マーケティングの勉強方法5選|現役マーケターが未経験者向けに解説
市場にモノや情報が溢れている今、企業ではマーケターの需要が非常に高まっています。
ただ、マーケティングの必要性が高まってはいるにもかかわらず、肝心のマーケターが育っていないために、需要に対して供給が全く追いついていないのが現実です。
そこで、会社に勤めながらマーケティングの勉強をしたいと考える方が増えています。しかし、マーケティングは高校や大学といった高等教育機関においても学ぶ機会がほとんどないため「どのように勉強すればよいかわからない」と言う方も多いことでしょう。
そこで今回は、マーケティングの勉強方法を5つ紹介し、マーケティングを学ぶポイントなどを現役のマーケターが解説します。ぜひ参考にしてください。
そもそもマーケティングとは?
一言でマーケティングと言っても、企業によっては「リードを獲得する施策」といった企業活動の一部を限定的に指すケースもあれば「商品やサービスを売るための仕組みを作ること」など営業活動の全般を指すケースもあります。
そのため、マーケティングという言葉の定義は「企業活動の目的によって変わる」と言えるでしょう。
現代のビジネスでは、インターネットの爆発的な普及により、市場競争が非常に激しくなっているのが現状です。一方インターネットの普及とITの進歩により、消費者の情報リテラシーが非常に高くなりました。
その結果、顧客のニーズは多様化し、製品のライフサイクルもどんどん短くなっています。
このように、著しく時代が変化するなかで企業が生き残るためには、市場競争の優位性を独自に確立するしかありません。そして、競合他社と差別化できる付加価値を、いかにして創出するかが最も重要な施策となります。
そのため、これからのマーケティングは、次のような施策全体を指すものとなるでしょう。
- ・顧客の潜在的なニーズを掴み、新しい製品を生み出すこと
- ・生産した製品を、より多くの人々に認知してもらうための仕組みを作ること
- ・新しい市場を開発・発見し、競合他社よりも有利な販売経路を開拓すること
上記のような活動を行うためには、さまざまな市場分析を行い、マーケティング施策や販促・流通戦略を立案し実行しなければなりません。
ここでは、このような新しい顧客と市場を創出するための全ての活動を「マーケティング」と定義します。
マーケティングの勉強におすすめの方法5選
ここではマーケティングの勉強におすすめの方法を5つ紹介します。
マーケティングを勉強する際は、以下の方法のどれか、またはそれぞれを組み合わせて学ぶと良いでしょう。
- 本で学ぶ
- Web動画から学ぶ
- Webサイトから学ぶ
- オフラインのマーケティングスクールで学ぶ
- オンラインのマーケティングスクールで学ぶ
それぞれ解説します。
1.本で学ぶ
マーケティングの初心者の方や基礎から独学で学びたい方は、まず専門用語などの基礎知識をわかりやすく解説した書籍の利用をおすすめします。
ただしマーケティングの概念は、冒頭でも紹介したように、書籍によって異なります。実際のところ、どれも間違いではないというのがマーケティングの概念であるため、まず基本的なマーケティングの大枠を知るためにも、複数の書籍を読み漁ることが必須と言えるでしょう。
マーケティングに関する書籍を読むことで、基礎知識や専門用語が理解できるようになるでしょう。そして、マーケティングの概念を自分の頭の中でイメージして、紙やノートに書き出してアウトプットする過程も大切です。
下記の記事では、マーケターを目指す方におすすめの書籍をまとめていますので、ぜひご参照ください。
2.Web動画から学ぶ
マーケティングに関する情報については、さまざまなWeb上の動画からも最新情報を収集できます。
ユーチューブの無料動画でも、マーケティングを網羅的に紹介する動画などが数多く存在するため、自分の見やすい動画を探しながら学んでみると良いでしょう。
ただ注意点すべきポイントとして、Web上の動画などの情報には、誤情報が多いというデメリットがあります。
とくに個人が提供している動画には、間違った情報だけでなく、高額な情報商材を販売するアフィリエイト動画などもあるため、閲覧の際は十分に注意しましょう。
Web動画から情報を収集する際は、1人のマーケターやインフルエンサーに視聴を限定せず、さまざまなサイトを網羅的に閲覧することで、誤情報に惑わされる可能性を減らすことができます。
3.Webサイトから学ぶ
マーケティングを勉強するには、Webサイトを活用するのもおすすめです。現在では、さまざまなWebサービスを提供する企業が、自社サイトで有益なマーケティングに関する情報を無料で提供しています。
このようなサイトでは、企業が専門家の監修のもとで記事を作成編集していることが多いため、誤情報が少ないメリットがあります。ただし、間違った情報が一切ないとは言い切れません。そこで、やはり複数のサイトを網羅的に閲覧し、学ぶことが大切です。
また、比較的安く学べる有料のWebサービスもありますので、利用してみるのもよいでしょう。
4.オフラインのWebマーケティングスクールで学ぶ
マーケティングは、オフラインのマーケティングスクールに参加して学ぶこともできます。ただ、スクールが開催される場所が東京や大阪といった大都心部が多いため、参加できる人が限定されるデメリットがあります。
また参加費が高額なケースもあるためハードルが高くなるのもネックと言えるでしょう。ただ有名な現役マーケターの講義を直接聞けることや、さまざまな成功事例をわかりやすく教えてもらえるという意味では、最もリアリティのある勉強方法と言えるでしょう。
