した。
これらは便乗値上げではなく、
品薄で商品の仕入コストが上昇している。
世界的にも需要減少でデフレが起きており、
その結果世界中の工場が減産傾向にあり、
農業や鉱業といった第一次産業にも影響を与え、
本格的なモノ不足となる可能性がある。
生産量が減り、物資の価格が上がれば、
結果としてインフレが起こる。
悪いことに仕入価格が上がるインフレのため
私たちの給料は増えない。
これがスタグフレーションで、
インフレが起きても経済は好転しない。
2. アマゾン進出による流通戦略と日本における影響の一つとして、アマゾンゴー(コンビニ)がやってくる?!
アマゾンは、ネット領域からリアル領域に
アマゾンらしい形で進出を試みている。
それが2018年にシアトルにオープンした
無人コンビニと呼ぼれるアマゾンゴーである。
日本でいうと大きめのコンビニとよく似た品揃え、
同じぐらいの店舗面積の小売店だ。
アマゾンゴーが目指すのは、
キャッシュレステクノロジーとか
レジレスサービスではなく、
目指すゴールは
①ロープライス、
②多様なセレクション、
③コンビニエンス(利便性)
をリアルな店舗で実現することであって、
無人コンビニという解決策はあくまでその手段である。
3. 2030年の世界自動車産業はCASEをキーワードに業態の形態変貌を引き起こす
CASEというのは、
C=コネクテッド(すべての自動車がネットワークにつながること)、
A=自動運転、
S=シェア(自動運転)、
E=電気自動車化
の4つの動きの結果として、
自動車産業は自動車を開発し
製造して売るビジネスから
社会のインフラビジネスへと変貌する。
そして、その変化の果実を自動車メーカではなく
GAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)や
BATH(バイドゥ・アリババ・テンセント・ファーウェイ)が
手にする可能性がある。
2030年に完成すれば
自動車産業はAIによって高度に制御された
交通インフラへと進化していくだろう。
私のような会社員に限らず、
社会人にはぜひ読んでいただきたい。
私の業界とは関係がないから読まないではなく、
自分自身のこれからの生活に関わる問題として
読んで理解を深めていくことが大切と感じた。