5.オンラインスクールの動画で学ぶ
オフラインスクールに参加できない方におすすめなのが「オンラインスクール」です。
オンラインのマーケティングスクールでは、いつでもどこでもストリーミング動画で学べる点にあります。またリアルタイムのオンラインスクールもあるため、質疑応答といったインタラクティブな意思疎通も可能です。
講師も場所や人数の制限なく配信できることから、費用もオフライン講座と比較して安い傾向にあります。そのため近年は、オンラインスクールの受講者も増えています。
以下では、マーケティングの独学方法をまとめていますので、ぜひご参照ください。
『Webマーケティングの独学方法5選|初めての方におすすめの勉強法をマーケターが解説』
マーケティングで学ぶこと
マーケティングの勉強では、まず以下の4つを理解することが大切です。
- ・マーケティングプロセス
- ・専門用語
- ・マーケティングの種類
- ・主な市場分析の手法
それぞれ解説します。
1.マーケティングプロセス
マーケティングプロセスとは、実際にマーケティング活動を行う際の手順です。マーケティングの流れを理解することで、企業活動の全体像がわかり、勉強した知識を自分が勤める企業でどのように役に立てるかといったイメージができるようになるでしょう。
企業におけるマーケティンング活動は、基本的に以下のプロセスで行います。
- ・市場調査
- ・商品・サービスの作成
- ・集客
- ・効果の測定・検証
- ・改善・新たな施策の実行
これらの施策を回しながら、常に確認や改善をしながら成功に導くことが大切です。
2.専門用語
マーケターとして活動するだけでなく、マーケティング施策を実行する場合にも、マーケティングに関する専門用語を理解することが重要です。
マーケティングによく使われる専門用語は、上記の書籍などを読むことで知識を蓄積できるでしょう。
3.マーケティングの種類
一言でマーケティングと言っても、その目的や種類はさまざまです。自分がどのようなマーケティングについて勉強し、会社で活かしたいのかを明確にしておくことで、効率的な学習が可能となります。
マーケティングの主な種類は、大別すると以下の2通りです。
- ・オフラインマーケティング
- ・デジタルマーケティング
そして、この2つのマーケティングの中に、下記のようなマーケティング施策があります。
- ・マスマーケティング
- ・ダイレクトマーケティング
- ・ゲリラマーケティング
- ・Webマーケティング
- ・SNSマーケティング
- ・コンテンツマーケティング
- ・インフルエンサーマーケティング
このような中から、自分が学ぶべきマーケティングを見つけ出し、さらに深堀していくことが大切です。
以下で関連記事を紹介しています。ぜひ併せてご参照ください。
『ダイレクトレスポンスマーケティングのメリット|やり方と成功事例を解説』
『コンテンツマーケティングとは?成功事例をBtoBとBtoC別に解説』
4.主な市場分析の手法
マーケティングでは、市場の分析が重要です。それは、マーケティング活動の中で、市場の調査や商品の作成といったさまざまなフェーズにおいて分析を行うからです。
市場分析では、各種市場分析のフレームワークに当てはめて行います。その手法は多種多様です。
市場分析についての詳しい内容は、以下の記事をご参照ください。
『市場分析のフレームワーク|5つの分析手法で成果を最大化する方法』
正しくマーケティングを学ぶポイント
このように、マーケティングを学ぶ方法や学ぶ内容はさまざまです。しかし、マーケティングを正しく学ぶには、以下の3つを重視することが大切です。
- ・自分にあった勉強法を選ぶ
- ・マーケティングを体系的に理解する
- ・マーケティングはデータを常に重視する
それぞれ解説します。
自分にあった勉強法を選ぶ
マーケティングに関わらず、勉強をする際は、ご自分に合った勉強法を選ぶことが大切です。
書籍やWebサイトなどはいつでも勉強できますが、オフラインやオンラインスクールの場合には、時間も費用もかかるため、無理のない勉強法を選びましょう。
マーケティングを体系的に理解する
マーケティングの勉強は、他の勉強とは異なり、体系的に学ぶことが大切です。
企業のマーケティングにおいては、ある程度業務内容が細分化されつつありますが、マーケターの仕事はすべてを統括しながら戦略を立案しなければなりません。
そのため、マーケティングの勉強はすべてを網羅できるように学ぶことが大切です。
マーケティングはデータを常に重視する
マーケティングは勉強でも実践でも、主観よりもデータを重視することが第一です。
マーケティングでは、市場分析や戦略の立案においても、データがすべてを優先します。いくら経験豊富な実績があったとしても、データの数字を基準に戦略を立てるのが基本です。
日本のビジネスでは、年功序列などの日本的経営の名残りで、まだまだデータよりも経験値を優先するケースもあります。しかし、マーケティングでは、主観を排除することが重要です。
マーケティングの勉強方法のまとめ
このようにマーケティングの勉強は、自分に合った方法で、主観に頼らず、体系的にマーケティングを学ぶことが重要です。
マーケティングと一言でいっても、その仕事の内容や業務の種類はさまざまです。そして、どのような仕事を行うかによって学ぶべきことも細分化されます。
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